1987年に初めて開局して2002年に廃局(実際は休止の宙ぶらりん)するまでは、その運用の殆どを29FMに費やしていた私でしたが、それは、単に、最初に購入した無線機がHF機のみだったからでしたが、既にFMモードの20KHz間隔は体験済みだったものの、2022年の再開局時には、私にとっては未知の50〜430MHzのFMモードの間隔も20KHzなのかが不明だった為、入念にワッチしてから声を出したものです。笑

 

しかも、SSBモードも開局直後に7MHzや21MHzで僅かな運用実績があるだけだったので、SSBの運用に関しては、理屈では解っていても、実際には、楽なFMモードに依存してしまう傾向にあるのです。2022年の再開局時には、全盛期の7MHz帯に、ある種のノスタルジーを感じていた事もあり、CQ局にお声掛けするも、所詮は10ワットの性で「変調が浅い」とか「聴こえない」と言われて足が遠のきました。

 

そんな私の無線ライフも、年明けにIC-7300Mをお迎えして、50W運用の準備が整いつつあります。144MHzと430MHz帯の50W運用は、自ら捨てたものの、HF帯唯一のFMモードである「29FM」だけは、50Wの恩恵を受けられるので、「ヨシ!」としています。今月下旬に実施される29FM移動伝搬実験では、Ham City製のV型ダイポールを水平に向きを替えて、水平偏波もどきでQRVしたいと妄想を膨らませています。

 

水平偏波「もどき」とは、ネットによると、地上高が低いと、水平偏波に混じって垂直偏波も発生すると書いてあったからですが、私の環境は、第一電波工業のDAP450ポール(4.5メートル)のみですから、その可能性は高いと考えています。Ham Cityからは、場合によっては給電部に接触する可能性を考慮してか、絶縁の棒も同梱されて来ましたが、それで嵩上げしたところで、小型ローテーターの負担が増すだけと判断しています。

 

そのV型(水平)ダイポールアンテナですが、3月3日にテスト運用した、片側接続ゆえに重量バランスの悪いDO-2B8と違って、ポールとの接合部が中央に位置しているので、自重は小型ローテーターの許容ギリギリの2Kgでしたが、左右のバランスが取れて、スムーズに動いてくれたので安心しています。今月下旬の移動伝搬実験では、比叡山の山頂駐車場から、主催グループである29FM大分グループや、それ以外の遠距離グループとの交信成功に結びつけたいですね。

 

そのバランスの悪いDO-2B8アンテナですが、3月3日のテスト運用の時には、前屈み(お辞儀)になりがちで、付け焼き刃的に伸縮棒を接合部にマジックテープ付きのゴムバンドで固縛して、紐でアンテナ上部を引っ張ると言う愚策を演じた私でしたが、本日、前屈み防止に寄与するであろう、アンテナ金具を見つけた次第です。その金具とは、上からの試作が駄目なら下から行こう!と、アンテナを下支え出来る可能性がある金具ですね。

 

その金具は、本来はアンテナポールの先端に、垂直アンテナを取り付ける為に、棚を支えるL型の形状をしてるもので、私はそれを、小型ローテーターの余ったスペースに、しっかりと保護(絶縁)テープを巻いて、その上からUアングル+蝶ナットで金具を取り付け、金具の水平部分にアンテナを底上げできるサイズの木片を、テープ等で固定できれば、前屈みの防止になると踏んでいます。しかも、自重もロングタイプで376グラム、ショートタイプは僅か100グラムです。

 

ただ、ロングタイプは250mmあるので、第8エレメントに接触する可能性があり、ショートタイプがベストとも考えています。ショートだと、アングルが短い分、より強さが増すとも考えているので、アンテナとの接触面を広げようと、多少、はみ出たとしても、しっかりと下支えを保持してくれる筈ですね。しかも、小型ローテーターの余ったスペースも強度が強い訳ではないので、100グラムの自重がしっかりと生きてくれると信じています。

 

Ham City製 V型ダイポールアンテナ

 

 

同梱されて来た絶縁棒(白い物です)

 

 

7MHz運用時(短縮コイル+ヘアピン)

 

 

短縮コイルとヘアピン近影

 

 

ナガラDO-2B8アンテナ接合部

 

 

アンテナの下支えが可能と踏んだ金具です。

 

 

ロングタイプ(第8エレメントと接触の可能性あり)