今日は久しぶりに大学があった。
大学の友人とは2ヶ月ぶりに再会する事が楽しみだった。
私は就職活動に負け続けていたので、
そんな中で友人に会えることは嬉しくテンションがあがった。
朝起きてお風呂に入り、好きな音楽を聴き、大好きな東京百景を読みながら、気持ちいのいい朝を過ごした。
家を出ると、すっかり春の訪れを感じたが、
お気に入りのダウンを着て大学へ向かった
友人と再会し、お互いの近況報告を済ませ、大学近くにある油そばを食べに行った
そのお店は、曲選がとても良く、私が小さい頃流行っていた曲がかかり、みんなで懐かしいと口を揃えながら、その口で麺を啜っていた。
懐かしい曲を聴いているとカラオケに行きたくなり、みんなでカラオケに行った。
イナズマイレブン、仮面ライダー、ワンピース、ドラゴンボール、NARUTO、私たちの世代では誰もが通る道の曲をみんなで歌い最高の空間だった。
就活では、敗戦を重ね社会的価値のなさに笑えてくるざまだったが、この空間が社会ならばきっと上手くいくとさえ思った。
楽しい時間が終わり、自宅の最寄り駅に着いた。
先程まで少し暑いぐらいだったダウンがちょうど良かった、最高の一日だと感じていたが、
目の前にカップルがラブラブしていた、
眩しかった。
目を背けたくなり後ろを振り返ると、カップルがいた。
オセロだったら俺もカップルじゃんって呟きたくなった。
すると横の横断歩道から渡ってきたカップルが私の横らへんに来て、逃げ場をなくした
結局俺は価値がない男だと知らされた気分になり
心が冷えきった。
幸い横は壁だったので、その壁に告白しようとしたが、振られるのが怖く勇気が出なかった
壁に告白する勇気すらない自分はいつまで経っても小学生の自分みたいだった。
カラオケの空間と最寄り駅は地続きらしい。