さなぎの私は 

固い壁にくっついていていた。


外は寒そうでさびしいところ。


それが

森の中の陽だまりの一本の枝に変わった。

そこだけ明るくて

空もぽっかり空いている場所。

暖かい。


もう私は 

外に出て行ける。

飛べる。

歩ける。


そう思って

立ち上がると

足がしっかりした。


地面にめり込んだと感じるほど。


今までの私は ちゃんと立てていなかったみたい。


今は


足で地面を感じて

前も見れるし 足元も見れる


自由に動けるようになったのです。


チョウだと思っていたけど ハチだったみたいです。