ー午後ー
グレートオーシャンロートのメインの景勝地はポートキャンベル周辺にある。
14:25~15:15 Twelve Apostles(12使徒)
このあたりから、にわかに日が差し始める。 そして逆光↓
何度も打ち寄せる波が海岸の石灰岩を侵食し、
長い年月をかけて作り出された景観。
今見ているこの景色も永遠ではない。
雨や海水でいずれこの岩も崩れ落ちる。
年に約2センチ、侵食するらしい。
『12使徒』全てが入るのはこの角度からだけ。
岩が崩れてこの時すでに12個ないけど。
雨上がりだからか、いつ行ってもそうなのかわからないけど
少しモヤがかかって、それがまた幻想的だった。
海岸線の起伏がすごい。
大陸と海の境はストンと落ち込んだ断崖絶壁になっている。
あまりのサイズ感に、全身が飲み込まれたような気分になる。
大陸の時間軸に比べたら、人類の時間軸なんて無きに等しい。
Twelve Apostlesから車で15分ほど先にLoch Ard Gorge。
バスのドライバーは“Twelve ~”よりこっちのが好きらしい。
ここも、絶対に行くべきポイント。
でっかいアーチのThe Island Archway
海水が大陸を侵食し、アーチができ、アーチの上部が崩落して岩になる。奇岩と入り組んだ海岸線の景勝はこうしてできあがる。
細長く切り立つThe Razorback
すべての景色がデカすぎて、
カメラのフレームに収まらない・・・
Loch Ard Gorgeの“Loch Ard”は、1878年、この沖合で難破した船の名前。54人の乗員、乗客で、たった2人の生存者がいた。
8人家族で乗っていたアイリッシュ系移民、18歳のEvaと、水夫のTom。
船が沈んだあと、ひっくり返った救命ボートの下でTomは何時間も漂流していた。潮の流れが変わった時、流され波に打ちつけられながら、ここに打ち上げられた
波間に人の声を聴き、マストにしがみついているEvaを見つけた。
すぐさま泳いで助けに行き、波の中、もがくこと1時間、ようやく彼女を浜辺へ引き上げた。疲労困憊で、奥(この写真を撮っている背後)の洞窟で眠り、起きてから助けを求めに行ったのだった。
Loch Ard Gorgeの入口には、ここで亡くなった52人のメモリアルと墓がある。
16:15、Loch Ard Gorgeを後にし、Port Campbellの先にあるLondon Bridgeへ。
かつては左側の陸とつながったダブルアーチだったが、1990年1月15日の夜、崩落した。リアル『London Bridge is falling down~♪』
幸い、けが人はいなかったが、右側に取り残された2人が数時間後、ヘリで救出されたらしい。
Ship Wreck Coastは、とにかく人間の小ささを認識させられる。
バスでPort Campbellに戻り、小休止(16:55~17:15)。
帰りはプリンセス・ハイウェイで一気に(とはいえ3時間で)メルボルンへ
20:30、朝、集合した場所で解散
同じBPのコリアンのエイミーに今日は何度も遭遇した。
別のツアーだけど、大体ポイントかぶってて。
Cityに戻ってからColesでパスタとお茶とヨーグルト購入。
昨日作った野菜炒めの残りをパスタにかけて夕食
マレーシアの子との恋愛で悩んでる日本人Y
(←こないだの水餃子のYとは別)と、お互いの恋愛話をして沈む・・・・・
「ドイツ人の彼に会いに行くべき」というYの言葉に揺れつつ、やっぱりそれは難しい、と思う。
グレートオーシャンロード。
行く前から「かなり寒い」と脅されてたけど、風もなく、
思ったより寒くなくてよかった
NZとは違った、AUSらしい木々を見た。ユーカリの木や温帯雨林。
野生のコアラもいた。カンガルーも遠くに見えた。
久々に外に出て、やっぱり旅に出たくなった。