最近の車でヘッドライトが黄ばむのは何故なのか?それはヘッドライト表面の素材がガラスからポリカーボネート(樹脂)に変わったからと言うのが一番なんですが!樹脂材のポリカーボネートは、成形の自由度が高い代わりに紫外線の影響で黄ばんでしまうと言う事が欠点!然し、世の中価格ですから価格的には安価なので活用して居ると言うのが現実!一応、耐紫外線を考慮したコーティングはされて居ますが、ヘッドライトには走行中に細かい砂などが当たってしまう為コーティングは剥がれ易い。つまり、経年劣化で樹脂製ヘッドライトは黄ばんでしまうと言う訳です。一方で、昭和の時代に使われて居たガラス製ヘッドライトは、ぶつけるなどして割れない限りは殆どクリアさを失いません。細かい傷にも強く、紫外線の影響も受け辛いのがガラスの特徴です。1990年代後半には殆どの新車が樹脂製ヘッドライトに変わってしまいましたが、それ以前のハロゲン球が主流だった時代にはヘッドライトの表面レンズはガラス製だったのは皆さん方はご存知ですか?ですから、ヘッドライトが黄ばんでしまうと言った悩みは存在して居なかったのです。むしろ、飛び石などにより割れてしまうのを嫌って樹脂製のヘッドライトカバーといったアクセサリーパーツが存在して居た程ですからね。軽商用車などは、かなり最近までどのメーカーでも同じ様な丸目や角型のヘッドライトを使っていましたが、それは規格品と呼ばれる共通の形を形成して居てヘッドライトユニットで、何れもガラス製のパーツでした。因みに、どこでも手に入ると言う理由で、アメリカでは規格品のヘッドライトを使う事が1983年まで義務化されていたそうですよ。その為、個性的なスタイリングを目指す人にはヘッドライトを隠す事が有効でそれが”リトラクタブルヘッドライト”のブームに繋がったと言う一面も有る。さて、ガラス製と異なり、10年程度で黄ばんでしまう樹脂製ヘッドライトですが、黄ばまない様にするには紫外線に当てない事がポイント(笑)ですから、ガレージなどに保管された個体では、それほどヘッドライトが濁ったりしていません(それはそうだよね!)また、青空駐車では陽が当たり辛い様な向きに置いて置くと言った配慮も、長い時間では差が出てきます。洗車時に、ゴシゴシと洗い過ぎるとヘッドライト表面のコーティングが、剥がれてしまうので余り擦らない様タップリ水を掛けて汚れを落とす様に気を付けたいものです。
それでもヘッドライトが黄ばんでしまった時には、表面を磨いて再びコーティングを施すのがベスト!各社から販売されているケミカルを使えば、DIYでもヘッドライトを新品同様に復活させる事が出来ますヨ!私も実施して見ましたが残念な結果でした(笑)