今さらだけど…ようやく。
ずっと観たいと思っていたというのに…
これが実話だとは知らず、結末も何も予想してないワタシに、
先に観た友人はいきなりオチをネタバレしたし、しかも…思ったほどおもしろくなかったと、無責任にも思いっきりワタシのテンションを下げてくれた(笑)
これが実話だとは知らず、結末も何も予想してないワタシに、
先に観た友人はいきなりオチをネタバレしたし、しかも…思ったほどおもしろくなかったと、無責任にも思いっきりワタシのテンションを下げてくれた(笑)
ようやく、その傷も癒えたところで、とうとう…初鑑賞
大自然のその半端ないスケールと、
渓谷の岩に右腕を挟まれて
谷底で身動きのできなくなった男に与えられた限られた空間…
このコントラストにまず圧倒されて、人間がどれほどちっぽけな存在なのか、
痛いほど思い知らされる。
痛いほど思い知らされる。
事実に基づいた話というのは、結末が分かっている以上
観る者をいかに惹きつけられるかは、全て監督のセンスに委ねられている。
アーロンは想像を絶するような体験をしたけれど、
この奇跡的な生還劇も、映像を連ねるだけではただのドキュメンタリー番組にしかならない。
現実と記憶と幻想と願望を絡めて、ここまで魅せるドラマに仕上げるダニー・ボイルは、やっぱり天才的な感性の持ち主だ…
結末を知って(知らされて)いても、アーロンから目が離せない。
絶望の淵に立たされたとき…
生き延びるための道が、たったひとつしか残されていなかったとしたら
生き延びるための道が、たったひとつしか残されていなかったとしたら
ワタシもアーロンと同じように決断することができるだろうか…
昨年公開の「ライフ・オブ・パイ」や「ゼロ・グラビティ」も、役者のひとり芝居が話題になった。
パイは海の上で…
ライアンは宇宙の果てで…
そしてアーロンは深い谷底で…。
死を目の前にしてようやく、生きる意味を考えて
生きたいと切実に願うその姿に、自分自身を重ねて考えてみる。
人であればきっと誰もが、孤独と闘いながら生きているはず。
そしてきっと、いつかは誰かに頼らなくても大丈夫なくらい強くなって、自分を信じ…この人生を生き抜く力を培っていかなきゃならない…
最近ちょっと凹み気味で、つい人の優しさに頼って甘ったれた気持ちになっていたけれど…
そんなんじゃダメだ!って、自分を奮い立たせるメッセージが今のワタシには必要だったのだと思う。
そんなんじゃダメだ!って、自分を奮い立たせるメッセージが今のワタシには必要だったのだと思う。
然るべき映画が、然るべき絶妙なタイミングでワタシの前にやってきた。
本物のアーロンはこちら。
本物のアーロンはこちら。