昨夜は22時半頃に就寝して、タイマーが鳴らないうちに、午前3時半に目が覚めたところ、6時に起床して、早々に出発すると公言していた私に、「もう起きたんかいな。相当、興奮してるんやな。寝てられへんのか?」と容赦ない家内の波状攻撃に遭った所為で、空気を読んで、こっそりとタイマーを7時に合わせ直した輩がいました。既に雨も降ってる様で、そんな状況で、いそいそと出掛けて、家内の逆鱗に触れるのも本意では無いと思ったからでしたね。
 

しかも、本日は12時からの移動伝搬実験の開始時間がメインであって、それまでの時間は付け足しにしか過ぎず、むしろ、午前中から午後12時までが勝負である明日に、早朝からの運用は、残すべきと考えたからでもありました。7時45分過ぎに家内の実家を出発した私は、途中、コンビニで菓子パンとおにぎり、それにレインコートを購入します。地下鉄の国際会館駅を過ぎた辺りで比叡山を望むと、山頂付近に霧が立ち込めた様子が分かりました。そして、白川通りに入り、いつものガソリンスタンドで給油しました。

本線に戻り、北白川別当の交差点を左折して、山中越えルートに入りました。山中越えの峠道を登って行くと、霧が濃くなったり薄くなったりと、目まぐるしく変化しつつ、気温も低下して行きましたね。比叡平の入口を過ぎて比叡山ドライブウェイの料金所が見えて来ます。料金所で自動券売機からチケットを抜き取って、比叡山ドライブウェイに入りました。どんどん標高が上がるにつれて、気温も北白川では6℃だったものが、山頂駐車場に辿り着く頃には2℃まで下がっていました。

山頂駐車場には雪がまだ残っていましたが、登って来る途中の沿道にも雪が残っていました。しかし、流石の有料道路です。メンテナンスの人達が道路が凍結しない様に、常に監視して整備してくれているお陰でもありましたが、山頂駐車場往復で1,700円の通行料を取ってるお金が、しっかり使われている証拠でもあるのですね。私は、バス停やガーデンミュージアムがある場所に、取り敢えず駐車して、近くにあるトイレに行く事にしました。用を済まして車に戻った私は、雨で観光客も居なかったので、その場所で無線をする事に決めたのでした。

前日にシュミレーションした通り、雨も降ってるので、昼までの「付け足しの時間」は、IC-705+ポータブル電源+CR8900アンテナを使って、144MHz帯と430MHz帯にQRVする事にして、メインの移動伝搬実験の準備は、タイヤベースとアンテナポールの設置。それと、ロッドアンテナ無しのバランを、水平方向にネジの位置を変え、それを回転ポールに取り付け、ビニール袋を被せて雨養生まですると決めて、準備に入りました。極力、バランや同軸のコネクター類は濡らさない様に気を付けて作業しましたが、雨は容赦なく断続的に降り続いていました。

CR8900アンテナのSWRは、アナログアンテナチューナーのCAT-283のお陰で、144MHzも430MHz帯もバッチリ合いましたが、144MHz帯の方は、土曜日でもあり、コールサインを言わない、仕事で使っている様な、どのエリアでも出没する違法無線局が、20KHz 間隔の周波数を牛耳っていたので、144MHz帯は諦めて、430MHz帯のFMでCQを出したところ、10時丁度に長岡京市の既知のJQ3局からお声掛けがありました。この局は、私と同じで4エリアのコールをお持ちの局でしたね。10時12分には、大阪に向けて走っていた泉佐野モービルのJQ3局と繋がります。

10時22分には滋賀県甲賀市のJL3局と繋がります。10時36分には既知の三重県名張市のJS2局から、お声掛けを頂きます。この局は、いつも比叡山でQRVするタイミングで交信する局でした。10時57分には、京都市左京区の社宅から声を出されていたJK3局と繋がります。この局は、FT-991AMをお使いの局だったので、ついつい私事を喋った次第です。11時9分には滋賀県彦根市の既知のJA6/3からもお声掛けを頂きます。11時18分には、既知の京都市伏見区のJN3局と繋がり、11時24分には堺市北区のJI3局。11時31分には、既知の松原市移動のJF3局と続き、「付け足し時間」を終えたのでした。

その後、ロッドアンテナを伸ばして、29FMの刻印位置に合わせ、バランに取付け、地上高4.5mの位置まで引き上げました。車内の方もIC-7300M+BNC BL-50TX電源体制に直して、IC-705にBNCコネクターで接続していたケーブルを外し、IC-7300MとCAT-300チューナーに接続しました。水平ダイポールアンテナの同軸ケーブルは、既にCAT-300チューナーに接続していたので、SWRを調整してから午後12時の開始を待ちました。その後、午後12時になり、ダイヤルを29FMのメイン周波数に合わせて、ワッチしながら昼食の準備に入ったのでした。

菓子パンを頬張りながら、クルクルと周波数を回してみても、全く入感しない事態に、これは、場所が悪いのかも?と考え出す様になります。と言うのは、この場所でQRVしたのは僅かに2回だったからでした。そこで、片付けて移動すると言う妄想が頭をよぎったものの、明日は別の場所にするとして、今日はこの場所で頑張ろう!と一旦は、思い直して、ワッチに入ったものの、最初と変化の無い状況に、嫌気が差して来た私は、面倒でも、いつもの場所(トイレのあるエリアと真反対のエリアです)で、移動伝搬実験に参加した方がメリットがあると判断して、移動する事を決めました。

車内の体制を崩す事なく、移動する事を決めたものの、車外で雨に濡れたケーブルや装置、アンテナを乾いたタオルで、拭くと言う作業は付き物でしたから、車内を濡らさない様に、キッチリと水分を拭き取ってから、車内に収納して、ゆっくりと車を動かして、比叡山ではいつもQRVするエリアに移動しました。そして、再び、セットアップして、ドキドキしながらワッチしたものの、先程と変化のない様に大いに落胆したのでした。そんな中、和歌山紀ノ川市にある和泉葛城山に移動していたJQ3局と12時59分に繋がりました。

このJQ3局はお父さんの指導の下で、QRVしてる高校生ハムでしたね。この局は、移動伝搬実験の参加局でしたが、この局以外に聴こえて来る局が居ない現実には打ちのめされました。気を取り直して、メインでCQを出したところ、13時13分に、既知の京都市西京区のJJ3局からお声掛けがあり、13時22分には、既知の高槻市のJE3局と続きました。13時29分には、奈良市のJQ3局からコールを頂き、13時57分には、既知の羽曳野市のJI3局に続きました。そんな時、メイン周波数で台湾の局がパイルアップを捌く変調が聴こえて来ました。

それに参加したい気持ちもありましたが、やめて、29.200に合わせると、BV/JH3局がパイルアップを捌く声が聴こえた事で、こちらには参加してみようと考えて、出力を50Wにアップして何度か呼んだものの、思いっきり空振って、電池容量を無駄に減らす結果と相成りました。思い直して、更にメインでCQを出すと、14時49分に既知の洲本市の移動局であるJK3局と繋がりました。14時55分には、午前中に繋がった4エリアのコールもお持ちのJQ3局から、急遽、29FMのアンテナを作ったので、レポートを下さいと言われたので、送りましたね。

15時4分には、堺市北区の移動局である既知のJP3局からお声掛けがあり、15時11分には、既知のJI2局が三重県津市にある青山高原に移動に来た直後に繋がりましたが、この局は、移動伝搬実験の参加局でした。私は、この局との交信の途中で、バッテリーの赤ランプが残りひとつになった事で、QRTする事を決めて、撤収する事にしました。幸運な事に片付けてる最中は、雨に濡れる事もなく、順調に作業が出来たので良かったですね。

 

 

比叡山が遠くに見えます。

 

 

比叡山が少し近付きました。

 

 

山中越えルートです。

 

 

 

比叡山ドライブウェイの料金所です。

 

 

夢見が丘展望台駐車場です。

 

 

登仙台展望台駐車場です。

 

 

西尊院堂の分岐です。

 

 

IC-7300Mの準備だけしました。

 

 

IC-705でQRV

 

 

レインコートです。

 

 

移動してQRVしました。

 

 

帰り道のドライブウェイです。