2.Dec.2007(sun)
野生のプラティパスが家の近くで見られるということで、旦那さんに連れてってもらう
「プラティパスって何」とレジスに聞くと、メモ帳に雑な絵を描いてくれ、
カモノハシだとわかった見たい
朝夕に活動が活発になるというので、朝、家を出る。
カモノハシはオーストラリアに生息する珍獣で、カモのようなくちばしと長く平べったい尾、水かきをもつ水陸両性。その奇妙な姿から、初めて剥製を見たかつての英国の科学者たちは「いくつかの動物をつなぎ合わせたまがい物」と思ったという。
とても臆病なので野生で見るのは難しいようだが、旦那さんに連れてってもらった橋の上から「あそこにいる」と言われた場所を、双眼鏡を借りてのぞき「どこどこ」とやってたら、橋のすぐ下にも泳いでるのがいて、肉眼で普通に見られた
近所の川にカモノハシが泳いでいるなんて…不思議
体長30~40㎝、写真だと石か棒切れにしか見えず、削除するレベルなのであきらめた…
外見はなんだかマヌケでかわいらしいので「さわりたい」つぶやくと、
「毒を持ってる」と言われた知らなんだ…
旦那さんはポピー栽培で生計を立てており、所有のポピー畑にも連れてってもらった
9時過ぎに家に戻り、10時過ぎにテラス席でみんなでブランチ
正午ごろ、再び出発の準備に入った。
乗りっぱなしだったときは気づかなかったけど、久々に車のドアを開けると、
とんでもない悪臭が流れ出てきた「ナニ、コノニオイ・・・」 息ができん
しばらくドアを全開にして車内の空気を放出。
風呂に入ってなかった体臭と思ったら、レジスが「ロホンの足の臭いだ
」と、
車内におきっぱにしてたロホンのスニーカーを示した
ロホンは「ウホッ。やばいな、これはマジで臭セェ~
」と靴を外に出し、協議の末、
ここに置いていくことにした。左右の靴紐を結び、木に向かって放り投げる。
失敗して向こうに落ちる。2回目、うまく枝の高い位置に引っかかった。
吊り下がった靴を見て、レジスが「ビッグ・フィッシュみたいだ」と言った。
夫妻も承知で一緒に見ていたけど、もし自分の家の前にあんな臭い靴を取れない位置にぶら下げていかれたら、絶対に嫌だわ・・・
車に乗り込む前に、奥さんがバラを一輪くれた わぁ~
お世話になった夫妻とお別れいい人達だった
車内は窓を開けても臭く、バラの香りで救われた。ずっと鼻に充てて嗅ぎっぱなしでいると、
レジスが「どれ」と嗅ぎ「トイレットペーパーのニオイだ」と言うので、そんな気がしてきた・・・バラは車内の悪臭のせいか、みるみるしおれていった
昨日ランチしたDeloraineへ戻り、Woolworth(スーパー)で各々食材調達。
今回はスープ缶やパスタ缶、ツナ缶、豆缶といった缶詰を中心に、
ミルク、ミューズリ・バー、パンあとレジスを真似てインスタントラーメンも購入した
銀行のアカウントを確認すると、
BPオズの11/12~18の超過勤分(6.75h)の給与$61.75が入っていた
「いまからタスマニアン・デバイルを見に行く」とレジス。デバイルってなんじゃ・・・
着いた先はMole CreekのTrowunna Wildlife Park
入口のデカいモニュメントを見てわかった
「なんだ。タスマニアン・デビル(Tasmanian Devil)じゃん『デバイル』て・・・
」
「Devilと書いてデバイルだ」
「デビルだって」
「プラティパスも知らなかったくせに。俺はオーストラリアに住んでるんだぞ」
と小競り合いをしながら中へ。
入場料は$16だけど、YHA会員は$14
ここではAUSならではの動物たちが自然に近い形で飼育されている。
レジスが餌を買い、少しもらってウォンバットに食べさせてみる
ショータイムには飼育員が出てきて各動物の説明をしてくれ、おさわりタイム
コアラの毛は、ボソッとした硬めの毛布みたい。
1日1㎏もユーカリの葉を食べるだけあって、体臭はユーカリの匂いがする。
そしてよく眠る。1日20時間も眠るらしい。
起きている時間はユーカリの葉を食べるのに費やし、あまり動かない。
食っちゃ寝のうらやましい生活だ。
ウォンバットは体長70~120㎝、体重30~40㎏。(最初に餌をあげたヤツは小柄)
性格は穏やかで、草や根、木の皮、キノコなどを食べる。
頑丈な爪を持っていて、穴掘りが得意。どんなに険しい道でも戦車のごとく突き進み、おなかの袋は土が入らないよう逆向きについているとか。
ずんぐりしていて一見のろまそうだが、走ると最高時速40㎞も出るらしい。見たい・・・
そして、タスマニアに来たからには絶対見たいと思っていたタスマニアン・デビル登場
肉食なのでおさわり中は噛まないよう必死の飼育員
解説をする飼育員はしっかりタスマニアン・デビルと発音している。何度も。
ちらりとレジスを見ると、素知らぬ顔をしていた。
体長60㎝ほどでずんぐりしていて、性格は素直で愛情深いが、
歯は鋭く、獲物の毛皮、羽、骨まで食い尽くしてしまう。
羊や魚から、腐った肉、毒蛇まで何でも食べる。
獲物を3匹で奪い合う図・・・
他にもハリモグラ、ワラビー、クジャク、羊などなど・・・いろいろな動物がいた。
カンガルーに背後から忍び寄るおじさん
触られてもまるで気にしないカンガルー
大満足だったここは入場料分の価値がある。
BPなどで手に入る“Free Gift”チケをレジスが持っていて、もらえたものはステッカー。
いらないのか、『デバイル』の後ろめたさか、私にくれた。
今日はこの辺りでキャンプの予定だったけど、まだ時間もあるので北上
Port Sorellへ。ちゃんとしたキャラバンパークのキャンプエリアで、
有料(一人$6)だけど、お湯の出るシャワーもある
火おこしに精を出すロホンと、後部座席で一日を振り返る自分(レジス撮影)
ここのキャンプ場は快適だった