21歳の冬、大学が終わる頃は日も落ちて寒い。

木曜日は友達と講義が被っておらず、

いつも一人で帰る。


夏は大好きなバライティ番組を見ながら帰る。

しかし冬はしんみりした曲を聴くことが多い。

だから私の冬は、玉置浩二様の季節である。


あの歌声はどんな暗闇の道でも

僕の心を撫でてくれる

しかし、私は昔から玉置浩二様が好きだった

ということは無い

ちょうど一年前初めて聴いたぐらいだ


なぜ今まで知らなかったかと言うと私は音楽の幅が狭く、好きなアーティスト以外は全く聴かない

今年の春あいみょんを初めて知ったくらいだ

私は大学生だがトレンドには疎い


だがYouTubeのおすすめで玉置浩二様が流れてきた、歌声を聴いた瞬間に、静けさを覚えた。


まるで与謝蕪村の句に触れる夜のよう心が落ち着くのだ

玉置浩二様と与謝蕪村は

私の中で完全にリンクしてしまった。

玉置浩二様を聴くと与謝蕪村の句を思い出し、

与謝蕪村の句を見る度に頭の中で玉置浩二様が唄う


冬の帰り道は、木の葉も持たない木が1年の中で

1番質素なはずなのに、1番魅力を感じる

時間の経過の松尾芭蕉的な美学では無い

何も無いはずだがそこに何故か心が惹かれてしまう

そんな帰り道を今日も帰ってきた


いつかライブに行って、帰り道に胸を熱くしたい。