23.Sep.2007(sun)

 

6:30am、ピックアップ場所へ。

朝早いのにA♀が見送りに来てくれたふんわりウイング

 

ドライバーに$40渡し、16~20人乗りの4WD車内に乗り込むランニング

 

今回のメンバーは女の子が多いからか、けっこー静かめな印象。

私以外の日本人は1人で、これまたおとなしめの子♀

 

車内で隣に座ったカナダ人2人組♂今回のメンバーほとんどカナダ人

スチュアートは「(呼び名)スチューでいいよ」と、フレンドリーグッ日本に興味があるみたいで、日本語を覚えようとメモってた鉛筆

しかしカナディアンの英語って、イギリス英語に慣れてる自分にはけっこー聞き取りにくい・・・

 

ダーウィンからスチュアートHWYを南下、アーネムHWYに入り、

しばらく走るとマリー川ウェットランド保護区(Mary river wetland reserve)がある。

 

10:00、マリー川湿地帯ボートクルーズ(Mary river wetlands cruise)へ。

上矢印手前の女の子が写真撮ってるけど、乗船前にさっそくワイルドライフを目撃する

 

でかいトカゲが何かの卵を丸のみしている真っ最中・・・目

 

ボートに乗り込んで30分ほどで体長3mを超える巨大なイリエワニ・・・

99日目のウィンジャナ・ゴージにいたワニは、淡水に棲むオーストラリアワニで、群れをなし、人を襲うことはまずないが、海水・汽水・淡水域に棲むこのイリエワニは、獰猛で餌になりそうな動物なら何にでも(人間にも)襲いかかる滝汗全長7mにまで達する巨大ワニ。

この『これぞワニ!!』というのを野生で初めて見たので、ちょっとテンション上がる。

危険なのでボートはあまり近くまで行けず。

この先進んだところにも大きな口を開けたイリエワニがいた。

 

ジャビルー(セイタカコウ)や

 

ブロルガ(オーストラリアヅル)、マグパイグース(カササギガチョウ)

ほかに白鷺フラミンゴ・・・など、数多くの野鳥が見られる。

 

湿原で生きる野生動物の姿を間近に。こっち見とる下矢印

 

手つかずの広大なマリー川の氾濫原を、たっぷり2時間のクルーズ。

聞こえはいいけど、めたくそ暑いッッ太陽アセアセ

風一つなくて、熱気でムンムンする湿地帯を、ボートはゆっくり進んでゆく・・・

あまりに暑すぎて、1時間で“もういい・・・”と思ってた汗

ワニすら暑くてほとんど水の中。あまり見られんかった・・・ぼけー

 

再びアーネムHWYに戻り、13:10、カカドゥ国立公園に突入。

南北200㎞、東西100㎞以上に広がり、日本の四国とほぼ同じ大きさ。

広大で豊かな自然と、点在するアボリジニの壁画やかつての生活跡など貴重な文化の両面から、世界複合遺産に登録されている。

 

アーネムHWYをひた走り、ロックアートの宝庫、ウビルー(Ubirr)へ。

イーストアリゲーター・リバー沿いにある岩場で、ウビルー・アートサイト駐車場から、

壁画を見て回るための約1㎞のウォーキングトラックが造られている。

 (17:15)

 

ここで見られるアボリジニの壁画は2万年ほど前の歴史的なものから1980年代に描かれたものまでさまざま。これでもか!ってくらい、たくさん見られる。

 

中でも有名なマブユ(Mabuyu)

細い線で描かれた漁師の絵。肩からバッグを下げ、右手に槍投げ、左手にとげのある槍とガチョウの羽のうちわを持っている。

 

『マブユが漁の後、獲物を糸につけて引きずっていると、貪欲な人が糸を切り、魚を盗んだ。
その夜、マブユは泥棒が彼の魚を食べて、イースト・アリゲーター川近くの洞窟の中に野営するまで待った。それから彼は巨大な岩で洞窟を塞いだ。翌朝、彼らは決して出てくることはなかった。盗んだものを食べたので、罰せられ、子供、女性、男性すべて、死んでしまった ー ビル・ネイジエ』 この絵は、盗みを警告する物語を伝えているらしい。

 

ビル・ネイジエは、ガグジュ言語(カカドゥ北部の先住民族の言語)の最後のスピーカーであり、カカドゥ国立公園の長老で、カカドゥ北部にあるブニティエステートの伝統的な所有者だった。ビル・ネイジエと、他のカカドゥの伝統的な所有者が、オーストラリア政府に土地をリースして、誰もが楽しむことができる国立公園として管理されている。


壁画が描かれた時代は推定することしかできない。

描かれている動物と、その時代の環境を照らし合わせておおよその年代を推定する。

 

長い首の亀といくつかの魚の絵があり、これらの淡水動物は、約2000年前の氾濫原の開拓中にこの地域で一般的になった。よって、これらの絵は2000年未満であると推定される。

 

人の手が届かないような高い岩場にも絵があり、アボリジニの人々はこの絵をミミ・スピリッツが描いたと信じている。ミミ・スピリッツは、とても背が高くて薄いので、ありえない場所に絵を描くことができる。簡単に岩を持ち上げて絵を描き、元の位置に戻す。ほとんどの人にミミ・スピリッツは見えないけど、伝統的なデザインをたくさん描くようアボリジニの人々に教えたとされる。
 

カカドゥのロックアートには、お気に入りの食べ物がよく登場する。
ハンターが獲物の大きさや状態を特に誇りに思っていると、時々シェルターの壁に描かれた。
絵は視覚的な記録以上のもので、動物の精神を表し、将来の狩猟に役立つだろうと。
ここの絵のほとんどは氾濫原の動物だが、食べ物は近くの他の生息地から集められた。

壁面を埋め尽くすようにさまざまな絵が描かれている。

かつてタスマニアタイガーがこのあたりに生息していたことを示す絵も残っている。

丸で囲った部分上矢印には、手形のステンシルも。バンクシーの元祖!?

壁画の多くは骨格を細かい線で表現するX線画法という手法が用いられている。


そして、自然の展望台もあり、眼下に広がる大地(ナーダブ氾濫原)の見晴らしが素晴らしい。

アボリジニの人々の神聖な土地で、許可がなくては入れないアーネムランドが果てしなく広がる。

そして、ここからの夕日がほんとにすごい目

 

ここにはこんな看板が

『THE SPIRIT OF THE LAND
Aboriginal people belong to their land.
The soul of a person is born from the land and returns to it after death.
“Earth...
Like your father or brother or mother,
becouse you born from Earth,
you got to come back to Earth.
When you dead...

That's your bone.
Your blood.
It's in this earth”.....Bill Neidjie』