場所が始まったり、地方巡業で地元に遣って来るなどして大相撲の存在が身近になっても、力士の事は知って居そうで知らない事が多い。一体、彼らはどの様にして収入を得ているのか?疑問に思い相撲界に居る知人に聴いて見ました。力士は一般のアスリートとは給与体系が大きく異なる事が特徴で、相撲協会寄附行為施行細則に、力士の給与は月給制と規定されて居ます。力士は相撲協会と言う株式会社に所属する“サラリーマン”何ですよ!サラリ-マンなら安定給料だと思うのですが、此れが大違い!給料を貰えるのは関取と呼ばれる十両以上の力士に限られる。幕下以下には給料が無いんです。相撲協会の力士の総数は2018年度約700人で、此の内関取は、たったの70人だから全体の1割にしか給料が支払われて居ない事になる。幕下以下は力士養成員と呼ばれ、給料では無く1場所毎に場所手当約7万~15万円が貰える仕組み。如何言う訳か?本場所の13日目に現金で支給される。此処から税金と部屋によっては積立金が引かれる訳で、衣食住は部屋が提供してくれるので、幕下以下でも贅沢をしなければ生活には困ら無い。だが!だがだよ!西十両14枚目と東幕下筆頭では月給が103万円と0円!番付1枚違うだけでこんなに違うのだ。給料に加え、関取には場所毎に勝ち越し数や金星によって特別加算される力士褒賞金が支払われる。勝ち越し1勝につき2000円!金星1個に付き4万円!全勝優勝なら30万円が加算され、引退するまで上積みされ続ける。因みに、横綱・白鵬の褒賞金は771万円『3月場所』で、新十両で最も少ない貴公俊でも16万円!年6場所で白鵬は4626万円貴公俊は96万円上乗せされる。此れに賞与(給料の2か月分)地方場所や巡業の手当を加算すると、新十両の貴公俊の年収は1600万円となる。給料0円の幕下から十両に昇進すると収入が此処までアップ!正に”天国と地獄”である相撲界(笑い。