前の話なのだけれど、先日の物理の模試の前に、図書室で彼とマットと一緒に勉強をしていた時のこと。

いつも通りスナフキンのまとめノートを隣で電卓片手に読んでる彼。 「これで隠したらいいよー」と言って、日本の学生には必需品の(あくまでうちの中学では)赤い下敷きを出したところ、最初は反応が悪かった。

「スナフキンそれなに?」
「赤シート。 こうするとね、赤い字が消えるんだよ。」 と言って実際に見せて説明したところすごく驚くほど食いついた。

下敷きを袋から出したいというので、「いいよ」というと、嬉しそうにビニール袋を開ける彼。

マットの髪の毛に擦り付けて静電気を起こして遊んだり、「全部真っ赤ー!!」と言って下敷きを高い鼻に押し付けながらぐるぐるあたりを見渡す彼ら。 あまりに鼻が高いため、曲げられた下敷きが折れないか不安になってしまった。

実験対象: NZの高校生に赤シートを渡した時の反応
実験結果:始めて赤シートを使い始めた中学生と何ら反応は変わらなかった。

「ワオ!いいねー!スナフキン、これいくら?」
「1ドルぐらいだよ。」
「えっ!1ドル!? やっす! こっちだと10ドルはするよ!」
「えっ?こっちでも売ってんの?」
「いや、ないよ。もしもあったらだよ。もしこっちで売られてたら10ドルはするよ! 僕なら10ドルの値段付けしてうるね。」

実験結果: 100円ちょっとの赤い下敷き、NZだと1000円の値段付。

文房具はほとんど日本から持ってきたものを使っているスナフキン。 日本でも、スナフキンセレクトの見た目と機能の両方を兼ね揃えた文房具は人気があったのだけれど、こっちでも生徒や先生たちに人気です。
文房具屋を開くべきだと昨年理科の先生に本気で勧められたのをたまに思い出す。

「金持ちになりたい」が将来の夢だという彼、自分のセレクトした文房具を他の人にも好きになってもらうと嬉しくなるスナフキン。自分のセレクトしたものを自分の店で売りたいと夢見ていたこともある。

スナフキンが日本からセレクトして仕入れ、彼がKiwi感覚とNZの経営や法律を元に値付けして得意のパソコンも使いながら営業する。
逆に彼セレクトのこっちのものをスナフキンが日本に売る。
「こっちで共同経営で文房具屋、もしくは輸入雑貨(?)屋でもしたら儲かるんやないやろか…。」
たまに本気でこう思う。