自習のクラスが一緒のS君。

筋肉と骨の病気により、脚の骨を取り除き、代わりに金属の棒を入れる。という手術を受けたことにより、表面は皮膚に覆われていて普通に見えるが、彼の右足は動かない。
だから彼はいつも松葉杖を右脇に挟み歩行している。

だからと言って、皆んな腫れ物を扱うような特別扱いはしない。

扉を開けて通してあげたりするのが当たり前の作法となっているこの国では、頼まれる前に扉を開けて待つことも、彼のカバンを拾ってあげたり持つことも、いたって普通のことだからかもしれない。

だから本人も今ではたまに痛みを訴えることはあっても、普段の生活に関する不満を感じているそぶりを見せることはない。 きっと、凄く惨めに感じたりやるせない気持ち、昔は自由に走れていたのにできないもどかしさもあるだろう。 でも、彼は決してそんな姿は見せない。

明るく社交的なS君は、自習室で顔をあわせるたび子供と青年期のちょうど境目の、まだあどけなさの残る顔に満面の笑みを浮かべて、「やあスナフキン!」とあいさつしてくれるのである。

性格を映し出しやすいブルーアイズの持ち主である彼の目は、好奇心と少年の冒険心といたずらっ子な光を宿していると同時に、真の強さも宿している。

自習室で学年が下なのは彼だけ。
しかもスナフキンはアジア人。
それでも彼のフレンドリーなキャラクターは年の差も人種の違いもヒョイっと乗り越える。 この彼の嫌味のない社交性は、スナフキンもぜひ見習いたいところである。

よく、話が続かないことがある。
日本人同士でもあるだろう。
「昨日の晩御飯ハンバーグだったんだー」
「ふーん よかったね」
「でしょ :) チーズが乗ってておいしかったの。」
「へー、そう」
「「…。」」
そう。 「へー、そう。」
この呪文を唱えた時点で会話が終了する。なんとも恐ろしい魔法の言葉である。

聞いてるこちらとしてはこれといって興味を惹かれない。 特に田舎のこっちじゃ話すことも基本内容が一緒である。
必死に何か次の話題を出そうとしても、なかなか頭は働かず、結局何も出てこない。

しかし、S君とはなしているときは、あまりに彼が絶妙なタイミングでポンポン相槌や質問を投げかけながら一生懸命話を聞いてくれるので話が続き、逆に彼が話し始めるとこれまたポンポンと小気味のいいテンポではなしをするため、こちらもついつい「へ~ それで?」 「それってどうなったの?」と下らない内容でも続きが気になって相槌を打ち、質問を投げかけて話が続いていく。

自分は服屋に姉や母と行くと、ついつい彼女たちに服を買わせる話術は持っているが、こういう、彼のような人を話術一つで楽しくさせるひとって、凄いなって思う。

話術は嫌味なく上手いし、彼の話し方(発音)も嫌味な癖はなく、歯並びもバッチり。ハニーフェイスなイケメンかつ、男女共に同等なフランクな扱いをする。 中肉中背より超下ぐらいで、デブではなく、清潔感にも溢れている。経験上、細身の高身長、こげ茶な髪、男らしく、女性の扱いになれた人が大っ嫌いスナフキン的には絶好のオススメ君。

S君いい感じにハニーフェイスなんだけど、これからイケメン美男子になるってスナフキンのイケメンレーダーがピコンピコンしてるw
だから、これからの彼の成長を見れないことを残念に思う。(あぁ イケメンの成長過程見たいのに日本に帰らなきゃいけないなんて( ´Д`)おばさん楽しみにしてたのに)

帰国する前にスカイプとFB聞こうლ(♛益♛ლ)♪(←おばさんはどうしてもイケメン成長過程を見たいらしい笑)