ワタシが、朝、目覚めたとき…コーヒーを淹れているとき…電車に揺られているとき…映画館のロビーで待っているとき…こうしてブログを書いてるとき…あの人は、なにをしているのかな、と考える。
世の中の、どこにいる誰のうえにでも、時間は同じ早さで、同じ長さで流れているワケで…たった11分間という短い時間の中でも、運命的なことが、ときに起こったりする。
ある日の17:00から17:11までの11分の間の、11人の男女と1匹のワンコの、それぞれの人生が、大都会の空の下ですれ違ったりちょこっとずつ絡み合ったり。
これは、おもしろいと思った…11分間というアイディアが良かった。
ごちゃごちゃしているなかでも、女好きの映画監督や、やきもち妬き夫、窓拭き男やホットドッグ屋、強盗に失敗した少年や絵描きなど、ひとりひとりの個性は描かれている。更には携帯の動画や監視カメラ、ハンディビデオに収められた映像もうまくブレンドされて、時間を行ったり来たりしながら11分間のコラージュが完成する。
不気味な黒い点…空に浮かんでいるらしき謎のもの…
そして、とうとう、運命の、瞬間.....?
この映画は、おもしろかったと、言えるのか…
ハイ
その瞬間、までは、確かに、ね
めいっぱい膨らんだ風船が、パンっと勢いよく割れて弾けてスカッとラストを迎えるのではなく…あららと空気がもれて萎んでしまったような(笑) これが、理不尽な世の中を表す不条理さなのだというメッセージなのかな。
なんだかなあ…期待していただけに少々残念な結果に。
一瞬ぞわっとするような、不穏な空気をただよわせていたあの「点」は一体なんだったのかな…(笑) いかにも物語のカギのようであって実はなんでもなかったという…ね。
はてさて今から11分後の、ワタシの未来はどうなっているのかな…ドッカーン![]()




