その日私は、父の病院の付き添いのため、会社を休んでいた。


父の病院を終え帰宅したのは13時。


平日なので家には私一人。

昼食を食べるタイミングを逃してしまい、どうしたものかと一息いれる。


部屋着に着替えながら、昼食どうしようか考えていると、少し喉がガサガサすることに気付く。



風邪でもひいたか?



喉のケアをしようと、直噴タイプの喉の薬をひと吹き。


シュ。


もうひと吹き。


シュ。


その時、事件は起こりました。



噴射した喉の薬が気管に入ってしまい、息ができない。




私「ゼヒューーー、ゼヒューーーー!!」


息を吸うのも吐くのも出来ない。





ヤバイ。。。




洗面所に駆け込むものの何もできない。


ゼヒューーー、ゼヒューーー。。。


苦しい。。。



洗面所に鏡に写った顔は真っ青。



119か!!




ゼヒューーー、ゼヒューーー。



電話したところで喋れない。。。

近所に助けを求めに行くしかない。

咄嗟にそう思いました。

だが、しかし、着替え途中だった私はパンツ一丁ガーン

しかも、先日、ディズニーランドで娘が買ってきてくれたパンツ。


ケツにはでっかくトイストーリーに出てくるポテトヘッドの顔がプリントされている。。


前面にも仲間たちが。。

派手すぎる。。。





考えてみてください。

昼下がり、パンツ一丁(しかも派手)のおっさんが、ゼヒューーー、ゼヒューーーと声にならない雄叫びあげながら、家に飛び込んできたら。。。





行けるわけない。。。


顔色は、青から土気色に。。。


気が遠くなる。。



俺、ここで死ぬのか。。



まだだ!まだ落ちんよ!!!


死んでたまるか。

嫌なことも辛いことも沢山あるが、それも含めてやりたいことのが圧倒的に多い。



その時私は咄嗟に掃除機を手にしていました。


掃除機のヘッドを外し、ノズルを咥えてスイッチオン!!



ズキューーーーーン、シュゴゴゴゴゴーーーブベベバロバロ。。。



私「ゲッホゲッホ、ゲポッ、グハッ、ガハッ、エッホ、オエー、ガフッ、グエェェ、ケポッ」


私「スヒーー、スヒーー」


かろじて息ができるように。



それでも、大きく吸い込んだりできない。。

まだ苦しい。。。


多少は呼吸ができるようなったので動ける。

ズボンを履いてそのまま病院へ。


他の患者さんもいたのですが、私の状況を見た看護師さんが最優先と判断して、すぐ診てもらえました。

いわゆる、誤嚥てやつです。

点滴をして薬を山ほどもらい帰宅。

そのまま肺炎になるケースも多いらしく、油断はできないとなこと。

咳き込みすぎて喉が腫れ喋るのもかったるい。。


まぁでも、とりあえず助かった。



おれ、生きてます!!!


息ができるって素晴らしい!!

まさに九死に一生!!

皆さんも、直噴タイプの喉の薬を使う際は気をつけてくださいね。