私は半端ない「肩凝り持ち」でした。それの多くは、多分、左右の視力差から来る、肩凝り→首凝り→頭痛の負のサイクルで、第一段階や第二段階で止める事が出来なかった時には、半端ない頭痛で目の奥がズキンズキンと痛み出して、涙が止まらず、それを止める手立ては、半端ない量の頭痛薬をこれでもか!とばかりに飲む事だけでした。頭痛薬も最初は粉状の「ケロリン」から始まり、最終的には「イブ」を親の仇の如く多用したものでしたね。

 

一定の周期の様に訪れる負のサイクルに対処する為に、私自身も工夫に工夫を重ねて行きます。それは、僅かな兆候を感じとった時点で、バンテリンやチール関係の塗り薬を重ね塗りするものでしたが、肌荒れにより、徐々に別の方法に変わって行きました。それは、ピップエレキバンを首筋から両肩に張り巡らせ、と同時に頭痛薬も併用すると言う方法でしたが、ピップのそれは、患部が痒くなる頃には、肩凝りも改善されていると言う私なりの閾値を得る結果をも齎せてくれたのでした。

 

そんな悪戦苦闘の中、肩凝りを劇的に改善する事が可能なスキルを、あるキッカケで身に付ける事が出来ます。そのキッカケは、不安定な状態で、両腕を突っ張る姿勢の仕事を、終日に渡って行った際の出来事でした。その日の朝に負の兆候を感じとっていた私は、携帯していたピップエレキバンをいつ貼ろうか思案していましたが、その日の仕事終わりには朝に感じた負の兆候はすっかり消失していました。その時は、まだ半信半疑ではありました。それを何度か繰り返すうちに、ある確信に変わって行ったのでした。

 

つまり、両肩を挙げて体重をかける姿勢は肩凝りのストレッチになるのでは?と言うものでしたが、ぶら下がり健康器具もあるくらいですから理に適ってるとも思ってもいました。しかし、いざ意識して実行してみると、「ぶら下がる」と言うシチュエーションは家庭でも仕事でも、なかなか遭遇する機会が無かった事から、生活の中で一番長く時間を取れる「睡眠時」に両腕を挙げて寝る事から始めて見る事にしたのでした。最初は体重をかけると言う事に重きを置いていたので、果たして両腕を挙げただけで効果があるのか?と半信半疑でもいました。

 

しかし、いざ実施して見ると、寝起きの状態から推測すると、意外とストレッチ効果があるのでは?と考える様に変化して行きます。しかし、両腕を挙げて寝ると言う「癖付け」に苦労します。後頭部に両手を敷いてみたり、両手を組んでみたり、タオルで縛ったりと色々と工夫を重ねて行くうちに徐々に習慣付けが出来る様になります。それに呼応する様に、あれ程に苦しんでいた慢性的な肩凝りや首凝り、頭痛からはすっかり解放された私が誕生したのでした。

 

開始した時期が冬場で無かった事も功を奏しました。想像するだけでも、冬場だと両腕を挙げて寝ると言う試練は到底成就できる筈も無かったからですね。成功後、初めての冬場に突入した私は、両腕を挙げて寝る習慣を冬場に逆戻りさせる訳には行かないと考えて、冬場対策を実施する事にしました。その方法とは、上半身を厚着、例えばダウンジャケットとかを着込んで、肩が布団から出ても大丈夫な体勢にしたのでした。オマケに手袋着用と言う徹底ぶりでした。

 

この効果は絶大で、冬場でも肩凝りから完全に解放されたのでした。そんな方法で、その後、何年にも渡り、あれ程に苦しんでいた肩凝り、首凝り、頭痛から解放された私でしたが、2023年の秋頃から、なんとも言えない不快な症状が出始めて戸惑います。その症状はと言えば、頭が重く感じたり、肩凝りにも似た不快な怠さを感じたりと、風邪の引き始めかも?と考えた私は、以前、病院で処方されていた風邪薬のPL錠や抗生剤のクラビットを飲んでは、無駄に惰眠を貪っていました。

 

惰眠と感じたのは、寝起きも相変わらずの症状だったからですね。その頃の私は、「この不快な原因が肩凝りである筈が無い!」と頑なに考えていたのですが、国試が終わって京都にも無線に行き、更に運転して帰って来た頃から、その不快な症状の原因が、実は肩凝り、首凝りであると言う確証を得てしまったのでした。それは、大型量販店の自動マッサージ機に試しに座った際、不快な気分を一掃させるくらいの気持ち良さを覚え、マッサージ後は幾分かの症状の改善が見られたのでした。そこで、遅ればせながら、ある事に気付きました。

 

2023年は6月期の第2級アマチュア無線技士のEラーニングに始まり、その後も12月期の第1級アマチュア無線技士の国家試験に向けて下を向いた姿勢で、無い頭を絞りながら勉強して来ました。そして、この半年に渡る運動不足は、両腕を挙げて寝る習慣付けをも凌駕するものだったと言う事を知ったのですね。この慢性的な運動不足を解消するには、プラスアルファで何かをするしかありませんが、体調不良の原因に辿り着けた事で、起死回生の一手を打つ事が出来るので良かったと考えています。