宮島花火大会の翌日の2024年9月29日は、廿日市市の「経小屋山」に移動運用に行く事は、家内には既に伝えていて、家内も同伴する気でいましたが、YouTubeのCM動画で衝動買いしてしまった、草刈機のワイヤー替刃の、代引きが到着すると言うLINEが佐川急便が届いたものの、受け取り日変更の下線部分を、押してもジャンプする事が叶わず、仕方ないので(実は、望むところです。笑)、家内に受け取ってもらう事にして、単独で向かう事にしました。経小屋山には、2024年9月16日にも向かった事がありましたが、その時は、登山道の入口が、舗装工事中であった所為で断念しました。
そのタイミングでは、仕方ないので、更に1時間弱を掛けて移動して、岩国市の銭壺山からQRVしたものでした。果たして、9月29日の経小屋山は、登山道からはすんなりと入山出来たものの、その日は、地元のボランティア団体による清掃日だった様で、登山道の彼方此方で、草刈機を操作する人達に遭遇する事になりました。頂上広場に到着する頃には、十数名のボラティア団体の人達と遭遇していました。しかも、頂上広場にも沢山の人が居たので、極力、海に近い(経小屋山は宮島の真上に位置しています)、想定していた場所には駐車する事が出来ませんでした。
海が見える場所に駐車出来なかったので、タイヤベースの事を考えて、極力フラットな場所を選択したところ、初めてQRVする奥まった山側の場所と相成りました。仕方なかったとは言え、その場所から、交信が可能であるのか皆目見当が付かなかったものの、邪念は捨てて、やるしかありませんでした。この日は、HF帯には鼻からQRVする予定は無く、DO-2B8アンテナの重量バランスを取るために制作したアルミポールを、実戦で取り付けて、簡易ローテーターがスムーズに回転するのか、12ボルト電源への変更も含めて、試してみたいと言う考えが大きかったのでした。
その準備を始めていると、草刈機を持ったボランティア団体の人に声を掛けられました。「ん?えらい大掛かりじゃけど、これから何が起こるん?」と言う問い掛けに「アマチュア無線です!」と即座に答えると、おっ!と言う表情をされて、三角点のあるエリアに消えて行きました。一方、アンテナの方は、ブームの反対側に取り付けたアルミポールと、先端に吊り下げたペットボトルに入った水により、絶妙なバランスを保ってくれて、試運転時には、9ボルトの乾電池電源から、ポータブル電源を使用する12ボルト電源に変更したアドバンテージも相まってスムーズに動いてくれました。
準備が完了して、430MHzのFMモードでCQを出してサブに移ると、10時31分に愛媛県大洲市の既知のJA5局からコールがありました。これにより、この奥まった場所でも四国方面がイケる事が判明します。この局とは、誰でもQSLでの交換となりました。続いて、10時42分には、広島県呉市にある灰ヶ峰に移動されていた、既知のJO4/4局からコールバックがありました。JO4/4局はYLコンテストに参加する為に、移動しているとの話でした。この局との交信では、広島県呉市方向に、三角点の小高い丘があった為か、電波がブロック気味になって変調が浅くなっていました。この局とも誰でもQSLでの交換となりました。
その後はコールバックが途絶えたので、144MHzのFMモードにQSYすると、既知のJJ5/5局の変調が飛び込んで来ました。狸ワッチして確認すると、香川県三豊市にある紫雲出山に移動されている様で、前局との交信終わりにコールを送り、11時23分から交信がスタートしました。この局も誰でもQSLでの交換となりました。運転席の窓から見上げる手間はありましたが、頭上のアンテナもスムーズに動いてくれるので、相手局からの信号強度の最良点を選択するのに、これまでの、ノロノロモードの9ボルト乾電池電源とは違って、サクッと動いてくれるので、気分が乗って来た輩がいました。笑
JJ5/5局との交信が終わってからは、サブの周波数を確保して、メインでCQを出してみました。すると、11時49分に広島市安佐南区のJA4局からコールバックがありました。会話の中で、前日に宮島の花火大会を観るために、宮島サービスエリアに行った話をすると、そのJA4局は、生家が宮島にある方(あった方かも)で、水中花火大会の時には、引き潮の宮島の大鳥居の近くで、空を見上げて、花火大会を満喫された話を聴く事が出来ました。ただ、水中花火大会の仔細を知らない私には、引き潮の時に、花火大会があったと言う目から鱗状態の話に、ただただ相槌を打つしかありませんでした。
この局とは、11時前に昼食の声が掛かった事で、いつになく、ショートQSOで終わりましたが、初めての交信だったので、JARLでのカード交換となりました。続いて、12時丁度に大分県玖珠郡九重町にある「おむすび山」に移動されていたJI6/6局からコールバックがありました。この局は、山頂付近までは車で行き、山頂まで100mの位置からは、担ぎ上げで移動されていました。出力もQRPの2ワット運用でしたが、おむすび山の1,083mのお陰もあってか、シグナル強度は55で入感していました。この局も初めてだったので、JARLでの交換となりました。
続いて、12時34分には、大分県国東市にある小城展望公園に移動されていた50ワット局である、JI6/6局からコールバックがありました。この局は、テーブルとイスを出されて、FT-991AMとポータブル電源を使用して、屋外で運用されている局でしたが、そのスタイルは、昨年の10月中旬にYouTuber各氏に感化された私が、模倣して同じ条件で運用しようと目論んだスタイルだっただけに、それを体現されているJI6/6局が羨ましくも複雑な心境になりました。この局は大分県別府市からの移動運用局でした。この局も初めての交信だったのでJARLでの交換となりました。
経小屋山の清掃作業は午前中だけだった様で、JI6/6局との交信が終了する頃には、山頂広場には、私以外は誰も居ませんでした。そこで、昼食を速攻で摂り、最初に想定していた場所に移動する事にしました。2024年8月18日に比叡山での運用中に、山頂駐車場内の別の場所に移動する際、横着をかまして、アンテナとポールを直結したままで、ローテーターの本体から取り外したまでは良かったものの、移動した場所でローテーターの本体部に戻そうとした際、本体に異常な負荷が掛かり、本体に亀裂が入ってしまった反省から、この日は、しっかりと分解してから運搬した次第です。
移動と運用準備が整った14時半過ぎから430MHz帯のFMモードのワッチに入ると、スーパーローカルと思われる広島県廿日市市にある「大野権現山のおむすび岩」に、担ぎ上げで移動されていたJO4/4局のCQが聴こえて来たので、コールを送って14時34分から交信がスタートしました。この局は、4年前に別のコールサインの交付を受けて開局したものの、サフィックスが気に入らないものだったらしく、一旦、廃局して、新たに気に入ったコールサインの交付を受けたと言う、シビアな局でした。しかも、元々はJARL会員だった様ですが、現在は入会してない様でした。
詳しくは理解出来なかったのですが、退会時のQSLカードの取り扱いに対するJARLの対応に嫌気がさした事で、これからもJARLに再入会する予定は無いとの話だったので、それならと誰でもQSLを勧めて了承を頂きました。この局は、この日に灰ヶ峰に移動されていた既知のJO4/4局と、無線クラブが一緒と言う事が判り、より打ち解けた次第です。この局は、また別の機会に、経小屋山の徒歩による登山ルートで、担ぎ上げ運用をしたいと言ってました。この局とは、ロングQSOとなったので、交信の終了時には、あまり遅くなって家内の心象を害するのも得策では無いと判断して撤収する事にしました。
撤収するに当たり、それでも一応、430MHz帯と144MHz帯を一通り、確認して見ましたが、ローカルラグチューも含めて、割と入感していた交信が、移動した場所では聴こえて来なかった事実から、奥まった場所で、そのまま交信を続けていれば・・・。と考えたものの、既に後の祭りではあったので、次回の楽しみに取っておく事にしました。撤収後は、帰宅時間を意識して、前日の花火大会の帰宅ルートを踏襲して、17時前には自宅に帰り着く事が出来ました。
最初の運用場所です。
移動した運用場所です。