本日は、前回のプチ移動運用で、第一電波工業製のRHM12アンテナとMAT-50(2枚)、コメットのCAT-283を使用する環境下で、SWRの調整が済んでいないのにも関わらず、何故か、7MHz帯のSWR値が下がっていた件の検証と、14MHz帯にQSYした際、これも何故か、SWR値を2.0以下に追い込む事が出来なかった件の検証をする為に、「いつもの公園」に出向きました。

 

その中で、7MHz帯のSWR値が無調整で下がっていたのは、高周波(電波)が同軸ケーブルに乗っかって悪さをして、「見かけ上」SWR値が下がって見えていたのでは?との御指摘を受け、その対策としては、コモンモードフィルターが有効とも、アドバイスを頂いたのですが、如何せん、私の同軸ケーブルは8D-SFA-Liteケーブルに統一してるので叶わずで、それも踏まえて検証して来ました。

 

この高周波によると思われる不具合は、2022年2月の再開局時に、再開局する動機となったデジタルモードの「D-STAR」のデビューは果たしたものの、「FT-8」の設定だけは、数々の辛酸を経験した事を思い出しました。最初の不具合は、運用周波数帯でAH-705でチューンを取ろうとすると、決まってIC-705が再起動すると言うものでしたが、勝手に再起動する現象にはメンタルが本当に遣られましたね。

 

その後、アイコムのサポートを含めて、Yahoo知恵袋やgooの相談窓口等々で、アドバイスを頂いた結果、高周波(電波)がケーブルに乗っかって悪さをしてるとの結論に達して、当時は8Dケーブルを使ってなかったので、一部のケーブルには、コモンモードフィルターを作ったり、一番脆弱と指摘されたUSBケーブルには、パッチンコアことフィライトコアを施工する事で、IC-705の再起動問題は一応の解決を見ました。

 

しかし、今度はFT-8の設定画面で「サウンドエラー」が頻発する様になり、更なる対策として、追加のフェライトコアの施工と共に、アイソレーターを導入する事になりましたが、その後、ケーブルの取り回し方で、このサウンドエラーは回避できる事が判明して、アイソレーターの出番は無いままに運用しておりました。やはり、狭い車内でのケーブルの取り回し方には、難しさがあるのでしょうね。

 

ですから、7MHz帯の件も、同軸ケーブルの取り回し方に起因している可能性があったものの、本日の検証結果としては、「今後はマグネット基台を使用する、RHM12アンテナの使用は控えるべき」との結論に達しました。と言うのは、前回同様にMAT-50を2枚使用して7MHz帯の調整に入りましたが、その状態では、SWRが追い込めず、最終的にMAT-50を2枚とも外して「使用しない設定」にしても、最終的には思った数値には到達しませんでした。

 

この原因が高周波だとすると、やはり、コモンモードフィルターは無理でも、フェライトコアくらいは施工する必要がありそうです。但し、8Dをパッチン出来るフェライトコアがあればなんですが、Safariで調べてみるとヒットしました。次回でも試してみたいと思います。その後、その状態で出力を上げて、30ワットでSWR値を確認しようと、PTTスイッチを押した瞬間、悲しくもIC-7300Mが再起動します。

 

SWR値が高過ぎて保護回路が働いたのでしょうか?その頃には検証するのに嫌気が差して来ていたので、私が思った挙動にならないなら、RHM12アンテナは「や〜めた」とばかりに、上記の結論に導いたのですね。つまりは、臭い物に蓋をしたと言う事ですね。しかし、RHM12アンテナでの運用を止めるにしても、それにはV型ダイポールアンテナが使用可能(健全)である事が大前提でした。

 

そこで、改めて、RHM12のケーブルをCAT-300から抜いて、V型ダイポールアンテナの同軸ケーブルをCAT-300に接続して、SWR値の調整に入りましたが、RHM12アンテナの時と違って、こちらは気持ちが良いくらいに、ストンとSWR値が落ちてくれたので、直ぐに50ワット送信が可能な事が証明されて、ホッと胸を撫で下ろしたのでした。

 

それから、今回は、もう一つの試しを実行しました。それは、基本リグをIC-705として、V型ダイポールアンテナをAH-705でチューンしたら、果たして実力はどうなのか?でしたが、いざ準備してスタートしようとしたところ、IC-705のファンクションの中のTUNERが消えて(消灯)していたのです。しかも、パナソニックの新品電池を入れて、放置していた間にすっかり放電してる様でした。

 

それでも諦めの悪い輩は、AH-705の電池を左右入れ替えてみる事にします。すると、運良く作動してくれたので、改めて、7MHz帯でチューンを取る事にしました。すると、直ぐに整合出来たので、改めてSWR値を確認すると、針は1.2辺りを示していました。そこで、試しに、パイルアップになっていた、兵庫県宍粟市の移動局にコールを送る事にしました。

 

すると、他の局を出し抜いて一発でコールバックがあったのでした。頂いた信号強度は「5 5」と低めではありましたが、それまで多用していたRHM12との組み合わせでは、「変調が浅い」とか、「聴こえにくい」とかのメッセージが多かっただけに、例え、非力な10ワットでも、アンテナが違えば飛びも変わる事をリアルに実感した次第です。

 

それから、久し振りにAH-705を使用した際、新品の電池が放電すると言う事態に遭遇した事から、そんな時には、IC-705にCAT-300との組み合わせも必要と判断して、CAT-300でチューンを取ったところ、こちらも問題なく整合が取れました。AH-705の収納時には、電池は抜いておきましたが、また、新品電池を補充したいと思っています。

 

本日の検証風景です。(V型とRHM12両方です)

 

 

AH-705使用時です

(右はコントロールケーブル、左は同軸ケーブル接続)

 

 

CAT-300とAH-705チューナーです。

 

 

最初はMAT-50は2枚体制でした。

 

 

CAT-300とも接続しました。

 

 

パナソニックの電池は抜いておきました。