少年と話をした時に
何となく 口をついて出た疑問



どうしてここまで
わたしを 良くしてくれるの?



わたしは普通の家に産まれて
普通に学校に行って
普通に就職して
普通に 恋愛をして


…いたつもり
だったのですが


何がどういうきっかけで
こんな馬鹿デカい都内の家に独りで住む
無駄に高学歴で金持ちっぽいクソ意地悪い少年と(ごめんね)


一体全く素性のよく分からない
ふらっと居なくなってはまた戻って来て
挙句の果てにそんな男に惚れてよく分からなくなってるうちに
(いやこれは全く以てわたしの過失なのです)
勝手に消えます宣言されて振り回されまくってる
貴方のような男に(嗚呼ごめんなさい)


関わる事になってしまったのかは
わたしには正直 未だに良く解らないのです



ただ
少年は少年で
わたしの事は 嫌いではないらしいし
(普通に愛してる 言うものねアナタ)
貴方は貴方で





少し思い出すのは
貴方が以前言っていたこと
例えば



わたしのような女を 相手にした事が無い



何か
其の一見誤解しそうな言葉を
わたし普通に 受け入れてしまった


貴方の側に居た女性達
とっても綺麗な 綺麗な女性達
でも彼女達は 貴方の後ろに或る
「得」を何時も 見ているのだと


そう貴方が言い放った時は 少しショックだった


貴方の側に居た頃 其れを嫌ってわたしに近付いた女性達
本当は それは単に口実だったのかも識れないと
貴方は 思わなかったんだろうか


本当に この女性は貴方のことが 
こんなにも 好きなのに


それとも貴方に何か思う所が在ったのだろうか
それはわたしには 決して解らない


ただ
普通に愛した女性と
普通に愛し合う
そんなごく普通の 当たり前の事が
貴方には今迄決して 許されてこなかったのだと


そしてきっと
今も許されないのだと 貴方が思っているからこそ
貴方はわたしの前から
居なくなる事を あの時は選んだ









あれ??
ちょっと待って???




その貴方の想いを何故 少年
アナタはわざわざ 解こうとしてるの?
(ということが 本当は聞きたかったのです)
(で どうやって貴方を探し出したのとか 疑問は数限り無いのだけれど
別に其処迄は 言えませんさすがに)



少年は
いつものニュートラル顔で わたしに言った




貴女に良くしてる訳じゃないよ
アイツにオレ 恩売りたいんだよ
だって 得じゃん?




ですって


えーーーーーーーー???
思わず 笑ってしまった



それアナタ
やっぱり 愛なんじゃない
言いそうな所を 一生懸命飲込んで



少年の不思議そうにフクレたな顔を見て
また 笑って


一緒に 笑って




嗚呼
貴方に会って
ちゃんと伝えたい



貴方は
貴方が思っている程
決して 孤独では 
無いのだと



今 この一瞬でさえ




ひとりでは 無いのだと