第一電波工業製のRH770アンテナを、初日から傷付けてしまった愚かな輩は、傷付けた事よりも、430MHz帯のSWR値が、許容範囲を超えていた事を気にしていました。それは、アンテナチューナーの導入に舵を切った、2022年の再開局時と状況が酷似していたからでした。20年振りに再開局した私は、アンテナチューナーありきの開局時の状況を是正する為に、YouTubeの動画を参考にして、アンテナをアナログ調整する事に注力していました。その流れで購入したのが、RHM12だったり、CR8900だった訳ですが、RHM12では、50MHz帯以上の設定が面倒臭いと感じていました。

 

RHM12アンテナでは、7MHz帯以下は運用した事が無かったので、実質的に7〜29FMまでは、簡便なエレメントの上下作業だけで、QSYが可能な点に特に惹かれていました。しかし、50MHz帯以上は、形状の変更が必要になって来るので、そのままの状態で使える、CR8900に魅力を感じたのですね。しかも、RHM12はスライド機構の為、雨天時には使えず、しかも許容電力がFMだと40Wまでしか許されて無かったので、余計に50〜430MHz帯は、CR8900となったのですが、そのCR8900の調整エレメント(ステンレス材)の切断に失敗した事で、AH-705の導入に舵を切る羽目に陥りました。

 

しかし、導入してみると、その簡便さから、すっかりアナログ調整の考えが消失してしまい、チューナーありきの旧体制に後戻りしてしまいました。それにより、7〜50MHz帯はAH-705で対応。144と430MHz帯は、ノンラジアルだから、無調整で使用可能の図式が出来上がっていました。とは言え、開局時は完全なHFモービル運用だった私は、50〜430MHz帯は聴いた事すら無いレベルでした。しかも、430MHz帯を使用するデジタルモードD-STARも自宅のWi-Fiを使用していた為、実際に、その領域で、初めて電波を出したのは、2022年のお盆に、比叡山山頂駐車場での運用が最初だったのでした。

 

2022年のお盆は、最初から50〜430MHz帯にデビューする気満々で比叡山に登っていた私でしたが、AH-705でSWRの調整が可能な50MHz帯は、すんなりと交信出来たものの、初めて使用する144と430MHz帯のSWR値の高さに狼狽えました。ノンラジアルで調整不要と信じていただけに、ショックも大きかったのですね。それでも、無理筋でデビューを強行したものの、精神的なダメージは相当にありました。そして、その流れでCAT-283チューナーの導入に踏み切ります。CAT-283チューナーの導入は、144と430MHz帯の運用に、精神的安定を齎してくれました。それを思い出した私は、昨夜、Amazon内を検索して、あるパーツをポチした次第です。

 

その時の私の頭の中には、「伸縮可能なRH770アンテナの430MHz帯が使えないなら、千葉駅前でのQRVは、最悪、低SWRの144MHz帯だけで良いとしても、帰りに立ち寄る京都の家内の実家での環境下ではマズイ!」と言う考えが大勢を占めていました。それは、京都では比叡山や中京区にあるD-STARレピーターにアクセスするつもりだったからでしたが、京都にある家内の実家は、一方向に開けていて、以前、比叡山や中京区のレピーターには、アクセス出来たものの、無線機を積んだモービル局が居ない限り、一般的な無線通信では使えない事が判明していたので、430MHz帯を使用するD-STARレピーターに活路を見出すしか無かったからでした。

 

そのAmazonで検索したのは、「BNC-M型変換コネクターとケーブル」でした。しかし、変換コネクターは、昨日使用した、L型のBNC-BNCコネクターを既に購入していたものの、それは、IC-705のBNC端子に、RH770アンテナを直接繋ぐものでしたから、430MHz帯が使えない以上は、勿体ないですが、不要となったのでした。そんな中、「BNC-M型変換コネクターとケーブル」をポチした理由は、「RH770でもCAT-283アンテナチューナーを使用する」為でした。アンテナチューナーの端子はM型のメス構造になってる為、変換コネクターのBNCのメスに、RH770アンテナを接続して、CAT-283チューナーの背面のメス端子に、直接M型オス端子を接続するイメージですね。

 

CAT-283チューナーのもうひとつの端子は、無線機と接続するものですが、そこにはM型オスのケーブルを挿し、約1mのケーブルの反対側にあるBNCオスをIC-705に接続するイメージです。ケーブル長が短いタイプもありましたが、15日(月曜日)の夕方に届くものが1mタイプだけだったので、選択の余地はありませんでした。15日(月曜日)にパーツが到着したら、16日から18日の間にテストしたいと考えています。荷物が増えるので、鬱陶しいと感じる半面、車以外の運用スタイルにも、活路を見出す一手だと自画自賛しています。しっかし、いつまで経っても、進歩のないチューナー依存症人間ですね。笑

 

右側にRH770を接続して左側はCAT-283に直接挿すイメージです。

 

 

右側はCAT-283に直接挿し、左側はIC-705に接続イメージです。