8.sep.2007(sat)
6:30、出発。
いよいよ新メンバーでの旅が始まる。
メンバーは9人。4人が日本人イイ子だけど、半数は多い…
Nとジャーマン神父のカールは続行。フランス人のジュールはお母さんと参加。
シドニー在住のアイルランド人マイケル、そして、助手席に座っているOZ女性は、ドライバーのアレックスの彼女・・・アレックスは、この9日間の仕事を最後に会社を辞め、そのまま彼女と2人で旅に出るらしー。道中、完全に2人の世界見てると昔の自分と元カレを思い出す・・・仕事に彼女連れてくんなよ・・・と、メンバーには不評
ブルームからノーザンテリトリーとの境界までが、キンバリー地域。
日本のおよそ1.1倍の面積に、人口は4万人以下、その半分は先住民アボリジニ。
4WD車で行くものではオーストラリアで最大のアドベンチャー地帯と言われる。
雨季にはルートが水没してしまうので、乾季(5~10月)しか観光はできない。
ブルームのケーブルビーチを出発し、東へ約165㎞、
Willare Bridge ロードハウスで休憩。(9:30)
様々な町までの距離が示されている。
左がこれまで来た距離、右がこれから進む距離。なんだか感慨深い
日本人女子4人でビールをまとめ買い。(大量に買う方が安いので)
EMU. BITTER 30缶入り1ケースと、XXXX(4エックス)30缶入り1ケースで$84。
4人で割れば、1人$21で15本。安ッ
ここから約50㎞北上したところ(ダービーという町の南5㎞ほどの場所)にある、
ボアブ・囚人の木(Boab Prison Tree)へ。
ダービーは第2次世界大戦時、ダーウィン、ブルーム同様、日本軍による空爆を受けている。
1890年代、ダービーへ向かう途中の警察とアボリジニの囚人の休憩場所で、
幹の内側は空洞(内径14m)になっていて、この中に囚人を収容したと言われている。
木の周りのフェンスは、訪問者が木の根の土壌を固めるのを防ぐため、それ以外にも、アボリジニの信仰を尊重して建てられた。
木にはヘビが生息してるらしい・・・ヒー
AUSにはブラウン・スネークなどの毒ヘビがいるから気が抜けない
フェンス越しに木の穴の中を覗くと、内側にいろんな文字が書かれて(彫られて?)いた。
ボアブとは、バオバブのこと。道沿いにも生えているけど、巨大だ 幹に触れてみた
バオバブと聞けば、星の王子さまを連想する。
ここでランチも兼ね、1時間くらいいた
マイケルが車につんであるシャベルを持って道の端っこへ向かう。
何するのか聞くと「クソだ。ついてくるなよ」
そう、トイレはそこらに自分で穴を掘って、埋めるしかないのだ・・・
しかもここいらは草むらもないので、する場所を探すにも一苦労
結局、私もマイケルがした付近へ Nもついてきた。
戻ってきたマイケルが「あの辺は俺がした」と位置を示す。掘り返したら大変だ。
各々、適度な距離を保って用をたす・・・動物になった気分・・・まぁこれが本来の姿か。
最初こそ抵抗があったけど、これ以降はなんとも思わなくなる。恐るべき順応性
この先はキンバリー地域中央部(険しい原生地域)を東西に走るギブ・リバー・ロードへと入っていく。カナナラへと660㎞続く、4WD車専用道路。
東へ約177㎞、トンネル・クリーク国立公園(Tunnel Creek NP)に到着。
1800年代後半に先住民アボリジニの指導者ジャンダマラの隠れ家として使用されていたらしい。このトンネルの入口を見て終わりかと思ったら、この中に入っていくらしい(14:15)
靴を脱いで、小川にざぶざぶ入り、真っ暗な750mのトンネルを歩いていく。
懐中電灯は持参。←特に言われないので、みんな、前の人の肩に手をついて歩いていく。
自分は常に小さいライトを持ち歩いてるから、それをつけてみたけど、あまり役に立たない…
足元は水面に反射するだけだし、ライトが届く範囲はただの闇。
ドライバーのアレックスは、自分の彼女のことしか気にかけない。
トンネルを歩いてても、何をしてても、“クリスだったら後ろを気にしてたのに”“クリスがいたらこうしてたのに”と何度も思った。やっぱりクリスの時のが楽しかった・・・
出口が近づいてきた
1番深い場所は膝上まで浸かる
少なくとも5種類のコウモリや、3億5000万年以上前の石灰岩の鍾乳石が見られる。
トンネルを抜けると そこは・・・ ネイピア山脈の反対側だった。(15:00)
水の方へ近づくと、「ワニがいるから入るなよ」とドライバーのアレックス。おおぅ…マジか
しばし休憩した後、また、もと来た洞窟内を戻る。
トンネル・クリークから車で約33㎞、
ウィンジャナ・ゴージ国立公園(Windjana Gorge NP) に到着。(17時過ぎ)
レナード川の流れがネイピア山脈を削ってできた渓谷。本日のキャンプはここでする。
みんなが歩いていく方について川沿いを歩いていくと、
ホントに野生のオーストラリアワニがいた 普通に川にいるんだ。ワニが。
木みたいだけど・・・
ウィンジャナ・ゴージは太古の昔、サンゴ礁に覆われていた場所。
サンゴが堆積した石灰岩質の断崖がレナード川沿いにそびえている。
今日のキャンプはここでするのか~・・・と思ってたら、違った。
みんなでウォーキングトラックへ入ってきていたので、引き返す
ウォーキングトラックの入口と逆の方へ数百メートル行ったところがキャンプ場だった。
私たちがウオーキングトラックの方へ行ってる間に夕食のための火おこしやコールスローの準備を進めていたアレックスと彼女。
みんなで火を囲んで、話しながら、飲みながら、肉が焼けるのを待つ。
日本人女子は私とNと、私の1コ下くらいのAと、最年少で元気はつらつのM。
Mが、マイケルを「(吉本芸人の)キム兄に似てる」と言い出し、
確かに似ていて4人で爆笑 ヒー
表情や立ち振る舞い、口調も英語なのにまるでキム兄。
キム兄キム兄と呼ばれ、『キム兄』を知る由もないマイケルは「kimini・・・」
「キミニじゃなくて、き・む・にぃ」とM。
「クレイジージャパニーズ・・・」と言ってるけど、何を発してもキム兄が言ってるようにしかた見えないので、笑いがとまらない結局、旅の間、マイケルのニックネームは“キム兄”になった。「・・・好きにしろ」とキム兄。ちなみにキム兄(マイケル)と私は同い年。
19:00 いただきます
各々、好きな場所にスワッグを広げて、今日もまた
光るビーズを夜空いっぱいに散りばめたような、
流れ星があちこちでパチパチとはじけまくっている星空に包まれて、眠りについた