調子が良くない次男を家内に預けて、筍掘りに出掛けた長男家族(夫婦と長男)は、僅か1本の戦利品を得るために、そこら中を探しまくった様で、かなりのお疲れモードを漂わせながら、10時頃に戻って来ました。聴くところによると、山には猪が掘り返した様な穴が点在していて、うっかりすると、穴に足を取られてしまう危ない要素も加わって、筍を見つける事が簡単では無かったと言う話をしてました。

 

その後、長男家族は身体を休めながら、ゆっくりと帰る準備をしていましたが、11時過ぎになって、漸く、帰る準備が終わったので、車に荷物を載せて、家内の実家を後にしました。私達は、太秦の映画村の中で食べると、割高になると言う長男の言葉から、京都産業大学近くのコンビニで、弁当やら、菓子パン、飲み物を買って、川を挟んだ対岸の、京都市バスの西賀茂車庫近くの広めの道路で路上駐車しながら、早目の昼食タイムとしました。

 

その後、12時半過ぎには、京都市右京区の東映太秦映画村の横手にある大駐車場に到着しました。以前に、映画村まで送って行った時には、そんな駐車場がある感じでは無かったので、長男家族を降ろしてからは、映画村から離れた場所で待機して、連絡があったら正面ゲートに迎えに行くプランだったのが、隣接したエリアに大駐車場が完備されてあったので、とても有難いと感じたのでした。

 

しかも、大駐車場には、余裕で、複数の空きスペースもあったので二重に有難いと感じたものでした。その時点では、熟睡していた長男と風邪気味の次男を、もう少し寝かせてあげようと考えて、10分程、そのままの状態で待機していましたが、そろそろと言うタイミングで二人を起こして、12時45分頃に、東映太秦映画村に向けて送り出しました。

 

送り出してからの私は、全ての窓を開けてエンジンを切り、先ずは期待度マックスの「29FM」の準備から開始しました。車から降りて、ハッチバックを開けっ放しにした状態で、IC-705とCAT-283チューナーが入ったSPBケースと、AH-705チューナーとケーブル類一式が入ったSPBケースを助手席まで移動させました。

 

次にアンテナバッグから、マグネット基台を取り出して、車のルーフの片側に寄せて、マイクロファイバークロスを敷いてから取り付けました。車のルーフは、既に、手で触れない程に、熱くなっていました。マグネット基台を片側に寄せたのは、ルーフが熱い上に、真横にも車が駐車している状況で、折り畳み椅子を出したくなかったからでした。

 

アンテナバッグからは、更に、RHM12アンテナとMAT-50を2枚取り出して、マグネット基台には、先にMAT-50を取り付けてから、RHM12アンテナ+ロッドアンテナを設置して29FMの位置に合わせました。それから車内に戻り、フロントガラスにサンシェードを取り付けてから、ショルダーバッグの中から2連USBファンを取り出して、フロントガラスギリギリの位置に置いたのでした。

 

センターコンソールの中から、PDモバイルバッテリーを2個(30,000mA、40,000mA)取り出し、40,000mAタイプに2連USBファンを繋いで電源を入れました。SPBケースからは、IC-705の背面ドックに取り付ける、6cm角のUSBファンを最初に取り出し、続けて、IC-705を取り出した際には、IC-705の背面のバッテリードックにUSBファンを取付けました。

 

AH-705一式が収納されているSPBケースからは、AH-705本体と単三乾電池とケーブル類を取り出し、AH-705本体の背面の蓋を開けて電池を挿入。ケーブル類(同軸ケーブルとコントロールケーブル)は、IC-705とAH-705間に接続しました。次に、グローブボックス内から、CQオーム製のIC-705専用の電源ケーブルを取り出して、30,000mAタイプのPDモバイルバッテリーと接続しました。

 

全ての準備が終わり、IC-705の電源スイッチを入れて、29FMの呼び出し周波数に合わせ、IC-705のファンクションスイッチからAH-705をオートチューンしました。すると直ぐに整合が取れて、目測ですが、SWR値は約1.2くらいに落ちましたね。続けて、先ずは、20kHzダウンさせながらバンド内を探ってみたものの、29FMがオープンしてる感じはありませんでした。

 

その時点で、かなり諦め気分ではあったのですが、それでもCQを出せばコールバックがあるかも?と言う淡い期待感で、サブの周波数を指定してから、呼び出し周波数でCQを出して、サブに移ってから、更にCQを出してワッチに入りました。しかし、聴こえて来るのはノイズばかりで、やっぱりな!軽く落胆したのでした。

 

それでもと、しつこく再三に渡ってCQを出したものの、結局、コールバックを得られずに玉砕してしまうのでした。そこで、29FMは諦めて、昨日と同じで、3エリアで人気のある430MHz帯にQSYすべく、AH-705チューナーとケーブル類一式をSPBケースに戻し、IC-705と一緒に保管していたSPBケースから、改めてCAT-283チューナーを取り出しました。

 

更には、昨日の運用では使用した、最近到着した5D-FB同軸ケーブル(3m)は長過ぎたのでやめて、CAT-283チューナー直付けでRH770アンテナを運用した際に購入した、M型BNCオスケーブル(1m)を取り出して、CAT-283チューナーとIC-705とを繋ぎました。ルーフのRHM12アンテナは、マグネット基台からは、一旦取り外し、ロッドアンテナは縮めて、アンテナバッグに納めました。

 

アンテナバッグからは、新たに430MHz用の短いエレメントとラジアルを取り出して、ルーフのマグネット基台には、最初にラジアルを取付け、その上に給電部を接続、最後に、430MHz帯用の短いエレメントを取り付けました。それから、車内に戻って、手動でSWR調整を完了させて、430MHzのFMモードを20kHz間隔でチェックに入るも、交信は聴こえて来ませんでした。

 

それでも後がない私は、先ずは、サブの周波数を指定して、呼び出し周波数でCQを出してみます。その後、指定したサブの周波数に移るも、何もコールバックが無かったので、やっぱり、ここでも駄目か!と思いながらも、呼び出し周波数の433MHzよりも低い周波数を、再び聴いて行くと、いきなり、ガツン!と交信が入感して来たのでした。

 

以下は推測ですが、最初に20kHzダウンで確認した時には、相手にマイクが渡っているタイミングでは無かったのかな?と思いました。それだと相手の声が私には聴こえない条件下では有り得ると考えたからでした。暫く、狸ワッチしていると、その交信が終盤に差し掛かってる様に感じて、終了するのを待ちながら、ハッキリと聴こえて来る、その局がCQステーションである事を祈っていました。

 

すると、交信終わりに「他にお聴きの待機局は、いらっしゃいますか?」と言う言葉が聴こえて来たのです。私は、心の中でオッシャー!と叫びながら、その局に短くコールを送りました。すると、直ぐにコールバックがあったので、13時8分に、京都府宇治市の移動局であるJQ3/3局との交信がスタートしました。しかし、私が送信中、IC-705の温度計のバーがレッドゾーンに飛び込みそうな勢いに、大いにビビりながらも、何とか交信が成立しました。カードはJARLでの交換となりましたね。

 

この交信で弾みのついた(と感じた)私は、その後、CQを連発するも、コールバックが無いばかりか、IC-705の温度計が上がりっ放しで、レッドゾーンに何度も入る事態になり、このままではIC-705に負荷が掛かると考えて、後ろ髪を引かれながらも、苦渋の選択で、昨日と同じく中止する事にしました。先ずは、車外のアンテナから片付け始めて、最後に車内のIC-705やCAT-283チューナーの片付けに入った時、本日に限って異常にヒートアップした原因が判明したのでした。

 

それは、完全な私のミスでした。6cm角のUSBファンを、IC-705の背面のバッテリードックに取付けたまでは良かったのですが、肝心要のコネクターを40,000mAの端子に取付け忘れていたのでした。つまり、ただでさえ、ヒートアップするIC-705の冷却を、10cmも離れた2連USBファンのみが担っていたのでした。これでは、ヒートアップが抑えられないのは、当たり前の話でした。原因が判明したところで、既に9割以上の片付けが終わり、映画村からの長男のLINEも直ぐに来そうな感じだったので、完全に諦めて片付ける事を選択しました。

 

全てを片付けて、長男に「無線機は片付けたから、いつでも車に戻って良いよ!」とLINEを送ると「えっ??もう終了?」と返事があったものの、それから10分もしない内に、長男から車に戻ると言うLINEメッセージが入ったのでした。長男も私に忖度していたのかな?と思いましたね。その後、長男家族と合流して、一路、京都南インターを目指します。インター手前のセルフのENEOSで給油して、京都南インターから名神高速道路に入りました。

 

出発前に長男と話した時には、三木SAで運転を代わるつもりでいましたが、その後、新名神高速道路を突っ走り、あと少しで三木SAに到着するタイミングで、長男に対して「三木SAをパスして次のSAまで頑張って行くよ!」と気まぐれで言った直後に、権現湖PAに滑り込んだ情弱の私がいました。私はPAで長男と運転を交代して、助手席に乗り込んだものの、寝る事もせずに長男と話し込みます。

 

長男に、「次は吉備SAで交代しようか?」と提案すると、「いや、福山SAまでは行けるよ!」と言うので、後部座席にいる長男嫁に「〇〇ちゃん!夕食は吉備にする?福山にする?」と尋ねると、「福山SAには、夕食のタイミングでは立ち寄った事が無いので、今回は福山SAでお願いします!」と言われ、長男には福山SAまで頑張って貰う事にしました。

 

その後は、予定通り、福山SAに立ち寄って、ゆっくりと夕食を摂りました。福山SAから山陽道に合流した時、高坂から河内インターまで大渋滞の表示があったものの、車が完全に止まる様な事もなく、割とスムーズに五日市インターまで辿り着く事が出来ました。その後、21時過ぎに長男家族を無事に送り届けた後、21時半頃に自宅マンション近くに到着しました。

 

ハザードを点滅させて、トランクから衣類が入ったバッグを取り出し、急いで自宅に持ち帰ります。その返しで自宅に置いてあったIC-7300MやDO-2B8アンテナ、同軸ケーブル、その他の機材を、2往復して車に運びましたね。その頃の天気は、雨が降ったり止んだりの散発的だったお陰で、往復して運搬する事が可能になったのでした。駐車場に移動してトランク内の整理をしてから自宅に戻り、京都1泊強行ドライブ旅行の幕が降りた次第です。

 

最初はA H-705をセットしました。

 

 

RHM12アンテナを29FMに合わせました。

 

 

 

CAT-283チューナーに取り替えました。

 

 

RHM12を430MHz対応の形状に変更しました。

 

 

 

福山SAまでの道中です。(長男運転)