こんにちは(^-^)

エリザの感想書いてたけど、中々のらなくて。。。。
で、先週にやった新人さん向けの研修の事を書こうかなぁって(笑)

題して『自閉症の世界』

障害者支援の仕事をしていても、完璧に自閉症の人たちを理解することは難しいです。
どんな世界で生きているかを理解しないまま支援しても、お互いストレスになるだけだし、不必要なパニックや不快な感情だけを植え付けちゃうので。

特に新人さん達は、地震で学ばなくちゃいけない時間が、バタバタ過ぎてったので、今この時期を勉強に当ててもらおうと思って開催しました。

それがね、最初5人だけだったのに、いつの間にか倍の10人に。

みんな勉強したかったんだなぁって思いました。
うん。嬉しいぞ(*^。^*)

内容ですが、主に自閉症の感覚とか、認知の仕方の事。

言葉で、シングルフォーカスとか、感覚過敏って言っても、きっと「???」だと思うんですね。
なので、自閉症の人の見え方とかを、色んな道具を作って体験してもらいました。

まずは、シングルフォーカスについて。


ペットボトルで↑な眼鏡を作りました。
飲み口の下の透明部分にはラップ巻いてね。

これで周囲を見てもらったり、軍手をしてボール入れや折り紙をしてもらいました。

みんなの感想。すごく難しいって。

今回はしなかったけど、ペットボトルのメガネして、軍手をつけたまま作業してもらってる最中に、「早くしなさい」「何で出来ないの」「違うでしょ」等々の負の言葉かけをすると、より自閉症の人たちのストレスが理解できるんですけどね。

あとは、このペットボトルメガネの状態で、私の顔を見てもらってどう見えるかを尋ねた後に、チョコを顔の横に持ってきたんですね。

いゃあ、早かったwww

「チョコだっ」ってねwww

ピンポイントでチョコに目が行ったみたいでwww
シングルフォーカスっていうのは、自閉症の人は全体を捉えることが難しいんですね。だから、その中に自分の好きなものや、理解できるものを見つけると、そこに集中するんです。
で、ここから突発的な行動に繋がってしまうって事を理解してもらいたかったんですが、体験した事で、説明いらなかったwwww

他には、アイマスクつけて、軍手をした手で自分の首筋や、腕を触ってもらってる時に、ボールペンでツンツンって皮膚をつついたりとかね。

激しく動揺してました、みんな。
感想は「いきなりの刺激で怖かった」って。

この他にも『言葉が分らない中でのストレス』とか
『定形の人(私達)と自閉症の人の音の拾い方の違い』なんかもやりました。
これは音源がYouTubeに上がってます。これです。
ちょっとわかりにくいけど、全ての音が全部フラットに聞こえてて(これはどこに集中して聞けばいいかわからないからですね)、で甲高い音とかが突然耳に飛び込んでくるんです。

こんな感じで色んな体験をしてもらって、最後に感想を書いてもらいました。
みんな「こんな世界で生きてるのを知れてよかった」
「毎日がこんな世界だったらキツイ。自分の支援を反省した」
「なんで構造化が必要なのかわからないままで仕事してたけど、自閉症の人たちの世界を体験できたことでなんとなく理解できた」って書いてくれてました。

今後は、どんどん事例を入れながら具体的に構造化について深めていく予定です。
さらに、一般の知的障害者の人や、ダウン症の人たちにも、構造化は有効だってとこまで行けたらいいなあって思います。

あ、1個言い忘れてたことがあった(-_-;)

忘れないように書いておこう

【自閉症って特別じゃない】
【私たちにも、大なり小なり拘りがある】
【それが強いか、変更に対応できるかの違いでしかない】
【カナータイプが濃縮100%のオレンジジュースなら、それを薄めていってちょうどよい飲み頃になったところが私たちである】

これ、次回の研修のどこかに居れなくちゃデス。

あ、もし興味があったら、作り方簡単なのでペットボトルメガネで周囲を見回してみてください。
また別の世界がみえると思います。

それでは、今からスマホの修理に行ってきます(`・ω・´)ゞ