たまに マンガを読みます。
きのうは 高校生かるたスポ根マンガ 「ちはやふる」 を読んだのだけど
そこに なかなか素敵なことが書いてあったのです。
「ちはやふる」の意味を説明するシーンで
「ちはやふる」と「荒ぶる」という言葉の対比を
こまの回転で説明していました。
「千早振る(ちはやぶる)」と「荒振る(あらぶる)」とは、
これは正しい神の力と悪い神の力を表す言葉だそうで、
「螺旋波動と鋭角波動」ともいえるそうです。
千早は細かく数多くということで、
千早振るとは、毎秒何千万回も高速旋回によって起きる微振動であり、
それは、例えば独楽(こま)が高速旋回して、
まるで消えて止まっているような状態をいうとのことです。
それに対し、荒振(あらぶ)る神たちの「荒」とは、
荒っぽく、粗野に、雑にということ、
またバランスが悪く、大雑把、不安定なという意味です。
それは独楽でいえば、ぐらぐらと回っており、
いつ回転が止まってこけるか分からないような不安定な状態になります。
千早振る独楽の回転は、静止しているように見えても、
その回転は猛烈な旋回を続けており、
まわりのどこからでも触れれば触れたものが弾きかえされる力を持ちます。
しかし、荒振る独楽の回転は、ちょっと触れば倒れます。
右へ向かって押せば右へ倒れ、左へ押せば左へ倒れる、芯のなさを表します。
千早振る状態は、旋回によって生まれた中心軸が、
周囲へ向かってエネルギーを放射し、
また中心に向かって吸収する力を兼ね備えています。
真ん中の軸と円周が見事に融合し、美しく、バランスのとれた世界を見せます。
前後上下左右のどこにも偏り無く、真ん中の一点に集中し、
同時に四方八方に、その中心力が発露する力を有しています。
身体と心がつながっていないとき
自分を見失うということになる。
イライラしたり 悩んだり
落ち着かなかったり
不安になって動けない
もしくはただやみくもに動く
攻撃的になる
無気力になる
自分の軸がわからない。
バランスが取れない状態。
これが「荒ぶる」の状態。
そして 今はまさに不安定な状態。
「ちはやふる」
これは目指すべき姿。
生きて動いていながら
エネルギーを発して そして吸収もする。
自分の中心を感じ
軸に気づく
美しいバランスを保ちながら
力を有する。
動くことが生きていること
身体という入れ物を動かして生きている。
バランスのとれた
「千早ふる」 で 在りたい
でも
ぶれても それに気づけば
また戻れる。