27.Nov.2007(tue)
朝、キッチンでマイケルがいたから「昨晩、生理がきた。PMSでイラついてたのもある」と説明した。何を言おうと、もう後戻りはできないが。
荷物のパッキングをしてたらチェックアウトギリギリになり、その後マイケルたちには会えなかった。1階に彼らの荷物だけ発見したので、メモとリンゴを置いといた
気持ちを切り替え、車に荷物を詰め込んでいるフレンチguysのところへ。
「来たか」笑顔で仲間に入れてくれた。
11時に出発し、コールス(スーパー)に寄って、それぞれに必要な食材を購入。
彼らの旅は、完全にキャンプだ。
テントにスワッグ、バーナーや鍋など、キャンプ用具一式をちゃんと準備していた。
すでにトランクはいっぱいなので、私の荷物は後部座席に。
Tamar Riverはタスマニア北部に切り込みを入れたような入江を形成している。
川はロンセストンから北方へ60㎞、静かにBass海峡へと流れ込む。この幅の広い川を囲む一帯はTamar Valleyと呼ばれ、リンゴや梨の産地として知られており、ブドウ畑やラベンダー畑も多い。ロンセストンを出発し、タマー川の西側を走るWest Tamar HWYを北上していく
出発してしばらくは淋しくて仕方なかった。すごく大事なものを失ったような気がして。
もう取り返せないあの時間。
でもきっと、今この2人といることも何かの運命なんだろう。
2日前にTVルームで計画立ててるところにたまたまTVを見に入ってきて、
「自分らも車で周る」と話しただけの人たち。その2人の車に乗っかっている不思議な流れ。
レジスはオーストラリア在住で地質の研究をしており、現在1カ月のバケーション(←日本じゃありえん)。もう一人はフランスの同級生で、ロホンと言った。映像関係のことをしているらしい(※現在はフォトグラファー
)。これまで一切話さなかった、一見こわもてで不愛想なロホンは、話してみると面白いヤツで、フランスでは『アラレちゃん』や『風雲!たけし城』といった80年代の番組が今ごろ放送されてるらしく、ごつい顔で「クピピ(ガッちゃん)」とか言ってた
最初「タケシ・キャッスル」とか何のこと言ってんのかわかんなかった
レジスが運転、助手席にロホン、後部座席が自分だ。
ロンセストンから47㎞ほど北上し、Beauty PointにあるSeahorse Worldに。
タツノオトシゴは興味あるが、入場料は大人$20と強気な値段設定。
student IDを見せると$16になった
乱獲と生息地の破壊により、世界中でタツノオトシゴの数が大幅に減少しており、保護、保全のための水族館である。タツノオトシゴの養殖場があり、種親や育児タンクが見られる。
世界中の、他のどこよりも多くの種類のタツノオトシゴがいるらしい。
しっぽの先で水草にしがみつき、背中の小さなひれ(?)だけで浮遊している。
一体何がしたいのか、意味不明な生き物だ。
研究・照会センターと劇場、ウォーターフロントカフェもある。
中での撮影はできなかったので、ショップで売られている剥製を撮影
シーホース・ワールドを後にし、17㎞ほど南下。
タマー川の東西をつなぐBatman Bridgeのたもとでランチ。ミルクとマフィン
世界初の斜張橋の1つで、1960年代に建設された高さ100メートルの鋼製Aフレームタワーが主流だったとか。よーわからん
詳細は問い合わせを…と書いてあるが、橋マニアではないのでこのまま流す。
ロホンは今日から髭をそらず、毎日自撮りをして後から全部をつなげて自分の顔の変化を見るんだと、初日の一枚を撮っていた。
面積は北海道の8割ほどあるタスマニア。彼らは廻り方もマイケルたちと比べたらポイントを押さえてて要領いいし、こっちに便乗して正解だったかも
おまけに2人はすごく親切にしてくれる
橋を渡り、タマー川の東側(East Tamar HWY)を23㎞ほど北上。
川の入口にあたる町、ジョージタウンへ。
その後はBridport Rdを東に向かって走る。
(ブリッドポートを過ぎるとWaterhouse Rdに名前が変わる。いずれもB82)
途中のどこかの浜辺でフリスビーして遊んだりしつつ、
80㎞ほど先のBlackmans Lagoonに着いた。
ここで2人はのんびりしててなかなか動こうとしない砂地で「ここがいいんじゃないか」とか言ってる
「今日はどこに泊まるの」と聞くと、ココだと
文字通り、ラグーン(潟)。人っこ一人いない、自然のただ中だ
初日から水道、シャワーなしのブッシュキャンプだとは思ってなかった・・・
てっきりキャンプサイトに泊るのかと。。。
生理2日目でトイレなしはさすがにキツイので、せめてトイレだけでもある場所へ、
移動を願い出た・・・男2人ならそんな必要はなかったのに、申し訳ない・・・
急遽、そこから25㎞ほど東にあるTomahawkへ移動。
キャンプ、釣り、静かなビーチウォークでリフレッシュできる、のどかな海辺の村。
トマホークのキャラバンパーク脇に(お金かかるから中には入らず)停車。
11月のタスマニアは日本の5月くらいの気候で、昼は半そでの夏日だが、朝晩は冷え込む。
寒いのでシャワーで暖まりたいところではあるが、トイレさえあればまだ我慢できる・・・
あぁ、生理痛で腹が痛いよ・・・
私の夕食は、タコスだ。火を使わなくて済むものを買った。
トルティーヤにタコスソースを塗り、コーンやハムを巻いて食べた。
レジスのバーナーのおかげで温かいteaが飲めるのがありがたい
澄んだ空気に星空がめちゃくちゃキレーだった
彼らはそれぞれ一人用テントを設営し、私は車中で眠る。
後部座席に寝袋を広げ、それだけではとても寒いから、寝袋の中でジャンパーなども着込む(自分だけがエンジンをかけてヒーターつけるという選択はない)。
「大丈夫か」と覗きに来たレジスは、即席のベッドを見て「完璧な寝床だな
」と笑った。