30.Nov.2007(fri)
寒いッ寒くて目が覚めた
結露で窓が磨りガラスのようになっている。
車のドアを開けると、肌に突き刺すような冷気が車内に流れ込む。
足元は荷物で『足の踏み場』どころか『足を伸ばす場』すらない。
後部座席に広げた寝袋から這い出ると、スニーカーを手に取り、ポイと地面に投げ落とす
つま先をのばして靴の上に乗るように外に出る。吐く息が白い
かかとまでしっかり靴を履き、一晩中『くの字』で縮こまってた脚をぐっと伸ばし、トイレへ
昼と夜の寒暖差が激しい。
夜中は車外に出たくないので、寝る前はなるべく水分を取らないようにしている。
キャンプ中は原始人のような感覚になっていて、自分は日の出とともに目覚めるのだが、
フレンチGuysはたいてい9時過ぎまでテントから出てこない。
昨日の夕暮れのビーチもキレイだったけど、
コバルトブルーの海と白砂が太陽光で輝く昼のビーチもまたキレイ
朝食を済ませ、出発の準備が整うとLagoons Beachを後にし、一旦東海岸を離れ、
内陸へと向かう
Esk HWY(A4)に入りElephant passを抜け、B43を北上し、Evercreech Forest Reserveへ。
エバークリーチ森林保護区は世界一高いホワイト・ガムツリーを保護するために造られた場所で、ここにある4本の壮大な木は地元では『The White Knights(白い騎士)』として知られている。
白い騎士へは約20分のループトラックに沿って歩く
ユーカリ、マートル、ブラック・ウッドの木々の森を通り抜け、背の高いホワイト・ガムツリーの「白い騎士」へと道は曲がりくねっている。
ホワイト・ガムツリーを見上げる展望台
写真を3分割にしないと全部が入らない巨木
湿った峡谷を抜け、白い騎士の景色を囲む周囲の丘の中腹の森を登り、駐車場に戻る。
エバークリーチ・フォールズ・ループは約40分。ウォーキングトラックはエバークリーチ小川の両側に沿って続き、片側は湿った森を通り、反対側は乾燥した森を通る。
最終ポイントは、エバークリーチ滝。
苔で覆われた岩の上を急流が流れ落ちる
滝の写真を無心で撮ってたら、レジスが「2人の形が面白い」と言って撮っていた
40分のウォーキングトラックから戻り、ランチ
駐車場近くのピクニックエリアにはシェルターもある。
そろそろ肉食いたい…
再びA4を西に進み、Midland HWY(1号線)に突き当たったところで南下
「今日はOatlandsに泊ろうか」と言っており、その途中にRossがあるので寄ってもらった。
ここで1回目のガソリン代徴収。1人$40
何が見たいって、ここには『魔女の宅急便』のキキがいたパン屋のモデルになったという噂のロスビレッジ・ベーカリーがあるのだ。
外観しか撮ってないけど、中はコジャレてた
ショップ店員のコスチュームもまたオシャレだった。
1836年に造られた、歴史的な建造物 Ross Bridge
この橋はオーストラリアで3番目に古い橋で、植民地時代の建築家で土木技師であるジョン・リー・アーチャーによって設計された。ロスの司令官であるウィリアム・ターナー大尉の指揮の下、囚人労働者集団(2人の石工、ダニエル・ハーバートとジェームズ・コルベック)によって建設された。 ハーバートは橋のアーチにユニークな装飾(複雑な彫刻)を施した。 2人の石工は、1836年10月21日にアーサー中尉によって公式に開かれた橋の完成時に釈放された。
…と、看板に書いてある
ロスビレッジ・ベーカリーとは別のベーカリーで、マッドチョコケーキ、スカロップパイ、なんちゃらリング(ポンデリングじゃない)をレジスにゴチになった。おいしい特にスカロップパイ
Rossは田舎町だけど、町並みが落ち着いててのどかで、なんだか居心地がいい。
何もないけど1泊してみたくなる。後ろ髪ひかれつつ、移動
「泊まろうか」と言ってたOatlandsも、
植民地時代に建てられた茶色い建物が歴史的でおしゃれな雰囲気。
が、何故か再び移動。
(彼らが2人で会話するときはフランス語なので、何を話してるかわからない。ちなみにロホンは英語が堪能ではないので、たまにレジスにフランス語を英訳してもらってから私に話す)
今日はSorell湖のキャンプエリアに決定。ここにはなんと、水道がある
そして、野生のウォンバットがいたウォンバット自体、初めて見たから感動
写真撮りたかった~不意打ちだったから撮れず
奴らがカードゲームをしている間、自分は火おこしに精を出す寒いのでね・・・
夕食後、「今日はDVDを見ないで会話をしよう」とレジス。
ロホンはDVDを見られないならつまんないと言って、先に寝た
レジスとワイン片手に火の横でお互いのことをじっくり話した
出発前日にいきなり「一緒に乗って行ってもいいか」と言い出し、
まさか来るとは思ってなかったけど、当日、本当に現れて。
タイトルは忘れたけど、2人の男の前に突然謎の女が現れ、男が殺される・・・
とかいう内容の映画があるらしく、それを彷彿とさせ、
最初の頃は、ロホンと2人で“実はヤバい奴なんじゃないか”と話してたらしい
(時々話すフランス語でそんな会話をしていたのか…)
そんなこととはつゆ知らず「殺されるとでも思った
」と聞くと、
「そこまでは思わないけど、多少警戒はしてた」と。
見ず知らずの男2人の旅にいきなり加わって警戒してたのは、どちらかと言えばこっちなのに。なんだか変な気分だった