仏教伝来の地

奈良県桜井市金屋172

当地は日本最古の道「山の辺の道」、崇神天皇王朝の都・磯城瑞籬宮趾、日本最古の市「海石榴市(つばいち)」を残す「しきしま大和」と呼ばれる古代大和朝廷の中心地であった。

また、付近は大阪の港・難波津から大和川を遡行してきた舟運の終着地で、大和朝廷と交渉を持つ国々の使節が発着する外港としての役割を果たした。

欽明天皇の時代、大陸・百済からの使節も川を上り、この地に上陸、釈迦仏の像や仏教の経典を天皇に献上し、仏教を伝えたという。

小野妹子が隋から帰国し、飛鳥京に入る時にこの海石榴市の路上で額田部比羅夫に迎えさせたのもこの地であった。

隋からの使者である裴世清一行を迎えるため、朝廷側は飾騎を75匹も用意したとか。

現在、初瀬(泊瀬)川沿いに石碑が建立されている。