私がブレインジムの勉強を始めたころ
近い年令のお友達ができました。
息子さんが不登校になったことがきっかけで発達障害、精神障害、親子関係など
いろいろ勉強を続け
不登校や発達障害のことに関わるさまざまな団体で
活動をしてきた山神さん。
私には 発達障害の問題をを抱える親子との関わりが余りなかったので
山神さんからは いつもいろいろな情報を教えてもらっていました。
あらゆる問題を聞きながら
ブレインジムの学びが深まるにつれ
「ブレインジムはきっと多くのお母さんや子どもたちの役に立つ」
と確信し、
彼女に会うたびに
ブレインジムを使うことにより得られる可能性
体感覚のこと 意識の変わり方など 具体的にお話してきました。
山神さんも ブレインジムに興味を持って聞いてくれて
何度か体験会にも出席してもらうたびに
自分自身の感覚の違いに驚くようになりました。
彼女は、あまり知られていない発達障害を知ってもらう活動をするために、
既に知られている身体障害、知的障害、精神障害の活動団体や
子どもを取り巻く問題に関する団体に所属して
学んでいました。
発達障害は、二次障害として精神障害を併発することがあると言われています。
発達障害も精神障害もさまざまな誤解がある障害です。
彼女は情報を提供する活動や
学ぶ機会をたくさんいただいたそうですが
なんで正しい情報が浸透して行かないのだろう
知識を得てもなぜ活かせないのだろう
という物足りなさを感じていたそうです。
特に親の会では
同じ悩みを持つ人たちが集まって 思いを表現する大切な場になっているのに
その次の一歩
『行動に移す』ことがスムーズでないことに気づいていました。
仲間が集まって思いを語り合ったりするピアカウンセリングは、問題解決の前半には大切なことです。
たくさん吐き出して整理されて行くプロセスは
障害問題に限らず、誰しも体験することですね。
今だったら東日本大震災の被災者のケアもそうでしょうか…。
山神さんは
この先、行動に移してこそ
ピアカウンセリングも活きるし 本人の苦しみも軽くなり家族も救われるはず、と思ったそうです。
カウンセラーの先生にお話ができて心がラクになっても
全身マッサージを受けて身体がラクになっても
そのあと、その先に行くためには『行動する』ことが大切なのです。
心と身体にをつなぐとは
そういうことだと私は思います。
山神さんの息子さんは
何とか高校を卒業したものの 2年間ニートでした。
なかなか『行動できない』状態だったのです。
それが、所属する団体のイベントにみんなで行ったことがきっかけで
現地で新しい形の農業をする会社に就職する事ができたそうです。
今では不登校のひきこもりちゃんだったことが信じられないほど
元気な活発な青年に大変身です。
彼が新しい世界にデビューできたのは、
一歩を踏み出せた、
『行動』したからです。
山神さんは言いました。
『時期が来るとできるようになると言われても心配だったけど、
他の人と違ってゆっくりなだけだった。
でももっと早く行動できたら時間もエネルギーも短縮できたね。
ブレインジムは、それが可能になるね。』
彼は個性を発揮するためにニート中、羽をしっかり休めて
次に行動するエネルギーを充電していたのでしょう。
そして一歩踏み出したら
たくさんの出会いがあり、その地域の人たちとのかかわりの中で
劇的に成長したというすばらしい事例です。
でも、反面
問題を抱える他の方からは
「あなたのところは 特別よ」
「ほんとはそんなに障害ひどくなかったんじゃない?」
などと言われてしまいました。
見かけだけで判断されるのはどんなに辛いことかを知っている仲間からの言葉です。
彼女だけが行動した結果です。
彼女は
変化を怖がるあまり
行動しない人たちの中から飛び出し、
自分の培ってきた経験と知識を
ちゃんとお仕事として成り立たせる決心をして
「そのままでいること」よりも「前に進むこと」「行動すること」を選択する人に
アプローチしていくことにしたのです。
困難の中にいる時はたくさんエネルギーが必要になって
エネルギーを充電する時間を長く取れば良いことだけど、
ブレインジムなら
長い時間休まなくてもいい。
これを知ってしまったら、黙っているわけにはいかない。
伝えていかなければ…
と思ったと彼女は言っています。
私とコラボして、ブレインジムの体験会を盛り込んだ
「子育て中の困り事」という親子セミナー。
一昨日 第一回目が無事に開催できました。
発達障害の子どもとのかかわりに疲れたお母さんも
8ヶ月の子どもを抱え、日々のストレスでつぶれそうになっていた若いママも
終わった時には
「とても気持ちが楽になりました」 と言って帰ってくれました。
これからも定期的に開催していきますが、
もっと発展させた形もいろいろ考えています。
多くのお母さんたちとの出会いを
現実にしていくのです。
次回は 5月15日 日曜日 13時から15時まで
なるほ堂にて。