某大学付属に通ってた時の話。

高校2年の9月で停学をくらった。

2週間だった。

毎日学校に行きゃ反省文を提出する毎日を送る。

停学がとけ、数日後また退学をくらう。

理由は書けないが、大事になった。

期間は1ヶ月と2週間。

そして、日に日に学校や担任の末木先生を罵倒するようになり、
学校にも行かず、
最終的には退学をした。

退学を校長室で校長と学年主任から言い渡された時に、
ボロクソ罵倒し、話し合いの途中で追い出される。

そして、数日後荷物を取りに来るように言われ、
学校に行った。

正直担任を馬鹿にしてた。

でも学校に行くと担任が待ってた。
「荷物をまとめたら呼びに来て」
と言われ、教室へ。
荷物をまとめ、職員室へ…。

職員室から出てきた末木先生がポツリと呟いた。

「まだタバコ吸ってるのか?身体だけは壊すなよ」

その言葉を最後に去った。


でも、校長室で罵倒しまくった学年主任に挨拶をしなきゃいけないと思い、数ヶ月後学校へ。

職員室へ行き、
学年主任へ。

学年主任が大嫌いだったが、
いちを挨拶をするのは礼儀だと思いね。

職員室の前で待たされた時には
学年主任から校長室での件で怒鳴られる覚悟をした。

そして学年主任に会う。

学年主任がまず最初に言った。

「あなた末木先生には挨拶したの?」

と…。

してないと返事すると次に言った。

「あなたが停学になった時、末木先生後悔してたのよ。
で次の停学の時に正直あなたを辞めさせるか学年会議で多数決になったのよ。
そこで過半数以上になり、あなたは退学になりかけたのよ。
そしたら、普段ニコニコして何も言わない末木先生が急に立ち上がり、

『待ってください。あいつを修学旅行にも連れて行きたい』
『あいつは問題児かもしれないけど、あいつにも良いところはあるんです。あいつが大学に行くまでは、絶対私が面倒見て、1人の大人にさせるんで、退学だけは止めてください』

って大きな声で真剣に頭を下げ続けたのよ。
退学が免れるまでひたすら頭を下げ続けたのよ」

と…。

最後に

「今から末木先生呼んでくるけど、今言った話しは本人には言わないでよ」

と言い学年主任が末木先生を呼びに行った。

毎度の事ながらニコニコ出てきた。

そして謝った。

すると

「お前が居なくなって寂しいじゃねーかよ。
お前の唯一の良いところは、素直で嘘をつかないとこが俺は好きだった。
でも、時にその素直さがお前を悪い方向に追い込むかもしれないし、
これから辛い事も体験するだろうけど、頑張れよな
また大人になったら会いに来いよ」

と言われ、最後の学校となった。

学年主任からのエピソードを聞きながら、その場では涙は出なかった。

でも、帰りに皇居でタバコを吸ってると
学校は嫌いだが
末木先生への罪悪感
末木先生の行為を無駄にした後悔
末木先生への感謝
が押し寄せ涙を流した。

きっと今まで生きてきた中で、
これ以上、俺を守ってくれた先生も居なかったし、
本当に心から尊敬した先生。
これを越える先生にはまだ出会ってない。

そしてその日を最後に会ってない。

会いたい気持ちはある。

でも、
俺が1人の大人として成熟したか。
となるとまだだと考えてる。

だから、就活後に会うのがベストなタイミングだろう。

これが、
俺と恩師の物語だ。