四分音符のひとり言 3596 “ せめて ⋯ ” | 十六小節の童話(ストーリー)

十六小節の童話(ストーリー)

思い出や日常のちょっとした事から色んな事を
心情・理想・願望・妄想 … etc. で構成・脚色して
エッセイ風・自由詩風に仕立ててみました。






    “ せめて ⋯ ”






    上着のポケットを


    探って



    取り出した君の手から


    紙クズらしきもの



    ヒラヒラと


    風に吹かれて


    君から離れてゆく ⋯




    当の君は


    一瞬


    視線[め]で追うけれど



    すぐ諦めて


    前方[まえ]を見つめて


    もう振り向きもしない ⋯






    せめて



    君には


    拾おうとする


   仕草だけでも


    見せてほしかったなぁ ⋯










   なんて ⋯ ね








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