夜の看護師さんの巡回も終わって
もう直ぐ 消灯です

…早くもこっそり準備 笑

実は何度か注意はされているのですが(当然だ…)
没収される事等はは結果的に無く(高校生並み発想)



北朝鮮のニュースは先頃知って
サッカーの様子も ネットで知って

此処に来て結局テレビは点けませんでした
たまには謂いのかも識れない

折角こんな綺麗な夜景が 見られるのだから



夜はわたしは 蛍光灯が苦手なので
もう既に 部屋は暗くしています
食事のときと回診のとき くらいかな 電気を点けるのは

暗くすると寂しく無いですか とMちゃんは言うけれど



わたしは「夜」が好き

この「闇」が 謂い



そんな
「今日の夫」シリーズ 笑



…でも正直 全く 実感は無いです
そりゃそう ですよね 



「貴方」が今日此処に来たのは 実は2回
お昼間に一度 顔を覗きに来て
お茶を作っていってくれたのだけれど



土曜の夜からね
S(K君の事)が 居なく成ってたみたいだ 





え とわたしはどきっとして

でも「捕まえた」から大丈夫
あいつが行きそうな所は 大体解ってる と

昨夜あの後 久し振りにあいつと一晩飲んだよ 






…その割には今日の貴方は 案外元気そうで

と云うより

この人は 実は相当「強い」のです
K君の方が 寧ろ弱いんじゃないのかしら



此処には車を取りに来たんだ
また夜来ます と言って 此の時は帰ったけれど



夕方
今度はこの人は仕事を持ってやって来て
丸見えよ と言ったのだけれど 貴女なら別に構いませんよ と笑って

色々な決済をさらさらと熟していく この人を見乍ら


貴方「達」って 普段何を話すの と
何ともなく聞いてみたら



さあね と この人は目を細めて微笑った後

昨夜は もっぱら貴女の「悪口合戦」でしたよ と
ちらっとこちらを見て 悪戯っぽく言った



何よそれ とわたしが怒ったら
貴方は笑って いやこれは嘘 と

あいつの「恨み節」は そうそう聞けるもんじゃないから と



K君



Sはね
貴女の事をずっとずっと気に掛けてた それは知ってた と

あいつは「自分の事は見えるんでしょ」と言ったけれど
それは違う 僕はあいつの事なんて

ほんの少しも 「見える」わけ無い 





貴女の事を僕に「紹介」したのは 結果的には彼なのだけれど
僕が「此処迄」思うとは 流石にあいつも思っては居なかったみたいだね

久し振りにあいつの「愚痴」を聞いたよ 
貴女の昨日の言葉を 其の侭あいつに伝えたら

何だか「悔しいな」 って
あいつは笑って居たよ 





K君の事を 羨ましい と言った貴方と
この人を尊敬してる と言ったK君



Sさんが心配するから 連絡くらいは入れておけって言ったら
もうしてある と
週末彼女は 何を憶ったんだろうね

でもきっとあのふたりは 大丈夫だと思うな







何だか 其の光景を想像し乍ら
当たり前の事なのに ちっとも考えもしなかった

K君にも 他人に滅多に言えない「想い」が有って
わたしはその「断面」を 少し覗き見ただけなんだと

そして彼はこの人に

昨夜ほんの少しだけ 「自分」を委ねたのだと



そしてきっと

貴方も 彼に 「自分」を



たまにはわたしも 貴方と飲みたいな そう言ったら
貴女は強くはないでしょ とこの人は笑って

退院したら「家飲み」でもしましょう と
簡単なレシピくらいなら 作れますよ と



彼の家では 滅多に出来なかったですもんね と



そうだ
少年に 此の事話したの とわたしは我に返って言ったら

言いましたよ
驚きを通り越して 呆れられました と
大笑いされて仕舞いましたよ と この人は笑って

ああ 此処からは彼からの伝言です と言って
携帯のテキストを わたしの携帯に転送してくれました




ひろのんさん

はっきり言うけど あんた相当馬鹿だね
コイツはマジでとんでもない奴だから 
後で泣かされても オレは識らないよ
オレとの契約はちゃんと果たしてもらうつもりだから
決して急がないけど それだけはよろしく
要するに とっとと元気になれ そゆこと

なんかあったら何時でも戻ってくればいい
オレはここで いつでも待ってる

悔しいけどおめでと
次に会ったら 何か弾くから 
リクエスト考えといてね

でも少し 正直安心した

愛してるよ




貴方は 此の文面は初めて見たようで
一見して一言 生意気ですね と
何時の間にか 言うようになったな と微笑って



しかし 案外「ライバル」は多いんですねえ
うかうかしていられないな と意味深に笑って

貴女には 僕や 他のひとに無い物がある
離婚したいなら 1年は我慢して下さいね と 悪戯っぽく言って



そんな事 あるわけ無いし とわたしが膨れて言ったら
本当に? と

だってさんざもう言ってるのに 信じないのは貴方の方よ と言ってみたら
何故か少し この人は驚いた風で



わたしの両手を静かに取って

どうか此の侭
「ずっと傍に」 と


其の侭手を 自分の額に強く引き寄せた



噫そうか
この人は

「これを 今迄ずっと隠して来たんだ」と

そう 思いました



やっと解った
この人が「チーム」に何時も優しいのは
K君や Mちゃんのような人達を この人が何時も惹き付けて止まないのは
「花屋」さんが 何時もこの人を助けようとするのは

そして少年自身が 口汚く言いつつもこの人を欲し 決して手放そうとしないのは



他ならぬ この人に
普通の人としての「弱さ」や「劣等感」 其れがきちんと有るからだったのだと

この人に これが有るからこそ
この人は 他人に愛情を精一杯注いで

自分を痛めつけ乍らも この人こそ 他人を責めなかった
わたしにだって そうだった

何時だって



何時だって



ここ暫くの 初めて見た貴方の「優しさ」は 「暖かさ」は
きっと他の人にも 通じている筈なのだと

この人が見る彼岸が 例えどんなに荒涼とした世界でも
何度も裏切られたり 酷く罵られたりしても
この人は結局 この「暖かさ」を忘れる事は



出来なかったのだ と



決して 「遠くは」無かったんだ
そう思って

わたしこそ 貴方を幸せにしてあげる なんて絶対に言えないわよ と 言ってみたら
この人は ちらりとわたしの方を見て



そう貴女は 極上の「悪女」だ
しかも「天然」のね 相当タチが悪い
昨日Sと 実はずっと其の話をしてたんだよ とぽつっと言うもんだから

わたしは相当むっとして この人の頭をばしっと叩いてみたら 
この人は痛て と言って 大笑いをして


でもそんな女性は
僕にとっては「大好物」なんです と



ニヒルに笑って ぽつりと言ったのでした








こうやって書いていると
明日の告知への不安なんて 何処かにいって仕舞った
ちゃんと「忘れさせてくれていた」事に わたしは気が付いていました

やっぱり「貴方」は わたしにとっては


勿体ない程極上に 甘いひと なのです



本当に 有難う
ちゃんと寝るね



おやすみなさい