明日、日本語のクラスの試験がある。
日本の良き文化について、ニュージーランドの文化と照らし合わせながらプレゼンテーションをしなくてはならない。

その際に、ちゃんとチーティング(日本語でなんていうのか忘れてしまった…カンニングとかズル。)して無いかを見張るために先生が一人必要なのである。

そこで、今回は図書室の司書の先生にその係りをお願いしたところ、快く引き受けてくれた。

てことで、明日はintervalからperiod3(3時間目)の後半まで日本語クラスの試験である。

日本語クラスはスナフキンの学校のカリキュラムではないので、ビデオ電話を使って授業を受けている。 カリキュラムに入っていないため、もちろん時間割には組み込まれていない。 そのため、毎週水曜日の休み時間から始まる日本語の授業を受けるためには、3時間目の他の授業には参加できないのである。

さてさて、その3時間目、スナフキンは通常なら英語がある。 特に明日はさして重要な授業ではない。

最初、時間割を確認した時「あぁ。物理やないんや」と悔しがった。
というのも、物理なら彼と授業が一緒である。 試験の時に浴衣をきてスピーチをし、終わったらそのまま「どうしても授業を受けたかったから」と言って浴衣のまま授業に行こうかと目論んでいたのだ。
そうすれば彼に浴衣姿を見せられる。

しかし、明日の3時間目は英語。
彼も英語であるがクラスは違う。

悔しがったのだが、 今日、司書の先生が明日のスケジュール確認をしている際。

「3時間目はOO先生の英語のクラスが(図書室しよう予定に)入ってるけど、大丈夫よ。」と教えてくれた。

OO先生…彼のクラスの先生である。

司書の先生が指差すスケジュール表を見ると「yr 12(12年生)」の文字。 ということは、彼のクラスである。

要するに、明日の3時間目、スナフキンがスピーチをしている間、彼は図書室に来るのだ。

そして、スナフキンの日本語のクラスはいつも通りなら3時間目の後半に終わる。
日本語クラスのビデオ通話ようパソコンがある部屋は図書室と同じ建物ない。
図書室に行くために外を歩く必要はない。ので多くの人に浴衣姿が見られるわけではない。

ということは、クラスが終わって、図書室に行けば、運が良ければ彼に浴衣姿で会えるのである。

しかし、スピーチが終わったのに浴衣姿のままで、クラスでもないのに図書室に行くのはおかしい。

そこで、スナフキンは考えた。

まず、2時間目の化学を10分早めに切り上げる。 そして、オフィスの個室で浴衣に着替える。 その際に、授業で使うものをカバンから取り出し、そのカバンと靴を図書室に置かせてもらう。(せっかくだからスクールシューズではなく下駄を履くの。)

そして、日本語のクラスのビデオ通話でプレゼンをする。

スピーチが終わってビデオ通話が終わり次第、図書室に戻り荷物と靴をとる。
そして、そのまま図書室で必要書類を記入し、司書の先生に「この書類大事だからここに置かせてて」とでもいって渡し、
荷物と靴を持って事務所に戻り着替え、自分の英語のクラスに行く。

という流れ。

これなら彼に浴衣姿を見せられる。
しかも、ちゃんと理由があって図書室へ行くのだから不自然ではない。

スナフキン、何も考えていないように見えて、意外と計算して行動する女なのです。笑

こういうの、「腹黒い」っていうのかしら?

ともかく、スピーチの暗記を頑張ろう。

あ、生物と科学の宿題も明日提出だからしなくちゃ!