本日は、昨日入力したハムログのデータに沿って、QSLカードの印刷と発送を実施しました。続いて、現地でハムログの代わりとして使用中の、交信一覧表に、新規に交信した局のデータを入力する際に、ある違和感に遭遇する事になります。北海道の札幌の局のデータが複数存在していて、ラストレターの一文字違いで、名前が同じと言う明らかに転記ミスの匂いが漂いました。もしかしたら、家族同士で一文字違いかも?とも考えながら、総務省の無線局検索を掛けてみると、一文字違いの片方の局は存在しない事が判明しました。つまりは、明らかな転記ミスと判明しました。これが、一文字違いの局が2局存在していたなら、更に悩みが続いていた事でしょうね。交信記録の片方を修正ペンで消しました。

 

秋葉原が大好きだった時期があります。関東地方に出張するたびに、必ず、休日になると「秋葉原」に出かけたものでした。秋葉原に行くきっかけになったのは、最初こそ、アマチュア無線絡みでしたが、インターネットとパソコンブームが到来する頃には、アマチュア無線目的では無く、パソコン目的にシフトしていました。千葉県の仕事で、出張していた時の事です。休日になったので、いつも通りに秋葉原に遊びに行く事にします。秋葉原に到着して、街ブラしてたところ、秋葉原では珍しい光景を目にしたのでした。私の中では、秋葉原の商法は、決して勧誘をしない。客に質問されて、初めて口を開くといった、客に寄り添う受身のスタイルとの考えがありました。

 

しかし、私が目にしたそのショップは、チラシを積極的に配り、言葉巧みに、雑居ビルの中に、客を呼び込んでおり、その秋葉原らしからぬ商法に、客も引っ切り無しにビルに吸い込まれていました。私もチラシを受け取り、その中身を見てみると、オリジナル・パソコンの販売のチラシでした。しかも、衝撃的なプライスのラインナップでした。当時、DOS/Vパソコン形式であるなら、私でも簡単にパソコンを組む事は出来ました。ただ、個人が組むとなると、部品個々の価格がプラスされる為、拘った内容にすればする程、高額になってしまいます。その問題を解決する為に、大量に部品を購入してコスト・ダウン図り、それを組んで販売するものを、所謂、「ショップ・パソコン」と呼んでいました。

 

チラシの内容は、当時、インテルの対抗馬として、急浮上していたAMDのK-6と言うCPUを搭載した、クロック233MHzを誇る強力モデルでした。さらにビデオ・カードにMatroxのミレニアムと言う当時では、その美しく繊細な描写で有名だったパーツを、余す事なく使用した魅力満点の内容で、しかも、その価格が驚異的な超破格プライスでした。私はチラシに目を奪われて、誘われるままに雑居ビルの狭い階段を登っていきました。店舗に到達すると、そこは、かなりの狭小スペースでした。しかし、そんな狭いエリアに、客がひしめき合っていて、酸欠になりそうでした。そこに、偶然、とあるメディアの取材申し込みが来たのでした。無名ショップであれば、喉から手が出る程に嬉しい取材の申し込みでしたが、店長らしき人物が、それを無下に断りを入れていたのです。断固として固辞する姿に違和感を感じつつも、その時は、変わった店だな。と思ったものでした。

 

その後、かなり逡巡したものの、結局、私もその誘惑に負けて購入する事にしました。パソコンを衝動買いしてしまった私は、取り敢えずは、五井の旅館の私宛に配送してもらうことにして、店を後にしました。買ったパソコンには、モニターは付いて無かったので、別の店でも15インチのブラウン管モニターを購入して、それも配送だと時間が掛かると考えて、自力で持って帰ることにしました。持ち運びに苦労しながらも、何とか旅館に戻った私でしたが、翌々日に到着した待望のパソコンと組み合わせて、部屋で至福の時間を過ごしたものです。その後、システムのエラー等で、その店のサポート・センターの人と電話でやりとりをしたり、システム不良で工場送りにしたりと、色々とありましたが、かなり後になって、そのパソコン・ショップが実は「オウム真理教」のパソコン・ショップと判明したのです。

 

パソコンの名前は「Trisal=トライサル」と言う、如何にも怪しげな名前でしたが、当時は、まだまだ、インターネット過渡期であり、情報も簡単に検索出来るはずもなく、その不可思議な名前をオウム真理教を繋げる事には無理がありました。その秋葉原で購入したトライサルパソコンがオウム真理教製だと判明したのは、会社に戻ってからでしたが、同僚には内部に洗脳ツールが入ってるのでは?と揶揄われたものでした。しかし、その頃には、クロックアップに嵌っていた事もあり、マザーボードを始めとして、パソコン内部の殆どの部品は、既に交換されてソフマップの買取コーナー行きとなっており、Windowsのフォーマットも頻繁にしていたので、それは、有り得ないですね!と一蹴していました。考えてみると、人件費が掛かってないパソコンだったからこそ、あれほどのプライスが可能だったんだなって思ったものでした。