本日は、朝の9時過ぎから、いつもの公園にIC-7300Mの初交信を達成する事と、最初に電源を投入した時から抱いていた、「とある違和感」も合わせて解決出来れば良いなと思って出掛けました。この公園は上、中、下の3段階の高さの場所に、それぞれ、施設があり、一番上には野球場があり、中間には駐車場、一番下にはテニスコートと卓球台の部屋がある管理棟からなる場所でした。その中で、本日の場所は中間にある広大な駐車場があるエリアで、駐車位置の標高はアプリで見ると約120mと出ていました。

 

IC-7300Mを使用するに当たり、アンテナは、これまでのDO-2B8アンテナに替えて、Ham City製のV型ダイポールアンテナを使用するので、片翼が5.6mにもなる巨大なアンテナが周囲に危険を及ぼすのも本意では無く、特に安全に留意しながら地上高4.5mの高さまで一気に引き上げました。そして、運転席周りのセッティングをしていると、いきなり強風が吹いて来たので、慌ててアンテナを見ると、かなり、しなっているのを見て、危険と判断して急いでポールを下ろしたのでした。

 

風が収まるのを待って、今度は少し余裕を持たせがら、再び、ポールを引き上げます。アンテナの同軸ケーブルと、ローテーターのコードをマジックテープで2箇所程、アンテナポールに固縛し、同軸ケーブルを運転席後部の窓から車内に引き込み、CAT-300チューナーに接続しました。ローテーターのコードは、運転席の窓から中に入れて、電池ボックスとコントローラーに接続して、余ったコードを束ねて方向指示器のレバーに掛けました。そうして、アンテナの作動チェックをしました。ゆっくりでしたが、しっかりと動いてくれましたね。

 

車内では、CAT-300チューナーとIC-7300Mも同軸ケーブルで繋いで、IC-7300Mの左隣りには、専用ケーブルで繋いだBL-50TX電源を置きました。その後、IC-7300Mの電源を入れて、周波数を7MHz帯に合わせ、出力を7W程度に絞ってからSWRの整合動作に入りました。直ぐに整合が取れてSWR値は1.0近くにまで追い込めます。そして、ワッチ体制に入った時点で、前出の「とある違和感」を感じてしまいます。その違和感は、繰り返しになりますが、電源を入れた瞬間からも感じていたものでした。

 

その「とある違和感」とは、IC-7300Mの受信音量が極端に小さいと感じる事でした。IC-705の使用時にAH-705チューナーでオートチューン(整合動作)すると、整合が取れたら音量が大きくなって、スカッとする感じがあるのですが、このIC-7300Mでは、整合が取れても、特に変化はありませんでした。しかも、画面も、アイコム自慢の、ウォーターフォールにもなっていません。その上、取説が大の苦手と標榜する困った輩は、この日の運用にも取説を持参すらしていませんでした。

 

取説がない事には仕方ないので、Safariでアイコムのサイトに飛んで、取説をダウンロードする事にします。その後、iPhoneの小さい取説の画面を指で広げながら、取説にあった、メニューからSETに入り、関係ないトーンコントロール/送信帯域幅の設定内にあった受信音質を触って、音が若干上がったと錯覚します。その後も、取説を見ながら色々と弄ってみても、受信音量は改善されずで、Safariに「IC-7300の受信音が小さい」とかのキーワードを入れてみたりしました。

 

しかし、検索してもヒットしなかったので、これは、自宅に帰ってからアイコムのサポートに電話するしか無いと思いましたが、結局はアイコムのサポートにメールで相談する事にして、メールのフォームに必要事項を記入しながら、左手で何気なくボリュームボタンの外枠を回してみたのでした。その部分はFMモードで使用する、「スケルチ機能」を調整する場所である事は認識していたので、本当に何気ない感じで、何も考えずに回して見た。と言う感じでした。

 

しかし、いきなり、待望のウォーターフォールの出現と共に、受信音量が途轍も無く大きくなり驚きます。その棚ぼたとも言える「一気に解決」を目の当たりにした私は、遅ればせながら、取説の最後尾にある索引を繰って「RF/ SQL」の項目を見つけ出し、取説を読んで納得したのでした。そのボタンは確かにスケルチの調整もする場所でしたが、同時に受信感度を調整する場所でもあったのでした。つまり、常に感度が下がる方向に回していたので、受信音量が小さいと感じていたのですね。

 

RFゲインは取説によると通常は、12時方向に設定しておくと書いていましたが、私はこのボタンを常に左側に回していました。これでは受信音量が小さくなる訳ですね。これは、正に、取説が大の苦手と標榜する輩の真骨頂でした。これまで、取説を学習するのを面倒臭がり、無線機を昔の感覚で取り扱う事を常としていた私でしたが、今回の事で、IC-705と似通ったインターフェースを持つ、IC-7300Mだから、ある程度は感覚で操作できる筈と多大に過信していた私の心根を、戒めてくれた出来事でもあったのでした。

 

この、最初に電源を投入した時からの積年の悩みが解決出来た事で、早速、充分に大きくなって感度が爆上がりした7MHz帯で、CQを出されていた三重県鈴鹿市のJS2局に、30W出力でお声掛けしました。しかし、同時にコールを送っていた他の局に取られたので、出力を更に40Wに上げて、その局との交信終わりに、JS2局にコールを送って、今度は取ってもらえましたね。すると、相手局からは、いきなり「お久し振りですね」と言われ、既に今回の交信で2nd-QSOとなり、以前の交信の時のカードも届いています。と言われたのでした。

 

その後、アンテナを下げて片翼づつ5.6mのアンテナポールを7MHzの短縮コイルから外して、更にその短縮コイルも外して、バランに直接アンテナポールを取り付けます。ついでに、7MHz用のヘアピンも外しました。これで、購入時の説明書通りなら14MHz帯にQRV可能な筈です。そして、14MHz帯のワッチに入ると、ハッキリと聴こえてくる局は2局だけで、どちらもフレンド局同士らしく、暫く、待機したものの、終わる気配が無かったので、18MHz帯や21MHz帯にQSYする事を考えたものの、積年の悩みが解消された事で、気を良くしたままQRTする事にしました。

 

今日の交信で、受信音量問題が無事に解決出来たので、3月23日から24日に実施される29FMの移動伝搬実験に弾みがついて来たと感じています。その時には、V型を水平に替えてQRVするつもりでいたので、本日の撤収時に、バランのV型シフトを水平シフトに変更する事にしました。その為に8から13までのサイズのスパナを持参していたのですね。結局、バランのボルトサイズは10でしたね。それから、まだ、3月23日には日にちがありますが、それまでに交信する場合には、HF帯は水平ダイポールアンテナ状態でのQRVとなる事から、29FMでのシュミレーションになるな。とポジティブに考えている今日この頃でした。

 

 

7MHz帯に合わせたV型ダイポールアンテナです。

 

 

 

解決前の車内の様子です。

 

 

待望のウォーターフォールの出現です。笑

 

 

 

7MHz帯に合わせたV型ダイポールアンテナ(別角度)

 

 

14MHz帯に合わせたV型ダイポールアンテナです。

 

 

14MHz帯で他局の交信をワッチしてます。

 

 

バランを水平シフトに変更しました。