今さら…だけれども。
昨晩は【ミリオンダラーベイビー】見て泣きました
これはぜひとも映画館で見たかったな…。
つくづく…つくづく天才だと思います
クリント・イーストウッド
家族の愛情に飢えた孤独なマギーと…
家族に愛情を見せた事のない不器用なフランキー。
ボクシングを通して2人の心が通いあっていくさまが描かれているわけだけれど…これは単なるスポーツドラマではありません。
イーストウッドはその枠を越えて「生きる」という…人間に与えられた永遠のテーマを正面から投げかけてくるのです。
「命」自体を守るべきなのか…「人間としての尊厳」を守るべきなのか。
フランキーの最後の選択が正しいものだったかどうかなんて、誰にも分かりません。ただその辛い決断は、けっしてマギーの生を無駄にしたものではなかったはずです。
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まだ10代のころ。。。
ワタシは父親の仕事の都合上オランダで生活をしていたのですが、そのとき小学校の音楽を受け持ってくださった先生のことを思い出しました。
彼女は日本人でしたが、現地で結婚し2人と子供たちと暮らしていました。不慣れな海外生活を送るワタシたちを、彼女は学校の外でもよく助けてくださいました。
やがて彼女は…ガンを告知されます。
しかし彼女は、通常考えられる治療を拒否しました。
彼女は安楽死という道を選択したのです。
日本では考えられないことなのでしょうが、オランダでは当時より尊厳死が認められていました。
彼女の病状では完治を望むのは絶望的なことであり、それならせめて「生きている」間に逝きたい。。。自分が暮らす家で…家族に感謝の気持ちを伝えお別れしたい。。。
彼女は自らそう決断しました。
そして医師と家族が立ち会うもとで、先生は亡くなりました。
残される家族にとって、愛するものをこのような形で見送ろうと決断するのは、決して簡単なことではなかったはずです。
【ミリオンダラー・ベイビー】
映画としてすばらしいだけではありません。
深く考えさせられます。
生きる。。。。。ってことについて