昨日は病院の日で
予約の時間は前回と同じ 14時でした
ブログを書いて 早々にK君とSちゃんに仕事の事を打ち合わせて
(この2人最近昼夜逆転…なのにご免なさいっ)
「貴方」はお昼には帰って来る と云うので
着替えよう と思った時



…あれ? 何だかパンツがきつい…???

と思い 体重計におそるおそる乗ってみたら
前回病院で計った時より更に2キロ 増えていて



ええっ と思って
幾ら運動不足とはいえ此処迄増えた事今迄ないぞ というくらいになって仕舞っていて
そうしたら「むくみ」について書かれていたブログの事を思い出して
そう云えばその方のブログには一週間で5キロ太った って書いてあって



やっぱり「そう」なのかも識れない
その方は「全摘」だった …



少し茫然として でもしっかりメモはとって(この辺りが…自分でも嫌…)
唯思ったより「お腹」は出ていないし
でもきついものは 止めた方がいいかな と思って
結局 ウエストがゴムのマキシスカート下にレギンスを履く事にしました
ワンピースにしようか と一瞬思ったけれど
内診があったら全部脱がないといけない 笑 それは困るな と思って



一週間しか経ってないのに 何だかなあ と思って
でも案外暢気にテレビを見乍ら 「貴方」が作ってくれたミネストローネの残りを少し食べて
(お昼は早めに済ませて と言われていました)
そうしたら思ったより早く「貴方」は帰ってきました



食事を食べた事に安心したのか
頭を撫でてくれて
やっぱり着替えます とこの人は言って
スラックスにシャツとカーディガンを着て コートを出して



思ったよりは寒くはないけれど 貴女もコートを着たら謂い と
足下大丈夫ですか と聞かれたので「ぱっち」履いたもん と言ったらこの人は笑って
わたしもクロゼットからコートを出して それから

ずっと勿体なくて使えなかった あの赤いストールを出してみた
案外大きいから 今日のアクセントには善いかも識れない



貴方はそれに直ぐに気付いて

改めて見ると 少し照れるな とぽつりと言って
少しそのストールを准ったあと
わたしの頬を撫でて 長いキスをしてくれました



病院には 少し早めに入って
待合室で 座り乍ら
この人って目立つなあ と 改めて思って でも周りに男性は殆ど居なくて

貴方はぽつりと
僕は病院は正直言うと苦手なんです 「うるさくて」敵わない と言った

え ご免なさい と言ったら
少し微笑って いや あのね と



病院 と云うところは「想い」の巣窟だから
此処もそう 耳を「塞げれば」いいのだけど と



あ そうなのか
この人には「聞こえる」んだ 「何かが」 

そう思って貴方の耳を塞ごうとしたら
大丈夫 有難う とこの人は優しく微笑った



「想い」が「聞こえる」って どう云う事なんだろう
うるさいくらいに聞こえる って どんな感じなのだろう
この人の「敏感さ」は確かに「常」を超えていて

でも


わたしのことは この人には「聞こえない」



…何だか この人って案外不便なんだな と妙にニュートラルに思って仕舞い
思わず笑ってしまって 貴方は不思議そうな顔をしていました



結局彼にまた「持たされました」よ と 
先週K君が持っていたのと同じ携帯(のようなもの …実は)を取り出して
彼は本当何時迄経っても悪趣味だな ちゃんと話すとあんなに言ったのに と文句を言って
電池と電源を入れて 徐にメールを打ち始めた
そしてそれを わたしのハンカチで覆って

今日は「貴女が」 持っていて下さい と それを手渡して

わたしの手を

取った



昨日は少し薄曇りで
待合室も 少し寒々しく見えたけれど
赤いストールと 貴方の手で わたしはとても暖かくて
後は其の侭お互い黙って 名前が呼ばれるのを待った



診察室に入った時 先生は「貴方」に少し驚いた様子で
「貴方」は自分の名を先生に言った後 彼女の婚約者です とはっきりと言った
あ そ そうですか と先生は何故かもごもごしてらっしゃって 
同席しても?と云う「貴方」に あ か 構いません と 笑



そうか お相手は外国の方でしたか なんて先生はもごもご言って
今日もええと 他の先生に同席して貰いますんでね と言ってその先生方を一緒に待ちました
全部で「先生」はこの先生を入れて4人居て
麻酔科の先生 外科の担当の先生 あと婦人科の(多分偉い)先生 と云う事を
その時初めて知りました
看護士さんも昨日は二人居て ますます狭いな と感じてしまって



この一週間の事を聞かれて わたしは腰痛の事と嘔吐してしまった事
食欲が減退している事 そして「サイズ」が合わなくなっている事を伝えました
体重を聞かれたので 前回と合わせて5キロ増えています と答えて
熱も有りましたね と「貴方」は言って 
24日の夜に8度6分の熱を一度彼女は出しました と
(そうか わたしこの時眠っていたんだ…)



先生はうーん と何か考えていらして
前回のCTとMRIの写真を見比べ乍ら ○○さんはお若いんでね 状況は早くなる事はあります と
呼吸はどうですか と聞かれ いえ 苦しくはないです と答えて
少し他の先生と話をした後
今日この後 レントゲンともう一度血液の検査をしましょう と 空いているか聞きますね と
電話を掛け始めた



貴方は壁に掛けられた わたしのCTとMRIの写真をずっと見て居て
何か目に 焼き付けようとしていたように見えました



レントゲン今日大丈夫そうです 少しお時間頂きますが大丈夫ですか と聞かれて
貴方の方を見たら 大丈夫です とこの人は答えた
ええとちょっとこの後一応「腹部エコー」をさせて下さい ちょっと腹水が気になる と
今生理ですか と聞かれて はい と答えました(何で病院の日って生理になるんでしょう 笑)
その後血圧と脈を測って 脈は思ったより早くて でも相変わらず血圧は低くて
(『幅』が狭いですね と言われました)



胸部エコーを撮る時に 「貴方」は一緒に見させて頂いてもいいですか と言って
お願いします とわたしも言って 結局カーテンなしでその場の皆でわたしのお腹を見て貰い
ほんのり暖かいゼリーを塗られて 刷毛?みたいな大きな器具を当てて



例の「しこり」がある所の画面を見て
貴方は唯黙って そのモニタ画面だけをじっと見ていた
内診をしなくてもはっきり解るその「腫瘍」は 何か白い唯の塊に見えて
うーんと先生は「サイズ」を確認して 婦人科のもう一人の先生は聞いた事の無い単語を口にしました



ええとあと此処が腹水…やっぱり少し増えましたかねえ と先生は言って
此れはまああの 腫瘍の所為だと云う事なんですがね と貴方に向かって言って
貴方はそうですね と一言だけ答えた
○○さん筋肉綺麗だな 何か運動されてるんですか と外科担当の先生に聞かれたので
あ はい 合気道と…截拳道を少し と普通に答えたら
ええ じゃあぼくなんか一撃で倒されちゃうな と解してくれて(截拳道を…知っているのは…)
婚約者さんも大変そうだと すると 彼女は本当に強いですよ と貴方は笑って言った



ゼリーを看護士さんに拭き取って貰い(クロスがあったかい!感動!!)
モニタの画面は直ぐに現像されていて もう一度先生に向かい合って
ええと 前回の時は無かった嘔吐がありますんでねえ 
もし不安なら此の侭入院されてもいいんですけど(!!)と先生は仰って
わたしはいえ 彼が居てくれるので と言ったら
ああ一緒にお住まいなんですか と



ええと●●さん でしたっけ と貴方に向かって
前回○○さん(わたしの事)にはお話したんですがね 
腹水が有る と云うのは状況的に「半々」位だと僕は思うんですよ
脈が早い と云う事は内蔵が圧迫されてきている と云う事も考えられますんでね と
そうしたら外科の先生が でも腹膜はしっかりしてましたよ と仰って
そう云えばお通じはどうですか と聞かれて
あ とわたしは思って そう云えばよくない…と云うか此処暫く と言ったら
そうかあ腸か と その先生は言われました



ええと●●さん この方はお子さんを望まれていると仰ったんですがね と
その後ええと その事お話されましたか あなたはどうお考えですか と貴方に聞いた
すると



彼女が望むのなら 彼女の望みを僕は優先したいと思います 



と 静かに言いました

余りに貴方が静かに言ったので 診察室はまるごと飲込まれてしまい
暫く誰も 口さえ利けなくて
婦人科のもう一人の先生が 口火を切る迄



MucinousCystadenocarcinomaの可能性も捨てきれません
病理検査をしてみないと 何とも言えませんが と貴方に言って
Cancercellsは? と貴方は静かにその先生に聞いた
するとその先生は少し驚いた風に あ 確かにその可能性も と答えて
わたしは最早?ちんぷんかんぷん?で 後で説明してあげる と貴方は優しく微笑った



●●さん ええと…同業…ではないんですよね と何時もの先生(I先生 と云う方です)が言って
いえ と貴方は静かに答えた
外科の先生が ○○さんは腫瘍が大きいので開腹手術になります と
次回で構わない…ああ○○さん 今年一度外科で入院されてるんですね
輸血は と聞かれて わたしはいいえ と答えました
麻酔科の先生がカルテを確認して □□病院…か 此れは確認します と
麻酔についてのアレルギーや前回の入院の予後の事を聞かれて



次回はもう術前検査 と云う事になりますがその前にもう一度いらして下さい
今回のレントゲンと血液検査の結果もありますんで 少し入院を早めるかもしれません と
金曜日に予約を入れて「貴方」に出来れば同行を と言って 
幾つかの書類を貰い 目を通してサインをして下さい と



すると 貴方はぽつりと 

彼女は「何時から」ですか と どちらともなく聞いた
するともう一人の婦人科の先生が うーん半年…くらいじゃないでしょうか と言って

この後検査に行って下さい と云われ
そこで診察は 終わりました



何だかわたしは最早どっと疲れてしまって
待合室の椅子に 思わず凭れ掛かかりそうになって仕舞い
その瞬間貴方は ちょっと待った と
周りの目も憚らず わたしを自分の方に強く抱き寄せて(わああああ)
其の侭静かに 椅子に腰掛けさせてくれました



わたしは貴方に「携帯」を手渡すと
貴方は その携帯に向かって もしもし と
恐らく少年が 何か貴方に話したのだと思います
暫く黙った後 はい と一言だけ言って わたしに と手渡してくれました



Aくん とわたしは何とか声に出して
ひろのんさん大丈夫? と少年は言って
今そこの病院に問い合わせてる 部屋抑えた(←!?)からあんま無理すんな と言われて

でも 少年の声には確かに
以前とは違う 少し「落ち着いた静けさ」が感じ取れました
何だかわたしは それが嬉しくて
うん大丈夫 有難う と言って
また連絡するね この後検査がまだ有るの と話して 電話を切りました



貴方は少し遠くを見ていて
ぽつりと 未だ時間はあるから と言って
気が付いたら 手を握ってくれていて



ごめん と

零れたように 言いました