想い出のかけ ら達 012 “『あの唄はもう唄わないのですか』はもう唄わないのですか?”“『あの唄はもう唄わないのですか』は もう唄わないのですか?” あの人の得意なナンバー、 『あの唄はもう唄わないのですか』 放課後の音楽室で、 大事そうに ギターを抱えながら いつも歌っていた。 あの人との思い出が 多すぎたせいか、 この歌を よく口ずさんでしまう。 暑中見舞のハガキの隅に、 追伸の後に走り書きした。 『あの唄はもう唄わないのですか』は もう唄わないのですか? 今でも時々、歌っていると あの人から 残暑見舞のハガキが届いた。 Android携帯からの投稿