4.Sep.2007(tue)
3泊したキャンプ場にはもう戻らないから、キレイに片付けてから出発。
25億年前に形成されたハマースレー山脈は、地球上でもっとも珍しい地形のひとつ。
カリジニ国立公園で最後に訪れるのが、ハマースレーゴージ(Hamersley Gorge)。
これまでの峡谷の中で、一番離れたところにある。12:20に到着。
スタート地点から、緩やかに切り立った階段を下り、峡谷の底まで400m。
下っている途中に見えてきた、大きな岩の地層。
ちょうど近くにいた私に、「これ凄いだろ」とクリス。
何百万年も前、岩が地表に押し出される前、どのように曲げられたのかその過程が、ぐにゃりとゆがんだ岩の層ではっきりと見ることができる
ハマースレー渓谷は、カリジニ公園内の他の渓谷よりもやや幅が広い。
渓谷のふもとまでは、そんなに時間はかからず、10分ちょいで行けてしまう
カリジニ最後の天然のプールでひと泳ぎ。
奥にある岩場からジャンプクリスが先に飛び込んで、見本を見せる。
自分も後に続いて飛び込み
リンダが「私も跳んでみようかな」とおずおずと前に進み出る。
ビビってたけど、意を決して飛び込んだら、なんか水中であたふたしている
水着がゆるくて、着水と同時に胸がポロリしたらしい
デンタルフロス無くしたときは、ズボンのほつれた糸でやったりとか、
リンダってホント面白い
岩場を降りる時、下でクリスが片手を差し出して1人ずつ手を取ってくれてたんだけど、
私の番になったら両腕を広げて“おいで”の状態で待っている。
他の人以上に一人で降りられてしまうので、普通に降りてしまった。
『流れで腕の中に飛び込んで行けばよかったナ…』と後々思った
1時間ほど泳いでリラックスし、また車の場所まで登っていく
クリスのおかげで今回の旅は楽しいでも、ブルームまでなんだよな…なんだか寂しい…
14時、カリジニを出発し、アウトバックのIndee Stationへ向かう。
ハマースレー・ゴージから20分ほど走ったところで、こんな看板が・・・
ブルーアスベスト地帯って・・・大丈夫かいな・・・
さらに20分ほど走ったところに、冷蔵庫がポツンと置かれていて
上の扉には『WITTENOOM POST』、下の扉には『Ghost Town Delivery』と書かれている。
ギャグなのか・・・こんな場所までわざわざ冷蔵庫を運ぶなんて、手が込んでる…
15:10頃、Auskiロードハウスに寄る。
今夜のキャンプ地まで、この先店がないから、欲しいものはここで買うよう言われる。
夕食用にJIM BEAM缶(コーラ割り)を買った。$4
15:30にロードハウスを出発、5分ほど走ったところで引き返しはじめ、何だろう、と思っていたら、タイヤがバーストしたらしい
さっきのロードハウスの脇にあるキャラバンパークに戻った。
ロードハウスのおじさんも呼び、ビルおじさんとクリスがタイヤ交換作業
待つメンバー
じっとしてても暇なので、ぷらぷら散歩に行ってみる
ピンクの葉(花?)の中に白い花が咲いている、不思議な花が咲いていた。
(後日調べたらブーゲンビリアだった)
タイヤ交換作業は20分ほどで終了
このロードハウスから約200㎞、グレート・ノーザンHWYを北上していく。
1~2回、この何もない脇道に入り、一服休憩
18:30頃、キャンプ地(Indee)に到着。
カリジニのキャンプ場より、さらに本格的なキャンプ・・・
トイレは草むらの中。もちろんシャワーもない。
野でするのなんて、子どもの頃以来だわ・・・
何もないこのキャンプ地の片隅に、コンテナみたいのが一個だけポツンとあって、
その中に夕食を作るキャンプ用具が入っているらしい。
が、そのカギがなくて扉が開けられないとか・・・
みんなの夕食がかかってるので、壊してでもなんとかこじ開けようとクリスが頑張っていた。
その間、私とグラハムで周辺の枯れ木や葉っぱを拾い集め、
キャンプファイヤーの準備に入った。ご飯もこの火で作る
ある程度集めたところで、グラハムがマッチで火をつけるけど、すぐに消えてしまう。
「貸してみ」とマッチを奪い、枯草に2~3本マッチを突っ込み、くすぶってるところに息を吹きかけて火をおこし、枯れ葉から木へと徐々に燃え移らせ、どんどん大きくしていった。
それを見ていたグラハムに「火を起こすのウマイ」と褒められた
まだ奥のコンテナで頑張ってこじ開け中のイーファーとリンダ(鍵が落ちてないか地面を探すクリス)
いい火が燃え上がってるのに・・・ 明かりにはなっている・・・
このままでは燃え尽きるから、さらに木々を拾い集めに行った
1時間ほどかけ、20時前にようやく扉が開いた
そこから夕食づくり。私は「火」担当。
こじ開けて出した鍋たちでカレー煮込み中枝持って火の番人中。
煮込みを待つ間、火の周りに椅子を並べて、飲みながら話す。
クリスが横にやってきて、歳を聞かれたから、アラサーだと答えると「見えない」と驚いた。「俺は若いな…(←24歳)」と言うから、「元カレは22だったよ」と言うと「若い」とまた驚いて、笑った。
木にマシュマロを刺して、火であぶって、焼きマシュマロ食べた
21:30、ようやく出来上がり
Nが持ってるのが、AUSのビール。VBに並ぶ、有名なフォーエックス。
あ~あ、このメンバーで最後の夜なんだなぁ・・・
ボケーっと寝ころがって空を見ていたら、“Hey sis”と、クリスが私の寝床を作ってくれた
自分にだけ優しくされるのって、嬉しいもんだ
スワッグというマットレスのようなものを敷いて、その上に寝袋をセットする。
これさえあれば、地面に直接寝ても痛くない。
この日、AUSで初めて地面に直接横になり、外の空気に触れながら星空の下で寝た
空全体が天の川レベル 目が慣れると月と星の光で周囲が見えるくらいの明るさ