1年前の今日は卒園式でした | 晴れのち曇り、時々雷雨~息子との日々、時々毒吐き

晴れのち曇り、時々雷雨~息子との日々、時々毒吐き

息子の成長を綴っていましたが、令和元年5月8日に突然父が旅立ってしまい…。言葉も交わせなかった後悔、未だに信じられない気持ちでいること…。私の全てが父へと向かう今を綴ります。

さて、ブログを書こうかと、
考えを巡らせていた。








1年前の今日、
3月22日は、幼稚園の卒園式でした。




何度も書いているけれど、
息子の幼稚園は全園児600人超のマンモス幼稚園で、

ほとんどの行事が平日にあった
幼稚園生活3年間は、
主人不在、両親参加の行事ばかりで、

入園式も、
卒園式も、
3000人収容のコンサートホールでの音楽発表会も
可愛い劇を見せてくれる
各学年最後の参観日も、
盛り上がったラグビー大会も、
大した内容ではない
縄跳び大会や凧揚げ大会も…。




全部、全部、父と母は来てくれた。






今日は卒園式だったんだな…と、
スマホのアルバムを遡った。






あっという間の3年間だった。




涙、涙の卒園式。




トータル3時間近かった卒園式。


私も父も立ちっぱなしで、
息子の晴れ姿を見続けた。



式が終わって、
園庭で先生や友達と写真を撮って歩いた時も、
父は文句一つ、疲れた顔も見せず、
カメラマンとしてついて回ってくれた。





亡くなる1ヶ月半前の出来事。








撮り溜めた1年間の写真を、
高速で遡って、
『3月22日』を探した。




この辺かな?
この辺かな?



指を止めると、
まだ、3月22日じゃなくて。




やたらと、畑の野菜の写真が多くて。





父が居なくなってからの
この1年間の日常の変化を突き付けられた。






お父さんと最後に行った
1年前のお花見のひとこま。



体調が悪かったのか、
全く乗り気ではなく、
少し不機嫌な父だった。







入学してからの1ヶ月、
毎日毎日、わざわざ車で息子の登校風景を
見に来てくれた。




嬉しそうに、照れ臭そうに
手を振る息子。



『頑張れよー!』と声をかける父。





令和になったら行かないぞ!と、
本当に5月に入って
通学路に父が立っていることはなかった。







これが多分、
お父さんにLINEで送った最後の写真。



『スイミング頑張ってます』と送ると、
『よく頑張ってますね』と返ってきた。




ここから1年経ち、
25メートル泳げるようになりましたよ。




プールサイドで見学の際、
時々、お父さんの写真を持って行った。



見せてあげたかった息子の泳ぎ。







実家近くの公園へ遠足があった。




息子は実家に電話をかけた。



珍しく父が出た。




『遠足見に来てね』と息子。



遠足の見学なんてあるかしら?



それでも、喜んで行っちゃうのが、
私の両親。




ベンチに座って遠足風景を眺めていてくれた
両親だった。




これが、父が来てくれた、
最後の行事だった。







4月の末に7才になった。




カッコいいadidasのトレーナーや、
沢山のプレゼントを息子の為に選んでくれた。




もう、お父さんチョイスのプレゼントは
貰えない息子。







ゴールデンウィークに、
幼稚園のお友達宅で遊んで、

この日は『おじいちゃんちにお泊まりするんだ!』と喜んでいた息子だった。






父にベッタリの、
楽しい楽しいお泊まりは、
もうこの先もずっと無いんだ…。






まさか、その3日後、
突然お別れの日が来るなんて。




○○ちゃんの亡骸が、
○○ちゃんが作ったこのレンガの道を通るから、
綺麗に掃除をしようと頑張ってくれた
二人の孫。





何て悲しい風景。




何て残酷な風景。




何が起こるか分からないことを知らしめられた
1年間。





まだ信じることが難しい
この現実。






あり得ないよね…


居ないなんて…