“ せめて ⋯ ”
上着のポケットを
探って
取り出した君の手から
紙クズらしきもの
ヒラヒラと
風に吹かれて
君から離れてゆく ⋯
当の君は
一瞬
視線[め]で追うけれど
すぐ諦めて
前方[まえ]を見つめて
もう振り向きもしない ⋯
せめて
君には
拾おうとする
仕草だけでも
見せてほしかったなぁ ⋯
なんて ⋯ ね
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