俺の家は離婚してる。

小1の時、土曜日小学校から帰ると親父は居なかった。

そして事後報告で言われた
「お母さんとお父さん離婚したから…」

と。

まぁ月に一度親父に会う機会は許されてた。

そして中2の時に一度、文京区の家を出て、親父宅に追い出された。

一年後、文京区に戻った。

そして男子校で
「お前は高校には上げられないから他校に行け」
と宣告される。

まぁ元々素行不良のクラスだったから仕方ない。

で偏差値を2ヶ月で20上げ、当時偏差値はまぁまぁの大学付属を2校受かり、可愛い子が多く、文京区から近い学校に行った。

でも高2で停学を何度かくらい辞める。
母親から
「お父さんに行ってもらうから」
と言われ、校長室で退学についての話し合いになる。
でも、俺がブチ切れ、話し合いの最中追い出され、
そのまま去った。
(このエピソードには深良い話しがあるから後日)

そして、親父と母親と俺が10年ぶりに対面する。

母親と怒鳴り合いをする俺。
母親は言った
「あんたは本当にクズだ」
「うちはラブホじゃないんだから」

そして、親父宅に行った。
そして違う高校に通う。

そこから2年間母親とは音信不通だった。

でも、ある日、文京区に大切な私物を取りに2年ぶりに帰宅した。

多少会話した。

まぁ俺がガキだったのは言うまでもない。

そして、彼女に会わせろと言ってきた。
「うちはラブホじゃないんだから」
とか言ってた母親が…。

そして会わせた。

そして月日が経ち、
母親との仲も今は多少は改善された。

そして母親は言う。
今ずっと言うことがある。

「あんたが愚れてた時、あんたのそばに居て、話ししてくれたり支えてくれたの◯◯ちゃんでしょ?感謝しなさいよ」
「◯◯ちゃん元気?私は◯◯ちゃんと翔太に結婚して欲しい」
「キャバ嬢みたいな子だけど、あんたには◯◯ちゃんが合ってる」
と。

まぁそのたびに

NO

って言うけど…。

でも母親は最後にポツリと言うことがある。

「戻ってきて欲しいけど、
別に翔太がお父さんと暮らしたいなら暮らしても良いけど、
もし翔太が将来結婚して子供が出来たら会わせなさいよ。
それでデートとかする時は、
お母さんがデートの間は面倒見るから。
そんくらいしか楽しみないからさ」

と…。

そして母親は今50歳になる。

離婚してるし、
美術館に飾られる程の腕前の画家であり、公務員として働いてる。
でも定年後は、実家に帰り画家の方だけに専念するらしい。

元々話し合いで文京区の家は、将来俺の物になるって事がガキの頃から決まってるしね。


でも母親の定年まであと10年。

迷惑かけてきたし、
それまでには、母親に孫を見せてやりたいと思う。

これが
俺と母親のおかしな関係だ。