今回、多分、2019年以来となる電車による旅行では、あまり意味はありませんでしたが、2017年からJR-WEST会員になっているので、「e特急券」をネット購入して、JRの駅で成田エクスプレス等の特急券を購入。乗車券に至っては、「往復乗車券」を購入しました。特に、これまで、帰りの日が事前に分かっていても、往復乗車券と言うものは購入した事がありませんし、勧められた記憶もありません。いつの間にか、システムが変更になっていたのかは分かりませんが、その便利な使い方に感銘(大袈裟)を受けた次第です。

 

電車を使って旅行したのは、主に、2018年とか、2019年とかの、仙台に住む私の次男のおめでた絡みだったり、私達夫婦の誕生日祝いで、子供達からプレゼントされた、宿泊券を使っての旅だったりでしたが、2020年初頭からのコロナ禍により、車での移動にシフトしていました。2017年には家内も、実母絡みで、京都の実家に度々帰省する用事があったので、JRの有料会員になっていましたが、コロナ禍の自粛要請により、解約したにも関わらず、私のJR-WEST会員は年会費を払い続けて温存していたのが、今回、家内にバレました。笑

 

今回の旅行は、4月19日にJR西広島駅を出発して、4月22日に、JR西広島駅に戻って来ると言う、往復乗車券が適用可能な日程でしたが、そこには、定期券の様な使い方が可能なのでは?と言う、変に拡大解釈した輩がいました。往復乗車券は4月19日から30日間有効で、駅員さんからの説明によると、4月19日の西広島駅から千葉県の都賀町までのルートでは、その都度、「途中下車」と言う扱いになると言う事でしたが、その最初のタイミングが「JR品川駅」で、その扱いが「途中下車」となる話でした。

 

往路のルートには、4月19日に西広島駅から広島駅まで普通列車に乗り、広島駅で新幹線に乗車。品川駅で下車して、品川駅から千葉までは成田エクスプレスに乗車。千葉駅からホテルに荷物を置きに行って千葉駅に戻り、普通列車で都賀駅まで乗る。復路では、4月20日に都賀駅から千葉駅まで普通列車で行き、千葉駅から東京駅まで成田エクスプレスに乗車。東京駅から京都駅まで新幹線に乗車します。4月22日になって、京都駅から西広島駅に戻ると言う変則日程でしたが、付録として長女夫婦宅に立ち寄る事で、更に変則さが増していました。

 

初日、2日目、最終日と、心配性と言いますか、単なるチキンハートの輩は、改札の度に駅員さんに、乗車券が自動改札に吸い込まれてしまわないかを確認してから改札を通しました。とは言え、初日に娘夫婦宅から千葉駅に戻る際、帰り道で使用する予定だった、帰りの都賀駅から西広島駅までの乗車券を使用した事で、初めての不具合が発生します。それは、20日に千葉駅からモノレールで都賀駅にアクセスした帰り道での事でした。19日の夜と同様に、都賀駅の自動改札に通そうとすると、エラーが発生したのでした。

 

正に前出の「定期券の様な使い方が可能なのでは?と言う、変に拡大解釈した輩がいました」だったのですね。つまり、一度でも自動改札を通した切符は、同じ路線では自動改札は通せないと言う事実でした。ただ、切符としては、4月19日から30日間有効となっているので、自動改札では無く、駅員さんに直接見て頂く事で、事なきを得たのですが、ただ、場所は忘れましたが、駅員さんから「取り敢えず通して見て下さい。吸い込まれたら対処しますので」と言われた改札もありました。駅員さんでも自信が無い人がいる事に驚いたものでした。

 

他には、成田エクスプレスでもありました。成田エクスプレスは、全席指定ですが、遅延気味の往路の事でした。私達が発車を待つ間、座席でボーっとしてると、チケットを片手に持った女性が、私達の横に立って、座席番号とチケットを見比べていたかと思うと、「あの〜!こちらの席は私が予約した席だと思うのですが?」と言って来たので、私達も切符を見せながら「いつ購入されたのですか?」と尋ねると「さっきです」と言われて戸惑います。すると、その女性は「取り敢えず、JRの車掌さんに聞いて来ます」と言って、何処かに行きましたが戻って来る事はありませんでしたね。一体、どうなっていたのでしょう?

 

4月22日の最終日は、朝の7時に目が覚めたものの、ついつい微睡んでしまい、起き出したのは、8時を過ぎてからでした。洗面とトイレを済ませてから、洗面道具一式を持って応接間に行き、スーツケースの側に置いて朝食としました。京都駅から広島駅までの新幹線は、指定席にしていたので、14時2分発の、のぞみ69号に間に合えば良いので、かなり気分が楽でした。その後、予定通り、12時25分発の国際会館駅行きの京都バスに乗り込みました。国際会館駅からは地下鉄烏丸線で京都駅を目指します。家内が、地下鉄京都駅の改札前にある、京都の老舗パン屋志津屋に立ち寄って、昼食用のパンを購入したところ、新幹線で食した際に、驚いたのでした。

 

それは、前回、購入した際に、学生時代に食べた分厚いチーズが乗ったパンは、もう無くなってしまったものと考えていましたが、今回、購入した3個のパンの中に、思い出のパンか含まれていたのでした。そのパンの名前は「レトロバケットジャンボ」と言うパンで、中には分厚いプロセスチーズや、レタス、ボンレスハムが挟まった、懐かしの食感の実に美味しいパンでした。学生時代には、このパンに塩を振りかけて、食べていましたね。志津屋のパンが当時、北大路車庫の近くにあり、その近くに住んでいた友人の下宿先に遊びに行った時とかに、購入したものでした。その友人は、西陣織を織られていた大家さんの2階の4畳半に下宿してました。

 

その友人H君は名古屋出身で、某大手企業の重役の息子でしたが、医学部受験で多浪してしまい、これ以上、親に負担は掛けられないと、生活費に関しては、親の援助を一切受けずに、4畳半に間借りする生活を送っていました。長期の休みにはガッツリとバイトで稼ぎ、普段の日には、その資金を少しずつ使いながら、学校と下宿先を往復する生活でした。H君にとっての唯一の趣味と言えば、ドリップで飲むコーヒーと、窓際に腰掛けてギターを爪弾く事でしたね。そんなH君とは、学部は違いましたが、妙に気が合い、一緒に銭湯に行ったり、加茂川沿いでギターを弾いたりと、一緒に行動したものでした。

 

慎ましい生活を送るH君にとって、志津屋のパンは高価に感じたと思いますが、買うときは私に合わせてくれる気の良い人でしたね。卒業後は疎遠になってしまいましたが、志津屋のパンを食しながら、ふと思い出した次第です。

 

レトロバケットジャンボです。(袋の中にも1個あります)

 

 

右のパンも美味しかったですね。