自由を手にした途端
ひとは自由に不自由を感じるようになる。
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そんなことを思いながら旅をしていた。「自由」に憧れて、「自由」を実感したくて、旅にでた。
でも、そこにあったのは「自由」ではなく「不自由」だった。
確かに、旅のはじめのころ、私は「自由」を実感した。これからはどこにでも行ける、どこにでもすきな場所に行き、すきなだけ、すきなことができる。
そんなことを考えていた。
しかし、いざ、「自由」を手にすると、しばらくして、それに「不自由」を感じるようになった。
自分ですべてを決めていかなければならない「不自由」。どこか行きたい場所をつくり、決めていかなければならない「不自由」。私にとっての「自由」は、「したい」という恋い焦がれる思いから「しなければならない」というおよそ義務的なものになっていった。
そうして、私が「自由」と思っていたものはいつしか手のひらを返し「不自由」という言葉に変わっていた。
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