能登半島地震のニュースは、発災以降、テレビで見ていた

元旦の午後4時に本震が発生したわけであるが、

翌日の正午ごろであっても、それほど大きな被害が出ていないような印象

持った人も多かったのではなかろうか?

 

1995年の阪神淡路大震災は早朝であったこともあり、

情報が不十分で時の総理大臣であった村山富市首相の対応が遅かったことが

批判された。

 

2011年の東日本大震災では、まだまだスマホの普及は進んでいなかったが、

津波のテレビ映像はいち早く流されていたので、

事態の深刻さは早い時点で知れ渡っていた

 

スマホが普及し、インターネットが一般化した現代において、

能登半島の実態がSNSを通じて拡散されなかったのは、

偏に通信回線の寸断の結果であろう

 

全国津々浦々に提供するべきサービスのことをユニバーサルサービスと呼ぶ

日本人はユニバーサルサービスと言うと電気のことを思い浮かべる

停電すると生活が成り立たないので、当然である

 

さて、ユニバーサルサービスと言う用語は、

米国の固定電話会社AT&Tが自らのサービスの価値を喧伝するために造った言葉である

AT&Tは、グラハム・ベルの電話の特許に基づいて設立された純粋民間会社である

1970年代まで民間会社であるAT&Tが米国の電話事業を独占していた

免許制によって他の電話会社の参入を認めない根拠が

このユニバーサルサービスをAT&Tが提供する義務を負っていたことにある

 

山岳地帯であろうが、離島であろうが、つまりは不採算であるが、

AT&Tは供給義務を負い、固定電話回線の設置を進めていたのである

急病非常事態の場合、通信手段がないと、国民の安寧な生活を保障できない、

という考え方である

 

その一方で、アメリカでは電力供給はユニバーサルサービスではない

自家発電が可能であり、辺鄙な場所に住む自由を謳歌する以上、

自ら電力を調達するべき、ということである

 

 

さて、2022年6月に電気通信事業法が改正され、施行された

 

改正のポイントの一つが、

国内どこでもだれでも利用できるユニバーサルサービスの確保を目的として、

ブロードバンドサービスを基礎的電気通信役務(=ユニバーサルサービス)に位置付けた。

 

つまり、光回線の整備は、ユニバーサルサービス提供のための手段として国策に位置付けられたのである

 

具体的な施策としては、不採算のブロードバンド設備を整備するために、自治体の支援の推進や交付金制度の創設が検討されている

 

で、2023年2月17日に、

光回線の整備をプロバイダーを通じてNTT西日本に要望したわけであるが、

未だに、工事日程すら明示されていない

 

隣に住む大家さんの家には、NTT西日本の光回線が入っている

 

仕組みとして、NTT西日本に直接問い合わせすることが許されず、

プロバイダー経由でのみNTT西日本の回答を受けることになる

 

その回答は意味不明である

複数の所有者がいる木の伐採が必要であり、調整中!!!

 

大家さんと首をかしげる

大家さんにはNTT西日本から、木を切らしてください、などの連絡はない

大家さん家の前の電信柱から、私の借家の電信柱まで、NTTの固定回線が張られている。第三者所有の木を切る必要なく、光ファイバーをひけない理由は不明である

NTT西日本は、具体的な説明を拒否している

 

私の借家は由布岳の頂上にあるわけではない

湯布院町でもそこそこ人口密度の高いところに住んでいる

 

したがって、不採算地域として国や地方自治体が補助金を使って光回線を引く対象ではない。こうして、NTT西日本の不誠実に忍従せざるを得ない

 

 

横暴な巨大独占企業は、国の監視下に置く必要がある

したがって、NTTの完全民営化は行ってはならない

 

 

最低気温が-3.5℃、最高気温は天気が良く8.6℃

 

病み上がりで外に出かけて、由布岳を見上げる

 

今日の由布岳

今日の由布岳1 24-01-04

山頂が白くなっています

 

全景はこんな感じ

今日の由布岳2 24-01-04

 

皆さんにとって、今年が良い年となりますように