4月27日は、いつもの午後からと違って、朝10時から「いつもの公園」に気合いで出掛けました。アンテナポールの先端には14MHz帯に合わせたV型ダイポールアンテナを配置。車のルーフには、マグネット基台でCR8900をマウントして、144/430MHz帯に備えました。助手席にはIC-7300MとBNC BL-50TXポータブルバッテリーを配置。ダッシュボードの上には、IC-705とIWASHN GP-50ポータブルバッテリーを配置して、IWASHN GP-50から、CQオーム製のIC-705専用のシガーケーブルで電源供給の体制を取りました。

 

後部座席には、HF用としてCAT-300チューナー、VU帯としてCAT-283チューナーを配置して、チューナーと無線機間を結ぶ、8D-SFA-Lite同軸ケーブルは最初に運用する14MHz帯に合わせてCAT-300チューナー接続しました。そうして、粛々と準備を進めて、全ての準備が終わったのは、午前11時を少し過ぎた頃でした。予定通り、14MHz帯のワッチに入りましたが、交信終わりにコールするつもりで待機(狸ワッチ)するも、何故かタイミングを逸するばかりで、一向に交信出来ないままに昼の12時を回ってしまいます。

 

すると、コンディションが急に落ち込んだのか?はたまた、QRVしていた局が一斉に昼休憩に入った所為なのか、皆目、検討がつきませんでしたが、14MHz帯の交信がピタリと聴こえなくなります。それでも暫くは、未練たらしく、バンド内をぐるぐるとダイヤルを回してましたが、このまま回復するかどうかも分からない14MHz帯を待っていても仕方ないので、スッパリと見切りを付けてV型ダイポールを下ろす事にしました。アンテナポールを下げて、一旦、アンテナエレメントをバランから取り外して、バランには、ヘアピンと短縮コイルを付加して、7MHz 帯に合わせ直したロッドアンテナを取り付けて、再び、ポールを引き上げました。

 

しかし、7MHz帯はゆったりと交信を楽しむ14MHz帯と違って、忙しない程に、交信サイクルが早かったものの、記念局や通常の交信局、移動運用局の交信終わりに、最大出力の50Wを振り絞って、一生懸命にコールを送っても、何故か空振りが続く状況に、徐々に気持ちが疲弊して行きます。今日は運が悪いな・・・。と思いながらも、それまでに掛けた時間と手間を考えると、簡単に諦める選択肢を選べず、暫くは逡巡したものの、遂にはHF帯を諦める気持ちが高まって、IC-7300MやBNC BL-50TXバッテリーを片付けて、アンテナポールには、V型ダイポールアンテナから、ナガラのDO-2B8に変更する事にしました。

 

その後、アンテナポールを降ろして、アンテナの付け替えを実施します。車内では、それまで使用していたCAT-300チューナーとIC-7300Mや同軸ケーブルを片付けるタイミングで、ある事に気付きました。それは、最初に「いつもの公園の最頂部」で実施したり、千葉駅前や家内の実家でも試したものの、悲しくも玉砕続きとなっていた、CAT-283チューナーにRH770アンテナを直付けして、IC-705を経由して交信すると言う方法を試す、絶好の機会だと思った事でした。しかも、土曜日ですから、多分、違法局は居ない(少ない)環境でのテストとなる筈です。

 

私は、車後方にある垣根の石垣の上に、IC-705とCAT-283チューナー、PDモバイルバッテリー2台、RH770アンテナ、各種ケーブルと筆記用具と交信ノートを移動しました。それから各機材の位置を調整しつつ、PDモバイルバッテリーのひとつは、IC-705の背面にあるバッテリードックに設置している6cm角のUSBファン用として使用し、もうひとつのバッテリーは、CQオーム製のIC-705専用ケーブルを使用して、IC-705の10W送信を支える電力供給用として設置しました。他には、RH770アンテナも、CAT-283チューナーの背面の端子に、BNC-M型変換コネクターを使用して直付け設置し、もう一方の端子とIC-705をケーブルで結び、SWR調整に入りました。

 

144MHz帯と430MHz帯のSWR調整が終了して、先ずは、144MHz帯のFMモードからCQを出す事にします。予め、サブの周波数を指定して、メイン周波数でCQを出してサブの周波数に移り、再度、CQを出すと13時56分に既知の広島市西区の無線系YouTuberのJJ4局からお声掛けを頂きました。JJ4局からは、前日に21MHz帯で北海道のニセコの局との交信を聴かれていた様で、交信終わりに私と交信しようと待機していたら、私が急に居なくなったと仰ってました。(撤収しました)また、21MHz帯では私と交信した事が無いので次回は宜しくお願いしますね!と言われた次第です。JJ4局は、様々なカードを発行されておられる様で、以前にアイボールした際にも複数枚頂きましたね。

 

続いて、430MHz帯のFMモードでもCQを出すと、14時01分に、これまた既知の安芸郡熊野町のJO4局から、お久し振りにお声掛けを頂きました。この局とは、某SNSでも繋がっていますが、素敵なキャンピングカーをお持ちの方で、私が2022年から2023年の5月まで繰り返していた移動運用では、他の局からのコールバックがない中でも、度々、お声掛けを頂いている優しい方でした。今回使用したRH770アンテナは、エレメントが短いアンテナでしたから、頂いたレポートには、それなりに乖離がありましたが、この体制で、しっかりと交信が可能な事が実証された大満足のテスト運用となりましたね。

 

その後、CAT-283チューナーとIC-705を車内に戻すと共に、本格的にDO-2B8アンテナを使用して、VU帯にQRVする予定でしたが、中途半端な高さの中段エリアの所為なのか、たまたまタイミングが悪かったのか、CQに応答は無く、中国地方の悲哀を感じつつの撤収と相成りました。RH770アンテナ体制で繋がったローカル2局には、交信中には約束して無かったものの、しっかりと「誰でもQSL」に、準備段階で撮影した写真を加工した急造カードをアップした次第です。(前出のJO4局からは、御約束が無かったにも関わらず、ガッツリと誰でもQSLでカード頂きました)

 

元々は144/430MHz帯の対応として購入した8D-SFA-Lite同軸ケーブル(10m)を、ナガラDO-2B8八木アンテナと、CAT-283チューナー間で使用した流れで、オーバースペックと感じながらも、V型ダイポールとCAT-300チューナー間の、HF帯環境下でも流用しておりましたが、HF帯とVU帯の兼用として、CAT-283チューナーとIC-705間と、CAT-300チューナーとIC-7300M間の接続ケーブルにも8D-SFA-Lite同軸ケーブル(3m)を使用しております。その所為でHF帯とVU帯のシフト時には、その都度、ケーブルの挿し替えが必要となっていました。

 

アンテナとチューナー間のケーブル環境はそのままですが、27日夜にHF帯用として、5D-FB同軸ケーブル(3m)を、徐々に貯まりつつあったpay payポイントで購入(交換)しました。これで、周波数帯の変更時のケーブル挿し替えの手間が減ると共に、中途半端ではあるのですが、これで漸く、HF帯に見合った同軸ケーブルの採用となった次第です。