貴方の嘘つき …




ブログを書いた後
直ぐPCを閉じて



リビングで寝ている少年とK君を
起こさないように
そっとコーヒーを煎れに行って 先ずは一服して 
深呼吸をして



そうしたら
少年が起きてきたので

意を決して
ダイニングに座ってもらって
昨日の事を 話そうと



先ず
会社に行ったって云うのは嘘で
実は病院に 行って来たのだと

そうしたら
まだ それだけなのに



こんの バカ!!!!!!!!!!!!!!



って
K君が飛び起きて
家が揺れるかと思う位の大声で 怒鳴られてしまって



でも
ここで怯んでしまっては わたしも最後迄話が出来ないから
(若干学習はしています)
ちゃんと話せって言ったじゃあないの ちゃんと聞いて と
テーブルをがっつんがっつん叩いてしまって
半分喧嘩越しになってしまいそうで

そうしたら感情が高ぶりすぎて
いきなり 涙がぼろぼろと零れて来て
お願い 聞いて と



少年は 意外と「泣き」には弱くて
(でもこれは…学習ではないのです)
あーもう とか云い乍ら 何とか座ってくれて 
頭をがしがしと掻いて



わたしは
牛乳をたっぷり入れたコーヒーを 彼に煎れて
少し長くなるから と 前置きを入れて

K君にも来て貰って
貴方が始めに わたしを病院に連れて行ってくれた所から
順番に ゆっくりと



あくまで「女性」の話でしかないのだから
何だか申し訳なかったのだけれど



その後
あの紹介書を 見て貰いました



少年も
「生理痛」に関しては 彼なりに何かエピソードが或るらしく
但 それ以上の知識に関しては

さすがに難しいのか
なかなかわたしも 上手く伝えられなくて



そうしたら
K君が 紹介状を読み乍ら

ひろのんちゃん
この「マーカー」の意味する所 って解ってる と



わたしは 解って居る と答えました



そうしたら
今日金曜だから 今日行っとこうよ
少しでも早く 白黒付けた方がいいよ と

今の侭だと集中できないでしょ と



そして少年に

後でお前にはちゃんと説明してやる 
唯 今言えるのは



「あの女の子」と ひょっとしたら同じかもしんないって事だよ と



K君の言葉に
少年の顔色が みるみる変わりました



ひろのんさん
アイツは 此の事知ってんの と



わたしは
昨日話した としか言えなくて
本当にご免なさい としか言えなくて



K君が
車を出してくれて

一緒に 病院に 
行ってくれる事になりました



少年は 少なからずショックだったようで
此の侭ひとりにして 良いのかどうか
少し 気が引けましたが



先生が紹介状を書いて下さったのは
新宿の大きな大学病院で

何とか外来の時間に間に合って
わたしは また一通り
検査を受ける事になりました



昨日の Ca125 と云うのは
貴方曰く 卵巣癌の検査で使う主な腫瘍マーカーのひとつで
わたしは 其の基準値を1191 上回っていました
正常な人でも 生理中は数値も上回る事は在り誤診も多く
先生にも云われた通り 陽性が即悪性と云う事では無い と

唯最近は 若い人にも増えているらしく
内膜症の症状が有る人は リスクが高いのだと

でももし 
其れが本当に悪性だとしても



「僕を信じてくれるのなら
絶対に 大丈夫だから」 と



貴方は 言った




検査の合間
K君は わたしにお水や
膝掛け迄 買って来てくれて



そういえばさ
アイツがオレらに連絡して来たのってさ
ひろのんちゃん 倒れちゃった日だったんだよね と
少年の事を K君が



アイツああ見えて
案外 恐がりなんだよね
お母さんとか おじさんとかあの子とかさ
結構続いてるから  と

あの日のアイツ ちょっと普通じゃなかったもん
ま タイミング的には 結果オーライだったんだけど





…K君って
そんなに 少年の事良く知ってるの? と聞いてみたら



だって
おじさん亡くなった時 一緒に居たの オレだもん
あの人じゃないんだよ と

たまたまあの人が「呼ばれてて」
オレがアメリカに居たもんで代わりに行かされたの
ま 其の時にオレがアイツ抑えきれなくって
オレ すぐクビになっちゃったんだけど



やっぱり 
ずっと一緒に居る人じゃあないと駄目だよね 
まだ13そこそこだもん と



わたしはその話は
全くの初耳で

そうしたら何だか 嫌な予感がして

少年に 
電話を 掛けてみました



少年は 直ぐに出てくれて
少しほっと したけれど



でも



あのね
わたし 大丈夫って言われたから
絶対 大丈夫だから
心配しないで いいからね



少年は 電話先で少し黙っていましたが



分かった と
少し 拗ねて居るような 気がして



直ぐ 名前を呼ばれて
じゃあご免ね と言って電話を切ったけれど

K君が 傍でくすくす笑っていて
意味も分からない侭 次の検査に行きました



結局
検査は 夕方近く迄掛かって
結果は10日後に と言われ 予約を入れました



雨が酷く成って来ていて
物凄く 疲れたけれど
今日はちゃんと帰らなきゃいけない そう思って

K君には申し訳無かったけれど
其の侭食事もせずに 真直ぐ家に帰りました



K君が車を入れている間
わたしは家に 大急ぎで入って



そうしたら
少年が リビングに



声を掛けると

いきなり

彼は わたしの手を強く掴んで
其の侭 わたしは部屋迄引っ張っていかれて



ドアを閉めたと思った瞬間
少年に いきなり強く抱き締められて



わたしは
何だか訳が分からなくて
どうしたの と聞く間もなく
どうもしない と 其の侭また怒鳴られて



ちょっと暫く
こうしていて と



腕の力が
強い侭だんだんと 



震えて来て



彼が
泣いている事に



気が付いて



わたしも 其の侭
彼を強く 抱き締めていました



本当にご免ね
心配しなくて いいからね



それしか 言う言葉が見つからなくて



彼がふいっと
踵を返して 部屋から出ていく迄



わたしは何だか 
部屋を出るタイミングを 完全に逃してしまって



其の侭
わたしは 以前彼が
々仕様も無く取り乱した あの時の事を



雨音が響く部屋で
ひとり 思い出して居ました






(何か…今夜眠れるんだろうか…orz)