一年寝かせるバレンタイン | 晴れのち曇り、時々雷雨~息子との日々、時々毒吐き

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息子の成長を綴っていましたが、令和元年5月8日に突然父が旅立ってしまい…。言葉も交わせなかった後悔、未だに信じられない気持ちでいること…。私の全てが父へと向かう今を綴ります。

今日はバレンタインですね。







スーパーの果物コーナーに陳列してあった
色とりどりのパックに入ったドライフルーツ。




これに、いつも反応していた息子。



『美味しそう~』

『欲しいなぁ~』と。




息子には、これを買うと決めていました。




案の定、何とも言えない笑顔の花を咲かせてくれて、
チビチビとケチっぽく食べてくれました(笑)





主人は質より量なので、
お洒落でも何でもないお菓子を
幾つかチョイス。



その中のスナック菓子。



わさび味なのですが、
以前買って食べた時に、
泣くほど辛かったのです。



途中でギブアップしたほど。




この罰ゲーム並みに辛いスナック菓子を、
チョイスしてしまいました(笑)



『辛いよ!』と一応忠告したので
皆さん、引かないで下さいね(苦笑)





勿論、お父さんにもチョコレートを。



パッケージに『感謝しています』と
可愛く印刷されたお煎餅と一緒に。








バレンタインもまた、
誕生日プレゼントと同様に、

『いらん!いらん!』と
とりあえず拒否する可愛いげが無い父でした。




そうかといって、
父亡き後に、父の日記には、
プレゼントを貰ったことや、
結婚記念日に誰も来てくれなかった…などと
チクリと書いていたことを知ったので。




やっぱり、貰えたら嬉しかったんだろうな…と。




私が素直でないのは、
父の遺伝子ですね。







毎年、色々と詰め合わせてプレゼントしていた
バレンタイン。





『はいはい』

『どうもどうも』みたいなノリの父です(苦笑)




隙間からチラッと中身を見て、
ポイッと置いちゃうみたいな。





父は、義父や主人みたいに
お菓子はあまり食べないと思っていました。




でも、父の職場のロッカーには、
開封済みのチョコレートと、
未開封のじゃがりこが入っていて。




ロッカーの中の私物を引き取りに行った際に
それらを見付けて
クスリと笑うと同時に
何だか物凄く切なくなって。




賞味期限がとうに過ぎた
未開封のじゃがりこは、
未だに私が大事に保管しています。



食べることなんて出来ませんでした。






意味は全く違うけれど、
父も私からのバレンタインの品を、
一年近く食べずにしまっていたらしく。





『まだ食べてないんだよ』と、
よく母が見せてくれたものでした。




お気に召さなかったのか、
その逆か。





それもまた、父らしくて…。




お父さんへの愛しさが増して、
ちょっと泣きました。




今度は、違う意味で、
食べては貰えないお菓子をお供えして。





一日一回は思う、
『お父さんは何処に行ってしまったの?』と、
今日も強く思いました。





夜な夜なノートに向かう
大好きな『モノ書き』の時間。



机に置かれたじゃがりこ。






久しぶりにお父さんの
『素人さんの野菜作りノート』を見ながら





夏野菜の畑計画を立ててみたり。





忙しすぎて、なかなか読めない愛読書。




お父さん。


バレンタインのお返しに
そろそろまた夢に出てきて下さいね。