話が前後するけど、旅に出る前・・・・・


NZ入りして一ヶ月半、まだ英語もつたなかった私が

どうしてローカルのカフェで働くことができたのか。

シェアハウスにいたAちゃんが

私が働くことになる隣のカフェでキッチンハンドとして働いており

シェフに何か仕事はないかと尋ねたところ

そのシェフが話をつけてくれたのだった。

私の知らないところで進んでいた話で、寝耳に水だったけど

とりあえずのっかってみることにした。
ここ
bar comida

キッチンハンドの仕事は、皿洗いがメインお皿で、
あとはシェフに言われた食材を言われた分だけ冷蔵庫からとってきたりはしる
盛り付けを手伝ったり揚げ物・・・など。


とりあえず始めたものの、シェフたちの指示がさっぱり聴き取れないはて??

言ってることがわからなければ、会話もできない。

会話ができなきゃ周りの反応も冷たい枯れ葉

そりゃそーだ。仕事なんだから。

のんびり英語を教えてる場合じゃないよな。


語学学校に1ヶ月行って、

『なんとかなんじゃないの~ヘヴィメタルシャウト』なんて調子にのっていた私は

学校での英語と実社会での英語がまったく別物なんだと思い知らされた。

学校はある意味守られた環境。

先生は聞き取りやすいキレイな発音で話すし

聞き返せば何度だって繰り返してくれる。

クラスにはいろんな国の子がいるけど

自分と同じレベルの子が集まっているわけで。


それにひきかえ、ココではみんな早口(フツーの速さ)だし

国によってクセもある。

そして 当たり前だけど ここは仕事場。

私は英語もろくにできないアジア人の皿洗い。

入った頃の扱いはかなり低かった。

“hey”とか“japanese”と呼ばれ、名前を覚えようともしないがーん

明らかに私より若い学生アルバイトのウェイトレスの子に下に見られるし

床にしゃがみ込んでパンの機械を磨いている自分・・・泣き1

日本ではオフィスで新人研修までしていたというのに。

そう、ここは日本じゃないのだ。

私の立場はいま、ここなんだ。

すべては英語ができない自分の努力不足のせいはぁ

キッチンハンドとウェイトレスの立場が、雲泥の差に思われた。

もう嫌だ、と辞めることは簡単だったけど

やめたら負けのような気がした。

ここで働いたことが単に『嫌だったな』で終わってしまう。

どんな経験だって無駄にはしたくない。

こうなったらプライドなんて捨ててやろうじゃないか眼 目びっくり!!

いまはとことん悔しい思いをしてやろう。

悔しければ悔しいほどバネになるびよーん

これからあがっていけばいいんだ。

底辺にいる自分を楽しんでいる自分もいたりして。(マゾ?)

この位置で、とことんやってやるッ!はにわ


働き始めて1ヶ月が経つころ・・・

図書館で借りた英文法の本を独学で一冊やり終えた。

周りの英語がだいぶ聴き取れるようになっていた。

周りも笑顔で話しかけてくるようになっていた。

ようやく名前で呼ばれるようになった。

やっと仲間として認められたんだァゲァゲと実感したとき

言葉ではなんとも表現しきれない気持ちでいっぱいだったレインボー

1ヶ月かけて得たものは、ものすごく重みのあるものだった。

途中で投げ出していたらこんな気持ちを得ることはできなかっただろうねニコニコ

やり続けて、本当によかったきらきら