ある日、受け取った分厚いQSLカードの封筒を見て驚きます。そこには、自分の中では、既にeQSLでのカード交換で完了となっていると信じるFT8専用のコールサインが、表書きされていたからでした。中身を確認すると、時刻がJST表示で書かれた大量のカードが出てきました。

 

私は軽く目眩を感じながら、ハムログを立ち上げてカードの確認に入りました。FT8専用にしているログは紙ログは存在せず、ハムログのみとしていました。それには理由がありました。ネットにあった手順の中に、ログをCSVファイルに変換するソフトである「adi2csv」を使用して、ハムログを上書きするので照合が難しくなると感じたからでした。

 

しかも、同ソフトの初期設定がUTCになっていたので、ハムログに上書きする際、自動的にUTC表示に変換されていたのを気付くのが遅れたせいで、余計に紙ログが入り込める余地を無くしてもいました。私は某SNSでアマチュア無線で繋がっているAさんに、eQSLで完結すると思っていたのに紙カードも送られて来た件についてお聞きしたものでした。

 

「Aさん!ちょっと、FT8についてお伺いしたいのですが、eQSLを送り合った相手から紙カードが送られて来たのですが、これってどう言う状況でしょう?」すると、Aさんからは「そうなんですよね。私のところにも貴局と同じ状況で送られて来ます。ですから、私は来たカードに対してオウム返しする様にしています。」

 

その答えを聞いて、完全にeQSLで完結するのが基本で、僅かに漏れた人にだけ紙カードを発行すればベスト!と考えていた私を落胆させるのに充分なカウンターパンチでした。折角、eQSLをブロンズ会員にまで昇格させたのに!これでは意味ないじゃん!と最早、FT8を運用する時期では無いと悟ります。

 

その後は、私もAさんに倣って、いまだに到着するJST入りの紙QSLカードに対して、UTC表示の紙カードをオウム返ししています。2023年の1月中旬にFT8をストップしたのは、この紙カード問題とは無関係ではあるのですが、そのタイミングでストップして良かったと思っています。

 

FT8の紙カードの到着が途絶えた後に、FT8を再開するかどうかは未知数ではありますが、これからはIC-7300Mを使用して50W環境になるので、ヨーロッパにも電波が届くかも?と考えながら逡巡する日々です。

 

下の写真はめちゃくちゃにプライバシーに配慮したFT8のカードです。