『ウォルト・ディズニー (創造の狂気)』 | 今日の One Leaf 

『ウォルト・ディズニー (創造の狂気)』

創造の狂気 ウォルト・ディズニー/ニール・ガブラー


原題: 『Walt Disney』 

ウォルト・ディズニーさんの伝記。

ウォルト・ディズニー氏の夢、創造、経営者としてのあり方、人間性、

文化や社会に与えた影響などまで、描かれていた。

美化もされていないし、否定もされていない。

映画、ディズニーランド、ミッキーマウスクラブ、、

とっても明るく、ファンタジーにあふれる作品をつぎつぎ生み出した彼のイメージとも、

これまで書かれている多くのディズニー関連の本の雰囲気とも、ちがっている。

愛される作品と、彼の尽きない孤独感は対象的だった。

私は、ディズニーファンと呼べるほどではないけど、

読んだ後は、なんだか ディズニーランドや

CGもなにもなかった時代に、傘で空を飛んだ「メリー・ポピンズ」や、

そのメッセージ性に、よけいに、ジーンとする。

苦悩と挫折、絶えない葛藤のなかで、

あんなにほのぼのとした作品、場所、番組を

創造しつづけたウォルト・ディズニー氏の生涯は、

彼の作品みたいに、希望や勇気をくれる。

彼を支え続けた周りの人たちの、愛や忍耐もあったんだなぁ。

ディズニー氏は、自分の創る作品で大勢の人を喜ばせたい、楽しませたいと願い、

見る人は、どんな風に反応するかを、常に考えていたのに、

周りの人から、彼自身が、作品ほど愛されなかったというのは、

なんだか読んでいて、とても切なくなった。。

でももし、彼が繊細で、孤独感を抱えていなかったなら、、、
今みたいなディズニーランドはできてたのだろうなぁ。

彼の「事業のために映画を作っているのではなく、映画を作るために事業をしている」

という言葉が、また違った感じに思い出された。


ミッキーマウスのモデルは、チャーリーチャップリンだったんだって・・・。

しらなかった・・。笑。

そういわれてみると、、。