【セトウツミ】 | あっちこっち…より道したっていいじゃない

あっちこっち…より道したっていいじゃない

ミーハー万歳★
あれもこれも大好きってスバラシイ・・・

 

 

 

久しく行っていなかったので、そろそろ佐賀のCIEMAが恋しくなっていた。

そうだ…「セトウツミ」を観に行こうカオ

 

日曜日。 朝早くから、ごとんごとんと電車に揺られ、田んぼを眺めながら佐賀に到着。相変わらず、ほとんど人はいない。閑散とした街の風景にもだいぶなれてきた。

 

 

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部活に燃えるのも、志望校を目指して猛勉強するのも、憧れの女子に恋焦がれるのも青春。

でも、何もしないのもまた、青春。

 

菅田将暉も池松壮亮もワタシは大好きだ。

あえて名前は出すようなことはしないけれど…最近、その辺にうようよ出てきた、若くてちょっとキレイな顔しただけのなんちゃって俳優くん達とは違って、別格の演技力を持っているし、本物感がただよい内面からの輝きがキラッと眩しい。

そんな2人が、な~んにもしないで、毎日いつもの川沿いの階段に座って、だらだらおしゃべりをする。

 

いいなあ、こうゆうの。。。

 

本来、高校生って、いくらしゃべっても、しゃべり足りることはなく、なんてない会話でいつまでもきゃっきゃっと浮かれた時間を過ごすことができる、幸せな生き物である。遠い昔を思い出せば、ワタシもそうだった…週2、3日のバイトの日をのぞけば放課後いつまでもロッカー前でしゃべる。LINEやメールなんてないから、夜は長電話で、母にいい加減にしなさいと怒られることもしばしば。ナマの、尽きることない、他愛ない会話があふれていた日々。

 

 

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いまやコミュ障などという言葉まで定着してしまうような世の中。ある意味、セトくんとウツミくんもそうなのかもしれないけれど、この映画はそんな2人のゆるいおしゃべりだけで成り立っているからフシギだ。菅田将暉&池松壮亮だからこそ成功したのだと思うけれど、2人の会話のクオリティの高さや、表情や間のとり方が上手すぎて…漫才とかコントとはまた違う、かゆいところにすぐ手が届くような、なんとも心地よい笑いが始めから最後までず~っと続いていく。

 

大森作品は先日、あの重厚な「さよなら渓谷」を観たばかりけれど、それとは真反対にある軽快さ。どうでもいいようなフリして実はお互い気にかけてるとことか、両親との微妙な関係とか、ちょっとほろっとなったり神妙な面持ち(笑) になってしまったり…アクションはないけど見どころはいっぱいだ。

 

ずっと笑いっぱなし。

ずっと2人のやりとりを観ていたい。

2人の、宝物のような時間を、共有できたことが嬉しい。

今日もきっと、2人はあの川沿いの階段にいる。

 

 

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これもコミックが原作のようで、家に帰りついてすぐ、Kindleでオトナ買いしたことは言うまでもない(笑)

 

 

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時間があったので、どこかでランチでも…と思ったけれど、日曜日に営業しているお店なんてないので、CIEMAカフェでいただくことに。チケットカウンターのうしろにある小さなキッチンで、ジューっとハンバーグを焼く音がする。いい香りがただよって、ワタシはソファに座ってのんびり本を読みながら待っている。

 

 

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9月になれば、ここで「シング・ストリート」をやる。

それに合わせて、ワタシはまたここに来ようキャー